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【DEEP81】芦田崇宏の挑戦を受ける上迫博仁─02─「10発被弾しても、1発当てて倒せれば良い」

Hiroto Uesako【写真】ここまで突き抜けた感じが伝ってくるファイターは、稀だ(C) MMAPLANET

23日(土)に東京都江東区ディファ有明で開催されるDEEP81で芦田崇宏の挑戦を受けるDEEPフェザー級チャンピオン、上迫博仁インタビュー後編。

確かに自信の裏にある偉大な先輩との練習。そして、胸に抱いている今後と、MMAという戦いの本質とは。
<上迫博仁インタビューPart.01はコチラから>


──「いつも通り」が倒せる手応えを持てるようになったのは、いつ頃からなのですか。

「いつでしょうかね……。1年……2年前ぐらいですかね。練習の方が怖いという気持ちあって、試合に関しては怖さよりも自信の方が優るようになったんです。すると気持ちが楽になりました」

──それは日々の練習がそれだけ厳しいということですね。

「強い先輩方と練習させてもらっていると、対戦相手に関しては『コイツ、それ以上ではない』と思えますからね」

──その強い先輩というのは、どうしても金原正徳選手のことが連想されるのですが。

「金原さんは良いようにシバいてくれる先輩です。1カ月ぐらい前にパンチが効いちゃって、記憶がないぐらいです」

──それはそれで危険ですよ(笑)。

「何を貰ったのかも、覚えていません(笑)。KOされていますからね。キックに出て、本職の国内トップとあれだけできる。そういう金原さんに相手をしてもらっていると自信がつくし、何より考える癖がつきました。

自分のペースで練習ができてしまうと、確認程度でしかなくなるのですが、金原さんとスパーリングをするともっと上へ、もっと強くという風に先に進むことができます。

普段の練習も、火曜日の金原さんとのスパーリングに合わせて調整しています。それに打撃だけでなくて、組みもメチャクチャ強いですから。むしろ組みは全く対抗できなくて、まだ打撃の方が何とかやれている感じです」

──なんともまぁ、金原幻想が深まる話です。そんななか、組みという言葉が出ましたが、上迫選手は試合において組みの比重はどうなっているのでしょうか。

「組みに対しては、執着することはないですね。僕のイメージだと、今は試合のなかでは必要としていないです。8割ぐらいは打撃主体で考えていて、残り2割も『組まれるかも。そうなったら……』という程度ですね。

この階級では、芦田選手も含めて組みに怖さは持っていないですし。一番嫌なのは一発がある選手よりも、しつこくて漬けて来る選手です」

──ここまで自信もあり絶好調の時だからこそ、好事魔多しという言葉が連想されてしまいます。

「いつか終わりがくることは、自分自信で分かっています。ただ、まだ今じゃない。あと一つ──というところまでも来ていません。いくつも越えていかないといけない関門の一つ目でしかないんです。まだスタートなので、油断はないです。

甘く見ることは絶対にないですし、簡単に勝てる相手でもない。ましてや必ずKO、一本取れる保証なんてありません。そういう状況なので、油断はしないです」

──この先、上迫選手が書いているシナリオとはどのようなモノなのですか。

「そこは……まだ、口にしたくないです。もう少ししてから、報告させてください」

──了解しました。

「普通のことをやっていてはダメだというのはありますし、このままで終わる気はないです」

──では、そこに向けて今回の試合の最上の結果とは?

「KOです。サッカーボールとか言わないですけど(笑)。ただ違う面も見せたいというのもありますし、ぶっちゃけた話をすれば勝てれば何でも良いんです。でも、ベストは初回KOですね」

──相手の攻撃を貰わず、自分だけ入れるということでしょうか。

「試合ですから、当たるモノです。パンチを貰いたくないという考えはないです。逆に10発被弾しても、1発当てて倒すことができれば良いぐらいの気持ちです。

自分もサッカーボールキックを喰らうという前提で戦っているので(笑)。覚悟はできています。一発もらって、嫌だと思って攻めなくなることはないです」

──インタビューを始める頃に見えた、肌の疲れがMMAのことを話しているとすっかり艶が戻って、表情も生き生きとしてきたので驚きです!!

「アハハハ。試合は嫌だとか、キツイというイメージは持っていないです。自分のやってきたことを披露するショー、発表会のつもりで楽しんでいます──と言いつつ、本当は楽しみなんて1割ぐらい。早く終わってほしいと思っています(笑)」

──それがMMAを戦うということなのですね。では土曜日の防衛戦、楽しみにしています。

「ハイ。ありがとうございます。頑張ります」

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