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【UFC100】GSP、完璧なゲームコントロールで王座防衛

2009.07.12

【写真】アウベスがここまで見事にテイクダウンを奪われる姿を誰が予想しただろうか。いよいよGSPの独走状態となった神の階級、その行方は? (C) ZUFFA

■第9試合 UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R
[王者]ジョルジュ・サンピエール(カナダ)
Def.5R終了/判定
[挑戦者]チアゴ・アウベス(ブラジル)

大GSPコールのなか試合がスタート。左ジャブを使い、やや遠めの距離で戦うGSP。アウベスが得意とするロー対策か。すぐにシングルレッグに出たGSPは、しっかりとテイクダウンを奪う。立ち上がったアウベスのバックを奪った王者は、またもやグラウンドへ挑戦者を送り込むと、すぐにバックグラブの状態へ。

向き上がったアウベスは立ち上がるが手数が少ない。左ジャブを伸ばし、ローを蹴りこんだGSPは、序盤から思い通りに試合を進めている。


アウベスのローを空振りに終わらせ組みつくGSPだが、ここはアウベスが押し返す。アウベスが距離を詰めてパンチからローを蹴ると、ここでGSPは組みついてテイクダウンに成功。立ち上がったアウベスから再びバックを奪い、コントロールをするGSPに対し、アウベスも向き合ったが、ここで王者ペースの1Rが終わった。

「テイクダウンするたびに、奴は疲れるんだ」というグレッグ・ジャクソンの指示に頷くGSP。2Rが始まると、今度は前に出るアウベスに、かわすGSPはスーパーマンパンチからロー、さらにテイクダウンと流れるような攻めを見せる。アウベスは必死で立ち上がろうとするが、パウンドをまとめて受けてしまう。

鼻血を流すアウベスの呼吸が厳しくなっていることは明らかだ。GSPは左エルボーを落とし、ジワジワとそして着実に挑戦者を追い込んでいく。右側へ足を一本ぬき、戻そうとするところで逆側にパスを狙うGSP。どこまでも穴がない。しかし、アウベスはここで立ち上がりヒザを狙っていく。確実にアウベスのスタミナと精神力を削ったGSPが、2Rも思い通りの試合を展開した。

3R、打撃戦のなかでGSPがハイキックを見せる。そのまま組み付いた王者だが、アウベスが跳ね返す。アウベスのパンチをスウェイでかわすGSPは、パンチの打ち合いになると確実にテイクダウンを奪っていく。削られながらも立ち上がるアウベスは、打撃戦に持ち込もうと懸命にプレッシャーをかけるが、前に進むとサークリングでその圧力を散らされてしまう。

ラウンド終盤にもトップを奪ったGSPは、パウンドを効果的に落とし、アウベスは追い込まれる一方となる。3Rもなんとか生還したアウベスは、未知の4R、そしてさらに厳しい戦いに挑む。最初のダブルレッグのタックルで難なくテイクダウンを奪ったGSPは、そのままマウントを奪取。バックに回るが乗り過ぎてしまい、前に落とされ、この試合初めてのガードポジションとなったGSPだが、巧みなフックガードを見せる。

ヒザを入れられ、アウベスは効果的なパウンドを落とせない。一瞬の隙をつくり、GSPはダメージもないまま立ち上がることに成功する。右ローを掴まれ、反対にテイクダウンを許したアウベスは、バックを許し、必死に抵抗したところで4Rが終了した。

最終ラウンド、最初の勝負をしかけアウベスは前に出る。サークリングでパンチをかわすGSPは、左ハイも余裕でブロックすると、すぐにテイクダウンに成功。アウベスが立ち上がり、差し合いから距離をとると、またもダブルレッグでアウベスをキャンバスにくぎ付けにする。

立ち上がっても、立ち上がっても倒されてしまうアウベスは、一度も勝機を掴むことなく最後の1分へ。ハーフでしっかりと固めるGSPが、その完璧な強さばかりを印象つけ、3度目の世界王座防衛戦を終えた。

最強の挑戦者を完璧に倒したGSPは、ミドル級転向を尋ねられ、「前から言っているように、僕はもうチャンピオンだからチャンピオンになる戦いはしない。185パウンドで戦うには、体を大きくする必要がある」と語った。

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