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【UFC223】キックボクシングマッチでヨアナを凌駕したナマジュナスが、王座初防衛に成功

<UFC女子世界ストロー級選手権試合/5分5R>
ローズ・ナマジュナス(米国)
Def.3-0:49-46.49-46.49-36
ヨアナ・イェンジェチック(ポーランド)

チャレンジャーとして先にオクタゴンに入ったヨアナが、素早い左ジャブを繰り出す。ヨアナは右ローを蹴ると、ナマジュナスが踏み込んで左を振るうが空振りに。続き接近戦で両者の拳が行きかい、すぐに離れる。右の相打ちに続き、間合いの取り合いからナマジュナスが左ジャブ、そして右ストレートを当てる。ヨアナも右を打ち返し、左ロー。ナマジュナスは、ヨアナの踏み込みにパンチを合わせようとする。

ヨアナはそこで右ローを当てるが、続く前進にナマジュナスが右を打ち込む。ここまで抜群の距離間を見せたナマジュナスが左から右を入れる。正面の打ち合いで左を当てたヨアナだったが、直後にナマジュナスが当てた左の方が威力があった。

2R、打撃の優勢だったナマジュナスがワンツーを決める。左の相打ちも打ち勝ったのはチャンピオンで、ヨアナは左ジャブに左ジャブを合わされる場面が続く。ローを受けるが、パンチの呼び込む位置取りに長けたナマジュナスがワンツーを2度決める。ヨアナは左ロー以外の攻撃が当たらない。見事なヘッドムーブを駆使するナマジュナスは接近戦ではクリンチでケージにヨアナを詰める。

離れたナマジュナスは、前に出たヨアナのパンチの打ち終わりに左フックを打ち込む。さらに左ミドルに右を当てたナマジュナスに対し、ようやくヨアナの右が届く。それでもナマジュナスは距離を詰めてワンツー、ヒザを被弾してもケージにヨアナを押しこんだが、ここはヒザを貰うにとどまった。

3R、左に踏み込んで左から、右を真っ直ぐヒットさせたチャンピオン。この左斜めに動いてからのパンチをヨアナは見切れない。膠着したかのような、消耗戦のなかヨアナが右ハイを見せて打開を図る。さらに右ローは継続的に入れており、ナマジュナスの踏み込みにも左を合わせることに成功する。ヨアナは左ボディ、左フックをヒットさせ、右ミドルも入れ、続くコンビネーションでラウンドを支配した。

4R、前のラウンドでナマジュナスは敢えて動きを抑えていたのか、あるいは距離とタイミングがヨアナのモノになってきたのか──。ヨアナの左ジャブ、左ローにナマジュナスが右を合わせる。左足のヒザの上が真っ赤になっているチャンピオンは、このローでやはりタイミングを失っているか、試合はヨアナのペースで進む。

それでも右ストレートを当てたナマジュナスだが、ヨアナは左ミドルから左ジャブと動きが落ちない。ナマジュナスのパンチが流れてきたのに対し、ヨアナは初回と変わらない攻撃を続けることができている。回転数の早いパンチと左右のローで攻勢のヨアナが、ナマジュナスの攻撃を受けないようになってきた。しかし、ナマジュナスも左を被弾した直後にワンツーを返していく。ナマジュナスのワンツーにヨアナもボディから右を返して、ローへ。手数と力強い攻撃は明らかに挑戦者が増えたラウンドとなった。

ここまで初回と2Rがナマジュナス、3&4Rがヨアナ。勝負の掛かった最終回、タッチグローブを行った両者は、オクタゴン中央で向き合う。ヨアナの右ローにも右を伸ばし、左を打ち込んだナマジュナス。さらにパンチを続け、一旦は山を創る。引き続き、ワンツーを当てたナマジュナスは、ヒザ蹴りを顔面に受けてもパンチで前に出て左フックを振り抜く。恐らくは鼻が折れたヨアナは、左に回るように。ここでナマジュナスは右アッパーをヒットさせ、距離を取り直す。

ヨアナの左インサイド、右アウトサイドローにもしっかりとワンツーを返すナマジュナスは、左ハイをよけて左フックを当てる。ヨアナも右を返し、ワンツーを繰り出すが当たりが浅い。右ハイの空振り後に左ヒザをボディに入れたヨアナだが、最後の20秒でボディロック&小外掛けで倒される。足を束ねるナマジュナスにパンチを落としたヨアナだが、立ち上がることができないままタイムアップを迎えた。

最後の5分は、ナマジュナスが優勢。ジャッジの判断は3者とも49-46、つまり落としたラウンドは一つのラウンドのみとし、ナマジュナスが判定勝ちを手にした。

「テクニカルな試合にならなくて、ごめんなさい。彼女はしっかりと体重を落とせたようだけど、私の方が上だった。私にはパット・ベリーというベスト・ローキッカーが就いてくれるから」と初防衛に成功したチャンピオンは話した。


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