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【Awards】MMAPLANET MMA Awards 2017─09 ─ Domestic MMA : ベストファイト部門15位~11位

Best Fight 15【写真】そんなに倒れてはダメ──という苦言を帳消しにしたくなる逆転劇。ただ、やはり倒され過ぎ (C)Pancrase

2018年のMMAも、すぐに本格的にスタートが切られる。僅かなウィンターブレイク期間中に2017年のMMAをMMAPLNET視線で振り返ってみたい。UFC、UFC以外の海外プロモーション、国内MMAプロモーションから、MMAPLANETが試合レポートを掲載した試合限定のMMA Awards 2017。

KO、サブミッション、ドミネイト、ベストシーン、ベストファイト、ブレイクスルーファイター、そしてMVPの7部門をそれぞれ選び、MMA史のマイルストーンとしたい。第9回は国内MMA大会よりベストファイト部門、11位から15位までの発表となります。


<Domestic MMA Best Fight 部門15位>
Best Fight 1511月12日 Pancrase291
<フェザー級/5分3R>
内村洋次郎(日本)
Def.3R2分59秒by TKO
ダニエル・リケイホ(スペイン)

内村はスペイン人ファイターのリケイホに初回からテイクダウンを取られ、バックマウントを許すという厳しい展開に。フィニッシュこそ許さないが、テイクダウンを取られる悪循環は最終回になっても続いく。それでもケージを背にして立ち上がった内村はリケイホのテイクダウン狙いにヒザを突き上げ、残り2分01秒での大逆転勝利となった。

<Domestic MMA Best Fight 部門14位>

(C)PANCRASE

(C)PANCRASE

2月5日 Pancrase284
<フェザー級/3分3R>
鈴木琢仁(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
牛久絢太郎(日本)

元タイトルコンテンダーの牛久に対し、鈴木がいきなり右を打ち込みダウンを奪う。持ち直した牛久がスクランブル&テイクダウンで流れを引き寄せようとするが、鈴木もガードからスイープや極めを狙い、目まぐるしい試合に。2Rもダウンを取った鈴木が、最終回の牛久のトップから攻撃による逆転を許さず判定勝ち。非現代MMAの醍醐味を見せた。

<Domestic MMA Best Fight 部門13位>
Best fight 1310月15日 Shooto
<プロ修斗世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
佐藤将光(日本)
Def.3-0:47-45.48-46.49-48
石橋佳大(日本)

環太平洋選手権試合で引き分けた両者が修斗の頂点の座を賭けて再戦。テイクダウンから寝技に持ち込まれないことを前提とした打撃を当て、ケージを背にしてのヒジ打ちなども冴える佐藤が優勢に試合を進める。ダウンを奪った佐藤だが、ここから石橋の脅威の粘りを見せて乱打戦へ。それでも攻め切った印象を残した佐藤の腰にベルトが巻かれた。

<Domestic MMA Best Fight 部門12位>
Best Fight 1212月10日 Pancrase292
<フェザー級/5分3R>
松嶋こよみ(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
カイル・アグォン(グアム)

ナチュラルボーンMMAファイター=松嶋が、アジア太平洋最高位と言っても過言でない試合巧者のアグォンに対し、ダメージを与える蹴り、倒し切るテイクダウンで試合をリードする。独特の打撃とベースとなるレスリングの巧くハイブリッドし始めた松嶋が、手数以外でアグォンにリードを許さず判定勝ち。タイトル&UFCへの期待膨らむ白星を得た。

<Domestic MMA Best Fight 部門11位>
Best Fight 1112月10日 Pancrase292
<バンタム級/5分3R>
藤井伸樹(日本)
Def.3-0 :29-28.29-28.29-28
佐久間健太(日本)

ケージ導入から3年半、スクランブルMMAがJ-MMAのベースと実感された一戦。打撃から組み、テイクダウンから起き上がり。そのなかでの寝技での過撃と、ポジション奪取の攻防が繰り広げられる。そして、スクランブル戦は体力=気力、判断力の勝負ともつれ込み藤井が、佐久間を振り切った。今後への期待はスクランブルを止める時代、だ。

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