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【WEC42】フェザー&バンタム、生き残り合戦激化

2009.08.06

(C) ZUFFA 大忙しのズッファ。8日のUFC101の翌日=9日(日・現地時間)には、おひざ元ラスベガスへ戻り、ハードロックホテル&カジノのザ・ジョイントでWEC42『TORRES vs BOWLES』が開催される。

【写真】これが4度目の王座防衛戦戦となるミゲール・トーレス。リーチが長く、テイクダウンに強いレスラー=ブライアン・ボーウェルズを相手に、いつも通りの強さを発揮できるか (C) ZUFFA

メインはイベントタイトルにある通り、ミゲール・トーレスが持つ世界バンタム級王座にブライアン・ボーウェルズが挑む一番だ。もとは、4月のシカゴ大会で行われる予定の世界戦だったが、ボーウェルズの負傷で日本の水垣偉弥が代替出場し、結果WEC史上に残る名勝負を繰り広げた。


その水垣戦を判定で切り抜け3度目の王座防衛に成功したミゲールが、今大会でボーウェルズの挑戦を受ける。

Bowles(C) ZUFFA 【写真】3ヶ月遅れの王座挑戦が吉とでるか凶とでるか。最強のチャレンジャー=ブライアン・ボーウェルズ (C) ZUFFA

WECで4連勝中だが、日本での知名度は低いボーウェルズ。MMA全キャリアにおいても、まだ7戦(7勝、5つの一本勝ちとTKO勝ちが2試合のパーフェクトレコードを持っている)しか経験していないが、とにかく密度の濃い試合を重ねている。

WECデビュー後は、チャーリー・バレンシア、マルコ・ロウロ、ダマッシオ・ペイジ、そして前世界王者チェイス・ビービに勝利しているウィル・ヒベイロという同階級のトップどころと戦い続け、判定にもつれ込むことなく倒しているのだから、彼の実力の高さが理解できるだろう。

王者ミゲールにはやや劣るものの、170センチはバンタム級では長身の部類に入り、テイクダウン能力の高さと首系の絞め技を得意とする。ミゲールにとって、最強のチャレンジャーといってよい強豪、それがボーウェルズだ。

Benavidez(C) ZUFFA 【写真】バンタム級のユライア・フェイバー!? ジョセフ・ベナビデスは無尽蔵のスタミナを誇る。15分間ノンストップで動き続けられることが最大の強みだ (C) ZUFFA

また、同大会ではミゲール×ボーウェルズの世界戦前に事実上、次期バンタム級挑戦者決定戦と目されるジョセフ・ベナビデスとドミニク・クルーズの一戦も行われる。

WECのアイコン=ユライア・フェイバー門下で、ユライアをさらにアグレッシブにしたタイプのベナビデスと、そのユライア戦以降の3試合を華麗なアウトボックス系ファイトで勝利しているクルーズ。

ベナビデスのラッシュをさばくことができればクルーズのペースで試合は進むが、反対にベナビデスにパンチからテイクダウン、そしてパウンドから立ち上がるというパターンに持ちこまれると厳しい。

Cruz(C) MMAPLANET【写真】対戦相手の出方を伺い、待ちの構えリーチの長さを利用したスピード+破壊力あるパンチが主武器のドミニク・クルーズ。バンタム級は細身でリーチの長いファイターが多い (C) MMAPLANET

このほか注目のカードは、フェザー級でレオナルド・ガルシアが3月の王座挑戦失敗から復活を賭け、ジャミール・マスーと対戦する一戦。また、一度はUFCファンエキスポ内グラップラーズ・クエストのスーパーファイトでジェフ・グローバーとの対戦が発表されながら、同大会出場が決まっていたため不出場となったフレジソン・パイシャオンが初勝利を目指しコール・プロヴァンスと戦うフェザー級戦も行われる。

さらに8月1日(土・同)で幻の一戦に終わったフェザー級実力者対決LC・デイビス×ハビエル・バスケスの一戦が今大会で実現する。ともに13勝2敗というMMAキャリアを持つ実力者。テイクダウン+打撃のLC・デイビスは今年の3月に戦極フェザー級トーナメントに出場、最終的に準優勝となった小見川道大に敗れており、その実力のほどを発揮するには至らなかったが、IFLで世界王座にあと一歩というところまで迫っている(そのときのIFLの世界王者が、現在はWECで活躍中のヴァグネイ・ファビアーノだ)。

Vazquez (C) KEITH MILLS【写真】米国グラップリング界の雄が、ついにズッファ系プロモーションに登場する。メジャー登場は一昨年のエリートXC以来のハビエル・バスケス (C) KEITH MILLS

一方のハビも長らくKOTCで活躍したのち、02年に来日。プロ修斗で佐藤ルミナを下しているが、これもまたショータイムの異名を取る派手なファイトとは程遠い試合になってしまったため、日本の評価はさほど高くない。それから7年、ハビは現在の米国グラップリング界で最高の実力者という評価を得ている。

レスリングをベースに、ブラジリアン柔術の技術、さらにはエディ・ブラボーやジェフ・グローバーのようなカリフォルニア・ムーブといわれる数々の新しいテクニックを駆使し、ヒザの負傷からカムバック戦となったアルティメット・カオスではギロチンで秒殺勝利を挙げている。

さらには愛妻ホージーが、あのホリオン・グレイシーの長女ということもあり、護身の道を突き進むヒーロン&ヘナー兄弟から、細かい部分でそのグラップリングの矯正を受けており、隙のない寝技を身につけている。。

ギロチン、ゴゴプラッタ、三角絞め、ツイスターに足関節、寝技なら何でもござれのピンクの閃光が米国メジャーに挑む一戦は、その勝者が大きくWECフェザー級戦線に影響を与えることは間違いない。

■WEC42全対戦カード

<WEC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ミゲール・トーレス(米国)
[挑戦者]ブライアン・ボーウェルズ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジョセフ・ベナビデス(米国)
ドミニク・クルーズ(米国)

<ライト級/5分3R>
リカルド・ラモス(米国)
ダニー・カルティーリョ(米国)

<バンタム級/5分3R>
水垣偉弥(日本)
ジェフ・カラン(米国)

<フェザー級/5分3R>
レオナルド・ガルシア(米国)
ジャミール・マスー(米国)

<フェザー級/5分3R>
フレジソン・パイシャオン(ブラジル)
コール・プロヴァンス(米国)

<ライト級/5分3R>
マーカス・ヒックス(米国)
シェーン・ローラー(米国)

<ライト級/5分3R>
エド・ラドクリフ(米国)
フィル・カルデラ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)
ジョン・ホスマン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ディエゴ・ヌン(ブラジル)
ハファエル・ディアス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ハビエル・バスケス(米国)
LC・デイビス(米国)

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