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【UFC222】T-CityいやG-City=オルテガとエドガーの世界前哨戦は、3R戦の妙が見られるか

UFC222【写真】3R戦、打撃のイニシアチブがキーとなる(C)Zuffa LLC/Getty Images

3月3日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC 222「Cyborg vs Kunitskaya」。メインでUFC世界女子フェザー級王者クリス・サイボーグがアナ・クニツカヤの挑戦を受ける一戦が組まれている同大会は、最高のラインナップが揃っているといっても過言でない。


DWTNCS出身の有望株ショーン・オマーリー、マッケンジー・ダーンのオクタゴン初陣、肉食女子対決=キャット・ジンガーノ×ケトレン・ヴィエイラ。バンタム級実力者派対決となるジョン・ドッドソン×ペドロ・ムニョス、さらにはヘクター・ロンバードにマイク・パイルのベテラン勢と、次から次への注目度の高い選手が出場し続ける。

そんななか、やはり外せないのがフランキー・エドガーとブライアン・オルテガが対戦するフェザー級マッチだ。エドガーは当初の予定ではメインでマックス・ホロウェイの持つUFC世界フェザー級王座に挑戦予定であったが、試合の4週間前にチャンピオンは足の負傷により欠場を決定する。

UFC218でエドガーの負傷が原因で世界戦が流れていた経緯もありお互い様といったところか。ただし、ここ最近のUFCの流れでは暫定世界王座決定戦が代替カードで組まれるかと思われたが、今回はノンタイトル戦でエドガー×オルテガが決まった。

暫定王座決定戦といっても、実質は次期挑戦者決定戦のようなもの。となれば、4週間の準備期間で試合を受けたオルテガとすれば、5Rより3R戦の方が戦い良い。エドガー×オルテガが暫定世界戦にならなかったのは、ひょっとするとそんな事情が介在しているのかと深読みしてしまう豪華なノンタイトル戦だ。

元UFC世界ライト級王者エドガーは、フェザー級転向以来ジョゼ・アルドとのタイトル戦以外での敗北はない。そしてカブ・スワンソン、チャド・メンデスといった長年のトップランカーと同様にジェレミー・スティーブンス、ジャイー・ロドリゲスといった次の世代の台頭を力で跳ね返してきた。

今回はオルテガというフェザー級新時代の旗手と戦うこととなったエドガー。MMA戦績13勝0敗1NCのオルテガは、UFC初陣のマイク・デラトーレ戦のRNCフィニッシュを禁止薬物使用でふいにした黒歴史があるものの、処分が解けてからは5連勝で5つのフィニッシュ勝利という文句のつけようのない結果を残している。

その勝ち方もマウントパンチ、三角絞め、ヒザ蹴り、ここ最近はギロチンで2連勝とバラエティに富んでいる。13歳の時よりヘナー・グレイシーを師事したオルテガは、ブラジリアン柔術が熟知されたMMA界にあって、グレイシー柔術で勝ち続けることができる稀有な存在だ。

師匠のヘナー曰く「ブライアンは柔術を始めた頃から、厳しい状況に強かった。まさにMMAに適しているファイター」とのこと。だからこそ、現代MMAでは類を見ない序盤の2Rと落としても3Rに一本勝ちするというストラテジーをヘナーも授けることができる。T-Cityの異名通り、三角絞めを一番の得意技としてきたが、今やG-Cityとニックネームを変更しても良いほどオルテガはギロチンが巧みだ。

ギロチンといえばスクランブルの攻防で仕掛けることが常套手段になるなか、オルテガは打撃戦から距離が近づいた瞬間、あるいはクリンチのなかでジャンピングガードから極め切ることができる。いってみれば、流れのなかでない……試合の流れをせき止めたタイミングでも仕留めることができる。いずれにせよエドガーとすれば、打撃の終着点がテイクダウンでなく、打撃のための打撃&ステップとサークリングが必要となってくる世界前哨戦だ。

■ UFC222対戦カード

<UFC女子世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]クリス・サイボーグ(ブラジル)
[挑戦者]ヤナ・クニツカヤ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
フランキー・エドガー(米国)
ブライアン・オルテガ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ショーン・オマーリー(米国)
アンドレ・スークムタズ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ステファン・シュトルーフ(オランダ)
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ)

<女子バンタム級/5分3R>
キャット・ジンガーノ(米国)
ケトレン・ヴィエイラ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
マッケンジー・ダーン(ブラジル)
アシュリー・ヨーダ(米国)

<ライト級/5分3R>
ベニール・ダリューシュ(米国)
アレキサンダー・ヘルナンデス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジョン・ドッドソン(米国)
ペドロ・ムニョス(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ヘクター・ロンバード(豪州)
CB・ダラウェー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・パイル(米国)
ザク・オットー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・キャラウェイ(米国)
コディ・スタマン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジョーダン・ジョンソン(米国)
アダム・ミルステッド(米国)

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