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【ACB87】背水の陣を敷く水垣が、13勝1敗のメンガと対戦。ACBが育成する英国の新鋭にも注目

Mizugaki vs Menga【写真】13勝1敗というメンガの数字に惑わされることなく、水垣は戦って欲しい(C)ACB & BELLATOR

19日(土・現地時間)、英国ノッティンガムのモーターポイント・アリーナでACB87「Nottingham」が行われ、日本から水垣偉弥が出場しピエトロ・メンガと戦う。


UFCリリース後、条件面やオクタゴン・カムバックを視野に入れ、パンドラの箱を開けてしまった水垣はこれまでACBでルスタン・カリモフとムラッド・カラモフに敗れ、ついに通算4連敗となってしまった。

いよいよ後がない状況で、今回のノッティンガム大会を迎える。そしてACBが13勝1敗のメンガと、彼の母国で戦うことを水垣に要求した。メンガは13の勝利のうちKOが3試合、サブミッションが8試合というフィニッシャーだ。

サウスポーの構えから左ヒザでKOしたこともある。メンガはリバプールのチーム・カオボンの所属であれば、柔術&ムエタイのみが融合したスタイルでなく、そこにルタリーブリの要素が加わっていることは間違いない。結果、で一本勝ちもRNC、肩固めというポジションを奪取してからの絞め、ガードから腕十字、スクランブルではルタリーブリの十八番といえるギロチンと多岐にわたっている。

とはいってもハイライト映像で見ると、強烈な印象を残すメンガではあるが、試合映像をチェックすると打撃はそれほどインパクトとスピードに欠け、左ハイやヒザ蹴りを狙う時は明らかに重心が高くなっている。水垣が本来の調子で戦うことができれば、打撃はしっかりと見極めることができるのではないだろうか。

寝技に関してはじっくりと仕留めてくるタイプだけに、水垣としては下になった場合はギロチンを警戒しつつスクランブルに持ち込みたい。メンガはポジションを失っても積極的に仕掛けて来るが、やはり一発は警戒が必要。それでもUFCで戦ってきた相手を思えば、水垣は突き放す組み技ができるはずだ。

もちろん、メンガは弱くない。英国勢のUFCでの活躍は日本人のソレを上回る。そのような状況で、この戦績を残しているのだから、十分に注意するにこしたことはない。フライ級からバンタム級に上げてくることで、メンガのスピードの欠如が実は絶対的なモノでなく、フライという階級での相対的なモノであるかもしれない。それでも水垣はメンガのサブミッションやテイクダウンを意識し過ぎることなく、WECやUFCで感じてきた圧力とメンガを天秤にかけ、自らを見失わないファイトを貫いてほしいものだ。

そんな水垣の背水の陣が見られる今大会で、ACBは英国人ファイターの揺り起こしもになっている。ロシア人の出場は6名で、元UFCファイターのアンドレ・ウィナー×アダム・アリエフに見られるように、米英の好レコードを残す選手にロシア勢を当てたマッチアップが目立つ。

Mousah英国勢も軒並み、無敗の新鋭や10勝以上を挙げて負け星が1つや2つというファイターが揃っている。メインでこれもUFCベテランのロバート・ホワイトフォードと相対するキーン・モウサは、鋭い右オーバーハンドやストレート、左フックを持つストライカーで、テイクダウンに脆い面もあるが注目したい。

両者揃って過去のACB英国大会において連勝中で、ホワイトフォードはナム・ファンを僅か21秒で下している。今やロシアだけでなく、英国のMMAファイターのキャリアップに欠かせなく状況になってきたACBで、水垣は生き残ることができるだろうか。

■ ACB87対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ロバート・ホワイトフォード(英国)
キーン・モウサ(英国)

<ミドル級/5分3R>
ピョートル・ストルス(ポーランド)
フェルナンド・ゴンザレス(米国)

<バンタム級/5分3R>
水垣偉弥(日本)
ピエトロ・メンガ(英国)

<ミドル級/5分3R>
イブラヒム・チュチュガエフ(ロシア)
マイク・ローデス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ロブ・エマーソン(米国)
シャミル・シャフブラトフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
アンドレ・ウィナー(英国)
アダム・アリエフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・ギルパン(米国)
アドラン・ママエフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ティム・ワイルド(英国)
アリベク・アクラザエフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
サム・ボルト(英国)
スタニスラフ・ヴラセンコ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
リジス・サグデン(英国)
スティーブン・マーチン(英国)

<バンタム級/5分3R>
ディーン・ガーネット(英国)
ドミニク・ウッディング(英国)

<ウェルター級/5分3R>
アシュリー・リース(英国)
アダム・プロクター(英国)

<バンタム級/5分3R>
カルロス・アブレウ(ブラジル)
クリス・ミア(英国)

<ミドル級/5分3R>
ジョージ・マクマナス(英国)
ケヴィン・ミューレン(英国)

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