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【JBJJF】教えて、手負いのハマジーニョ!!  Q:IBJJFとJBJJFの選手登録制度が統一?

Hamajinho【写真】次の教えてハマジーニョの際は、スリムになっていることに期待(C)TAKAO MTSUI

不定期でお送りしている、日本ブラジリアン柔術連盟(JBJJF)の浜島邦明事務局長に直撃する「教えてハマジーニョ」。

海外で負傷して帰国してすぐに入院したとの情報が入り、お見舞いがてら取材を敢行することに。早速、病院へ着くと、すでに入院の手続きを済ましたハマジーニョが笑顔で対応してくれた。
Text by Takao Matsui


――日本柔術界の至宝が緊急入院と聞いて驚きましたが、もう退院なんですか!?(笑)

「至宝なんて、やめてくださいよ(笑)。お陰様で手術も無事に終わり、退院になりました」

――一体、何があったのですか。

「先日、柔術の仕事で韓国に行っていたんです」

――まさか韓国の選手と闘って、関節技でやられたとか。

「いや、それだったら武勇伝として終わるんですけど、韓国は舗装されていない坂道とか多いじゃないですか」

――たしかに、そういう場所もありますね。まさか……。

「はい。転びました。下がツルツルのところで、コケて全体重が左脚にかかってしまって、ガツンと。その時は、大丈夫だろうと思い杖を買ってきてもらい、それでしのいでいたんです。帰国してから精密検査をしたら、足の皿が真っ二つに折れていると診断されました。そのまま放っておくと、割れた皿が乖離して戻らなくなると言われて」

――それで手術をすることになったわけですね。

「割れた皿を針金で巻いてくっつけています。医者からは『かなり大変でした』と言われました。痛み止めが効かず、座薬を2錠も使いましたが、痛くて寝られなかったです。こんな辛い経験はしたくないので、痩せようと思いました」

――健康のためにも、その方がいいですよ。グレイシーダイエットをするとか(笑)。

「それ、いいですね。でも日本でフルーツをたくさん購入するとコストがかかるので、食事制限をして減量します。でもこんな話、記事になるんですか?」

――いえ、これは近況報告です。本題は、かなり真面目な話になりそうです。噂で、国際ブラジリアン連盟(IBJJF)の選手登録制度などに変更があったと聞きました。

「そうなんです。これまでJBJJFとIBJJFの二つの連盟のIDカードがそれぞれあったんですが、来年から一つに統一されます。本当は、IDが二つあると混同するので以前から一つに統一してほしいと思っていたんですが、ブラジル連盟が先にIDがあって、その後に国際連盟ができてふたつのIDが作られた経緯があったので、日本もそれに倣っていたんです。それが、やっと統一することになりました」

――すでにID登録をしている方は、何をすればいいのでしょうか。

「特に何か特別なことは発生しません。来年以降は、JBJJFからIDを発行しなくなります。IBJJF主催大会に出られる際はお持ちのIBJJFのIDを使用してください。JBJJFの主催大会は全日本選手権以外、IDカードを持っていなくても出場は可能ですので大きな混乱はないかと思います。

ただ、JBJJFのIDしか持っていない方は、IBJJFへの登録が必要になります。海外のサイトなので英語での申し込みになりますので、ハードルが高い方はJBJJFが代行サービスをします。それに沿って申し込みをしていただくようにお願いします」

――それは便利ですね。JBJJFしか会員登録していない方は、IBJJFの会員登録をされた方が良いですね。

「あとは、帯認定のシステムも変更されました。これまで一回も会員登録をしていない黒帯、茶帯を初めて認定できる帯は、黒が黒帯2段、茶帯が黒帯1段だったんですが、これからは黒が黒帯3段、茶帯が黒帯2段になりました」

――他に何か補足すべきことはありませんか。

「以前、お話したと思いますが、帯認定ができるのは同じアソシエーション内だけです。昔は黒帯ならばアソシエーションに関係なく誰でも認定できたので、それは認められなくなりました。まだ問い合わせが多いので、そこは間違えないでください」

――黒帯が欲しければ、黒帯2段か3段の先生がいるアソシエーション傘下に入らなければいけないわけですね。

「そうなります。アソシエーション内であれば黒帯を認定してもらえますので、交渉次第では道場名を変えなくてよくなるかもしれません」

――一瞬だけ所属して、黒帯を認定したら離れるなんてことも考えられますね。

「十分にあり得ます。ただ暫定期間というルールができまして、初めて登録する黒・茶帯は2年間、道場を出してはいけない、所属を変えてはいけないという縛りが発生することになりました。

あ、あとですね。IBJJFの大会の出場選手登録ですが、これまで茶帯以上という規定がありましたが、今年から紫帯以上に変更なっていますので注意してください。これらは、日本で行なうIBJJF主催大会にも適用されますので、ご協力をお願いいたします」

――冒頭だけ軽い感じでしたが、内容は重要なアナウンスになりました。最後に各大会へのPRはありますか。

「最近は、パンクラス、RIZIN、QUINTETなどコラボの大会が多くなっていますので、これからも継続していきたいですね。あと全日本選手権は、優勝者全員に記念キャップを用意しました。これは、僕の同級生がたまたまNew Era Japanで働いていたために商品提供をしてもらうことになりました」

――New Era Japanは、メジャーリーグの公式キャップメーカーですよね。

「ええ、ラッキーでした。僕のように似合う、似合わないとかあるかもしれませんが(笑)、記念になりますので、ぜひゲットしてください!!」

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