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【Pancrase292】ISAO戦へ、粕谷優介―02―「誰かの評価が欲しくて格闘技をやっているわけではない」

Yusuke Kasuya【写真】ザ・家族愛。写真は2015年3月、PXCでのフランク・カマチョ戦後の粕谷。手作りのお守りとともに (C)MMAPLANET

10日(日)、東京都江東区のディファ有明で開催されるPancrase292でISAOと対戦粕谷優介がインタビュー後編。

人一倍ストイック――そんな印象を与える格闘家は今も多い。そして、刹那的に映るほどストイックな選手も実際に存在し、その選手たちも人生を謳歌している。そんななか粕谷は格闘技に対しても、家族愛を基本とした牧歌的な空気を持ち続けている。

全てにおいて全力、人生の分岐点では厳しい道を選択するという彼の半生が存在することで、力みなく格闘技を語ることができる――それが粕谷優介だ。

Pancrase292、4日前計量結果とともに粕谷ワールドをお届けしたい。

<粕谷優介インタビューPart.01はコチラから>


――まさに粕谷選手らしいです。それは素晴らしいことなのですが、ファイターとして気持ち的にプラスになるものなのでしょうか

「負けて、本当に心が折れた場合は幸せな部分で生きていこうかと思っています。ここは誰にもずっと負けない自信はあります」

――その幸福さを持ちつつ、よくMMAという厳しいことを続けることができてきましたね。

「生きていて、しんどいことと楽なことがある分岐点に差し掛かった時はなるべくしんどい方に行こうというのがモットーでした。だからといって、負けて良いなんて全く思っていないです。

もう28歳なので、ベルトを獲って形にしたいと最近は思うようになってきたので」

――そういうなかでISAO選手は打撃とテイクダウンに強く、かつ守りも固い選手ですが、どのような試合展開を狙いたいですか。

「今回はそこまで深く考えていないです。強いことは分かっています。戦って自分がどのくらいの位置にいるのか分かると思うので、自分が持っているモノを全て出すことができれば良いと思います」

――今回も出稽古はなしですか。

「ハイ。逆に道場に来てもらって練習をしています。川那子(祐輔)さんが練習ができないので、アキラ選手や秋元道場の先輩のユータ&ロック選手とずっとやってきました。

それとTTFチャレンジで川那子さんの試合をセコンドとして見ることができて良かったです。格闘技は勝ち負けが全てという人もいますが、ずっと近くで頑張っている先輩の姿を見てきて、勝敗以上に価値のあるものがある。それを間近で見ることができたので本当に良かったです」

――勝った側がその言葉を口にできることが素晴らしいです。

「僕はあんな試合はしたくないですけどね(笑)。嫌ですね、アレは。キツイです」

――フェザー級は修斗に斎藤裕、高橋遼伍、青井人、摩嶋一整、DEEPの上迫博仁と同世代及び若い選手がおり、層が非常に厚いです。

「だから……なんでフェザー級に落としちゃったんだろうって思います」

――気力に満ちた言葉を引き出したいのに全て裏を打っています(笑)。

「アハハ、なんか強い人がいっぱいいるので。フェザー級に落として良かったのは、太目の時期がなくなり顔も痩せてシャープになったから、『こっちの方が恰好良いよ』と言われることが増えた――そこがメリットですね」

――(苦笑)……。動きの方は?

「体調が良いです。気を付けるようになったので。だから健康です」

――本当に牧歌的な受け答え、ありがとうございます(笑)。

「格闘技は好きだからやっています。子供、家族、仕事の方が悩みは多いです。格闘技は生活の一部に過ぎないですから。だからといって手を抜いているわけではないですし。家庭、仕事、格闘技、全てに100パーセントで向かっています。1日でやるべきことを配分するのではなく、全てに全力でやっています。

自分ができる100パーセントを費やす。子供の頃からそうやって生きてきたつもりです。それでも、僕が格闘技に対して舐めているのかって思われていることも何となく分かります」

――その声はインタビュー掲載後に私にも届くことがあります。

「アハハハハ。正直、全部のことにいっぱいいっぱいなので。誰かの評価が欲しくて格闘技をやっているわけではない。ただ、自分ができる100パーセントをやり抜く。全力でやったのか、自分が分かれば良いと思います。

だから元々好きでやっている格闘技。もう悔いが残るような試合はしたくないし、戦うことが楽しいなって思えるようにしたいです。これも『舐めているな』と言われそうですけど。

松嶋選手との試合も、実は早いラウンドでKOされるかもしれないので戦わせてもらいました。だから負けた悔しさよりも、3Rもったなという気持ちが大きかったです。

ISAO選手も強いことは分かっています。悔いなく戦いたいです。ただ仕事があるので、川那子さんのような試合にはしたくない。子供にはお金が掛かるから」

――家族愛が元となる強さも存在していると思います。

「子供に対しては恰好良い父ちゃんでいたいです。3歳と2歳なので分かるかどうか微妙ですが、勝った姿を見せたいです」

■Pancrase292体重申請結果(試合4日前)

<ライト級KOPT/5分5R>
[王者]久米鷹介: 76.3キロ
[挑戦者]徳留一樹: 74.5キロ

<ウェルター級/5分3R>
佐藤天: 82.5キロ
村山暁洋: 83.0キロ

<フェザー級/5分3R>
松嶋こよみ: 69.5キロ
カイル・アグォン: 69.4キロ

<フェザー級/5分3R>
ISAO: 71.5キロ
粕谷優介: ――キロ

<バンタム級/5分3R>
佐久間健太: ――キロ
藤井伸樹: ――キロ

<フライ級/5分3R>
上田将竜: 63.1キロ
安永有希: 60.0キロ

<ストロー級/5分3R>
井島裕彰: 56.6キロ
前山哲兵: 54.0キロ

<ストロー級/5分3R>
八田亮: 54.5キロ
江泉卓哉: 54.2キロ

<フライ級/3分3R>
荻窪祐輔: 60.5キロ
曹竜也: 61.0キロ

<フェザー級/3分3R>
松岡嵩志: 70.3キロ
MIKE: 67.5キロ

<女子バンタム級/3分3R>
東陽子: ――キロ
キム・ミュンボ: 63.5キロ

<ライト級/3分3R>
TAG: 73.4キロ
亀井晨佑: 72.3キロ

<フライ級/3分3R>
杉山廣平: 58.5キロ
猿飛流: 61.0キロ

<フライ級/3分3R>
廣中克至: 60.5キロ
水谷健人: 59.3キロ

<フライ級/3分3R>
渡辺竜也: ――キロ
後藤丈治: 60.5キロ

<ストロー級/3分3R>
野田遼介: 55.5キロ
御代川敏志: 56.9キロ

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