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【Gladiator vs Demolition】中沢慎悟とバンタム級王座決定戦、じゅん─01─「全日本アマ修で中澤選手と」

Jun【写真】首都圏視点では知りえない、選手達の実情があることに気付かされる (C)DEMOLITION

6月3日(日)に大阪市東成区の東成区民センターで開催されるGladiator x Demolition対抗戦で、じゅんが中沢慎悟とグラジエイター・バンタム級王座決定戦で戦う。

神戸のreliable所属、Demolitionでは2度バンタム級選手権試合を経験しているが、祖根寿麻とシャハーンフヒトに敗れ、涙を飲んでいる。今回が3度目の正直、そして対抗戦出場にも気負いが全く見られない──じゅんに、そのMMAファイター人生を語ってもらった。


──Gladiator x Demolition対抗戦で、中沢慎悟選手とGladiatorバンタム級王座決定戦に臨む、じゅん選手です。昨年5月に関西のキックイベントであるHIGHSPEED内で、ハシャーンフヒト選手の持つDXFCバンタム級王座に挑戦して以来の実戦になります。

「そうですね。ジムの指導が中心になって、全く試合ができない状況になってきて、このところはできる範囲で試合に出るような感じになっていましたからね」

──今回の試合はグラジエイターとの対抗戦でもありますが、デモリッションを代表するということで期するものもあるかと。

「う~ん、特にそういうものはなかったです(笑)」

──そうなのですか(笑)。では、MMAPLANETの読者の皆さんにじゅん選手をより知ってもらうための、これまでもMMAファイター人生についてお伺いさせてください。神戸という街で、MMAを練習しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

「やっぱり一番強いと思ったからですかね。初めて習い始めたのは17歳の時で、もう15年ぐらい前に修斗ジム神戸で半年間ぐらいだけ所属していたんです。辞めてからは適当に筋トレしたり、ミットやったりしながら地下格に出るようになりました。だから、当時はプロになってちゃんとやるとか思っていなかったです。

23歳のときに地下格で初めて負けて、相手がアマ修斗に出ている人やって聞いて……。その時になって『アマチュア修斗ってなんやねん?』ってなって。アマチュアやのにめっちゃ強くて。あの負けから、ちゃんとやろうと思ってキングジムに通うようになりました。

それまで『俺ら強いやろう』って思っていて。ちゃんと練習とかせんでも『(山本)KID(徳郁)とかも、そうに違いない』って……何も分かっていなかったんです(笑)」

──ハハハハ。

「格闘技経験もなかったし、タックルが来ても、蹴ったらエェやんって思っていました(笑)。組み技より打撃の方が好きでしたけど、アマチュア修斗に出るようになってビギナー修斗で優勝して、関西選手権では2回戦で寝かされて負けたんです。そこでレスリングの大切さに気付き、しっかりと寝技とかするようになりました。

それから仕事も変えて、格闘技の練習中心の生活を送るようなり、高校のレスリング部にも通っていました。テイクダウンの防御とか、レスリングだけ練習させてもらって、そこが終わるとキングジムで練習するという日々を送っていましたね」

──当時はアマ修斗から、プロシューターを目指していたわけですね。

「ハイ。最初はアマがあって、ラインセンスとかあるんで、修斗のライセンスをもらったらDEEPでもパンクラスでもプロの試合に出ることができる……みたいな理解だったのが、ちゃんと分かって来て(苦笑)。

分かるようになると、改めて『KID、スゲェ』って感じるようになりましたね」

──KID選手一筋だったと(笑)。

「高谷(裕之)選手のどつき合いも恰好良かったですけど、修斗を始めてからはリオン武選手とか土屋大樹選手、西浦ウィッキー選手とか好きになりましたね。レスリングの重要さが分かり、それでも打撃戦ができる選手が好きでした」

──その後は、プロライセンスも取得しプロ修斗でも戦っています。

「ハイ、全日本(2011年)は2回戦で負けて……実はその時の相手が今度戦う、中澤選手だったんです」

──えぇッ!! それは凄い話ですね。

「僕のなかでは勝ったと思っていました。テイクダウンは3回取られていたんですけど、打撃で圧勝していると思っていたんです。10-8、10-8でリードできたと。それが打撃でも向うのポイントになって、それで負けになった感じです」

──とにもかくも2回戦負けだろうが、プロ昇格ができたわけですね。

「後日でしたけどね。実は全日本の前にデモリッションで、プロシューター(※天草ストロンガー四郎)に勝っていたんですよ。そういうことも関係していたかもしれないです。そこもアピールしていたので」

<この項、続く>

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