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【ONE64】ドリアン朴と対戦、クリスチャン・リー 「全ての練習が僕の勝利に通じている」

Christian Lee【写真】1998年6月21日生まれのクリスチャン・リー。7つの勝利は全てKOか一本勝ちだ(C)MMAPLANET

タイのバンコク、インパクトアリーナで9日(土・現地時間)に開催されるONE64「Warriors of the World」で、クリスチャン・リーが朴光哲と対戦する。

世界女子アトム級王者でシンガポールのナショナル・ヒロインを姉に持つクリスチャンは7勝1敗の19歳、対して朴はキャリア40戦目の40歳。8倍のキャリア、倍以上のベテランに向かうヤングブラッドの話を訊いた。


――計量と尿酸値の検査を終えたばかりのクリスチャンです。

「今、最終チェックが終わってどっちもパスしたよ。これからはもう、好きなモノを食べることができるよ」

――尿酸値のチェックがあるのはONEだけですが、今も日本人選手は経験が足らないという感じです。

「僕はもう6、7回、この計量方法でやってきたから問題ないよ。慣れたし、何も難しくはない。このONEの計量方法は他のプロモーションとは違い、ドライアウトが禁じられている。水分を体に留めておくことは本当に大切だと思う。

体重調整を食事とトレーニングだけで行うから、ドライアウトが必要な減量より体に良いからね。実際、ずっと水を飲み続け、練習量を増やし、食事を減らして今日を迎えたんだ」

――10代、これから内蔵と骨格がしっかりしてくるクリスチャンにとってはなおさらだと思います。

「飲んで食べることは必要だからね(笑)」

――ところでイヴォルブMMA所属のクリスチャンですが、シンガポール在住ではないですよね?

「普段はハワイにいて、試合の2週間前になったらシンガポールに移って試合に備えるようにしている」

――明日の朴選手との試合は、キャリア最大のチャレンジとなります。既にマーチン・ヌグエンと戦っていますが、あの時はヌグエンがこれほど強いファイターだとは誰も認識していなかったですら。

「コーテツ・ボクと戦えることに、とても興奮しているよ。このスポーツの先駆者で、スキルがしっかりしている。そして膨大な経験の持ち主で、戦い方が分かっている。それでも、僕は自分自身を信じている。僕の技術を信じている。全ての練習が僕の勝利に通じていることを信じているよ」

――最も気を付けないといけない点はどこでしょうか。

「彼はウェルラウンダーで、どの局面でも手強い。そして打撃への見識はスバ抜けている。しっかりとそこに注意を払って戦う必要がある。そのためにはシャープに動いて、しっかりと彼の動きを見ること。攻撃を受けないようにしなければならない。スピードがあるところにも注意が必要だよ」

――アグレッシブさが持ち味のクリスチャンですが、今回は見ることが必要だということですね。

「絶対的にこれまでの試合より、我慢が必要なファイトになる。彼は僕が攻撃するのを待って、パンチを打ってくるからね。しっかりとした戦略が必要になるよ」

――クリスチャンは19歳のMMAファイターとして、とてもユニークなキャリアの重ね方をしています。小さなローカルショーでなく、ONEでデビューをして常に大会場で多くのファンの前で戦ってきました。

「そのおかげで速く成長できたと思う。最初の試合はフィリピンで2万人近い観客の前で戦った。そういうファンの前で戦うことが心地良いんだ。ただ、観客が多いかどうかはファイトには関係ないよ。対戦相手に集中しているから」

――では北米ではなく、東南アジアを中心にキャリアを積むことをどのように捉えていますか。

「自分より良いファイターに勝てば、その選手より強くなっている。だからコーテツ・ボクに勝てば、今後は彼と同じかそれ以上のレベルの選手としか戦わない。

デビュー戦を戦う時は、誰もが何でもないファイターだ。相手もそう。誰もがそうで、技術も未熟だ。ただし、そこで勝てば次により強い相手と戦う。また勝てば、よりレベルの高い相手と戦う。そういう風にしてきた。相手は常に僕より年上で経験があったしね

僕が勝つために用意された試合だったとは思っていないよ。僕の方が強かったから、試合に勝つことができただけで」

――朴戦は、そのクリスチャンの実力を示す絶好の機会となりますね。

「イエス。絶対的にね(微笑)」

――もう一つ、常にアンジェラ・リーの弟という風に見られると思うのですが、その辺りについてはどのように感じていますか。

「気にならないよ。僕とアンジェラは凄く仲が良いし、そう見られて当然なんだ。彼女は女子アトム級の世界チャンピオンだし、僕はチャンピオンになっていない。アンジェラが僕より人気があるのは当たり前だよ」

――アンジェラの弟としてプレッシャーは?

「ないよ(笑)。僕はいずれチャンピオンなる。それだけの練習をしているから。アンジェラは常に僕を全力でサポートしてくれるしね。僕がこれから経験をするであろうことを、彼女は既に経験していて、僕を上手く導いてくれるんだ。

彼女の教えに対し、僕は分からない時は納得いくまで尋ねる。他の人との関係では、こうはいかないと思う。それに彼女は僕なんかより、ずっと色んな人に色んなことを言われている。多くの人間が何の責任感もなく、彼女に色々なことを言う。そういう意見に関して、僕らはタイトな関係を続け、何も影響を受けないようにしているんだ」

――「クリスチャンは怖いモノ知らず、どんどん動く。特にアンジェラとのスパーは試合のよう」と青木真也選手が言っていたことがあります。

「僕はいつだって心の底からシンヤ・アオキを尊敬している。イヴォルブで一緒に練習して、凄く学ぶことが多かった。そうやって言ってもらえることを光栄に思うよ。

そうだね、僕とアンジェラは今では体格差も体力差もあるから、僕の方が受けるようになっているから。確かに以前は僕の体が彼女にフィットしていたから、ガンガンやっていたけどね(笑)。僕とアンジェラは一つのスタイルをずっと練習してきた世代ではなくて、全てのスタイルをトレーニングしてきた。

自分のゲームに必要なモノを取り入れてきたんだ。実戦を考え、勝つために自分に必要なことを練習してきた。おれは今も変わらないよ」

――では最後に明日の朴選手との試合に関して、一言お願いします。

「絶対にイージーな試合にはならない。でも、自分を信じ、これまで父とやってきたこと信じてケージで戦う。そして、最後はフィニッシュして勝つよ」

■ONE64対戦カード

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]内藤のび太(日本)
[挑戦者]アレックス・シウバ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
シャノン・ウィラチャイ(タイ)
ラスル・ヤキャエフ(ロシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
朴光哲(日本)
クリスチャン・リー(シンガポール)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
渋谷莉孔(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リカ・イシゲ(タイ)
ローム・トリニダッド(フィリピン)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ション・ジンナン(中国)
エイプリル・オセニオ(フィリピン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
セゲッダーオ・ペットパヤータイ(タイ)
ジミー・ヤーボ(フィリピン)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨーサナン・シットヨートン(タイ)
トディ・マルディアン(インドネシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
クリッサダ・コンスリチャイ(タイ)
ラビン・カタラン(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
タン・ダフェン(中国)
アシュラフル・イスラム(バングラデシュ)

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