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【Gladiator005】ライト級王座防衛戦で岸本泰昭と戦う濱村健─01─「関西で頑張ってきた人」

Hamaken【写真】遠い目線の理論派。自らの発言を次の言葉で袋小路に迷い込ませる、話の鉄人 (C) MMAPLANET

21日(日)に大阪市阿倍野区の阿倍野区民センター大ホールで開催されるGLADIATOR005で、自らの持つライト級王座の防衛戦を岸本泰昭を相手に行う濱村健。

3年半前に王座決定戦を行って以来、その存在はほとんど日本のMMA界でも知られることがなかったベルトが、新生グラジエイターによって脚光を浴びることとなった。

関西から東京に出て来て、自らのジムを経営するようになった濱村にとって、大阪で岸本の挑戦を受ける試合の意義とは。知る人ぞ、知る理論派=独り言の天才をインタビューした。

──試合まで2週間を切りました。グラジエイター・ライト級王座防衛戦、新生グラジエイターになって濱村選手は初めての出場となります。

「いや、かなり頑張ってくれていますよね。映像を作ったり、バックステージがあったり、こうやって取材をしてもらえる大会が関西にあるということが重要かと思います。

下石(康太)選手なんて、あの強さをまぁまぁ皆が知っているのに、アソルちゃんトーナメント(ROAD FCライト級100万ドルトーナメント)に出るまで、ぼんやりとしか伝わっていなかった。岸本さんにしても、そうですよね。

そういうことを考えると、グラジエイターのように頑張ってくれている大会は有り難いです」

──岸本さんと呼んでいるのですね。

「僕の方が年齢は一つ上なんですけど、ずっと岸本さんが1歳上やと思っていたんですよ。なんか落ち着いているし」

──面白いことを言わない関西人(笑)。

「そう、関西にもしっかりとした人がおるんやて言える人ですね。でも、ホンマにちゃんとしていたら格闘技やってなかったかもしれないですけど、僕よりはちゃんとした人です(笑)」

──ハハハ。今回、グラジエイター・ライト級王座が掘り起こされる形になりました。

「挑戦者決定戦が岸本選手とキ・ウォンビンでやるって知った時に、『やんねやっ!!』ってなりました(笑)。チャンピオン、俺やったって。でも、なんも聞いていないし。まあ、その勝者とやれってなったら、やるんのかなぁみたいな。

で、実際には9月のDEEPの翌日にオファーがあったんです。かなり早かったんですね。フェイスブック経由で連絡がきたのが、現代的でした(笑)。で、ファイトマネー、セコンドのことなんかを話を聞かせてもらって、『舐めんなよ。雑なオファーを出すなよ』ってことは全くなかったです」

──なるほど(笑)。岸本選手とはDEEPでは戦うことはなかったですね。

「僕はもともとウェルター級やったし、岸本選手がDEEPのライト級で上がってきた時、僕はヒザの靭帯がちょうどちぎれていた時期と重なっていたと思います。

基本的に関西で頑張っている人は頑張って欲しいという気持ちでいました。僕ができなかったことなんで。地元で好きなことできて、強くなれる。で、東京で試合ができる。それが一番やと思うので。

僕はそうはいかなくなったので東京に出てきた。岸本選手は大阪でソレをやれたんで頑張ってきた人やと思います」

──実績的にDEEPでタイトル戦も経験している岸本選手が上という見方もできます。

「そうでしょうね。向こうの方が上ですけど、ポカというか、星を落とすことがある選手やないですか。まぁ、僕は宮崎(直人)に負けていて、岸本選手は勝っているので格上なんですけどね。でも、まぁ相性バトルやと思います。良いか悪いかは分からないですけど」

──一人ボケ突っ込みでなくて、一人禅問答はやめてください(笑)。

「アハハハ。独り言の天才なんで。いや、でもしつこい組みですよね、岸本選手は。ああいうしつこい選手は、昔から苦手です。でも、そこは越えていかなあかんとこなんで」

──だからこそ、濱村選手が試合で実践しないといけないことは?

「自分から攻めることですね。殴りも組みも」

──もう6年以上も前の試合ですが、濱村選手がHEATの大阪大会で湯浅ウェッサイ友和選手と戦った時、蹴り技を駆使して間合いを図る。ああいう風に空手を使って間合いを取れる選手は、当時の同門の深見智之選手と濱村選手が自分のなかでは双璧でした。

Hamaken vs Yuasa「深見君、どうしているんでしょうね。彼は成蹊館に残りましたからね。あの試合は判定負けしたんですけど、組まれても問題なかったですね。ただ、次の試合がレジェンドFCでワン・サイちゃんで、靭帯が千切れたんです。で、1年ブレイクがあって……まぁ、感覚が以前とは変わってしまいましたね。

同じようにできなくなって。それと同時に、組んでもエェんちゃうかという自信もついてきて、同じように戦わなくなりました」

──東京に出て来て組みは成長した。だけど、その分あの時の打撃がなくなったようにも感じました。

「LUIZ戦なんて、『何にもなしやないか』って言われましたよね(苦笑)。あの試合は右の拳をやってしまったこともあったのですが、どうしようかと思っている間に終わってしまって。ほとんど、フルコンタクト空手になっていました」

──確かに(苦笑)。今も組むことは多いですよね。

「押し込んで、ヒジ打ちたい病とか出てくるんです。ダブルレッグやりたい病とか」

──次の試合に関していえば、そこは岸本選手のフィールドになります。

「でも、こっちの形で組み手を取ることができれば、岸本選手の形にはならないですよね。それが岸本選手の組手で押し込まれて、逃げられるやろうってワキを差し返して──に終始して時間が過ぎるのが一番ダメですね。何も起きていないけど、劣性のような感じで終わる。

そうならないためにGENスポーツアカデミーで練習させてもらっています」

──GSAではどのくらいの頻度で練習を行っているのですか。

「ほぼ毎日ですね。あとはTRI.H studioI(濱村が経営するジム)で、宮本(健太郎)さんにミット持ってもらって、ケンちゃんミットをやっています。打ち込みもウチの選手でやっている感じですね」

──GSAだとウェルター級とミドル級のイメージが強いのですが。

「僕が一番小っちゃい感じですね。今はライト級だとアキラ選手、それと草MAXさんがいてますけど草MAXさんはめっちゃ大きいです。あと、松本光史選手も来ていますね」

<この項、続く>

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