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【ONE64】師??=デェダムロンと対戦する渋谷莉孔 「下半身は見た目から全然違う」

Riku Shibuya【写真】下半身の強化が、師匠的な存在のデェダムロン戦でどのような効果が見られるのか楽しみな渋谷だ (C)MMAPLANET

9日(土・現地時間)にタイはバンコクのインパクトアリーナで行われるONE64「Warriors of the World」。同大会で渋谷莉孔がストロー級に階級を落として、デェダムロン・ソーアミュアイシルチョークと対戦する。

前王者デェダムロンの母国タイで、1年7カ月振りの復帰戦となった前回のジアーニ・スッバ戦の敗北を払拭できるか。

思わぬ敗戦に何があったのか。そして、ハワイでの練習について渋谷に尋ねた。


――8月の復帰戦、ジアーニ・スッバにまさかの敗北を喫した一戦のことをまず伺わせてください。

「簡単に言ってしまえば2つ、3つのことなんです。いつも俺は相手のことをバカにしている感じでも、リスペクトはしているんです。それがあの時は、アイツが俺とやりたがっているとかスタッフが空気をいれてくるので、『ガキ、こらぁ』って感じでホテルに入った頃から威嚇していたんです」

――ハイ(笑)。

「ずっとガンつけていたのに、アイツは疲れていて俺のこと無視していて。それで勘違いしてしまったんです。アイツ、体調悪いなって。会場入りしてからも、汗もかいていないしジャージを着て、ずっとしゃがんでいるんですよ。『今日はもう楽勝だ』と思っちゃって」

――いざ、試合が始まると……。

「スタンバイの時点で、メチャクチャあげていて。あぁ、俺がやっちゃったって……。計量が終わってからも、その辺りの屋台とかでジャンクフード食いまくっていたので、油断しちゃって。体重も余裕だったし……はしゃいじゃったというのか、我慢できなかったんですよ。

ハワイの練習で自信がついていたから、慢心してしまって。負けるとしたら慢心しかないってインタビューで言っていたのに、それをしてしまった……。心と体が本当に合っていなかったです」

――試合中もズルズルと戻せないような感じでした。

「次のラウンドは大丈夫。今度のラウンドはって……絶対に戻ってくるはずなんだと信じていたのに、拮抗した展開をちょっとずつ落として。1Rの途中でもう足とかパンパンになっていて……これまでにはそんなことはなかったので。それに相手も普通にレスリングができて、強かったです。それで取り戻せなかったですね」

――今回からストロー級になります。

「もうONEのフライ級では自分は小さい。アドリアーノ・モライシュや他の選手ではもっと大きいフライ級もいます。前回の試合なんて4キロアンダーだったから、スイカとか食って体重を合わせたぐらいなんで。これはストロー級だと思い、階級を落とすことにしました。デェダムロンはデェダムロンでストロー級にしては小さいと思います」

――そのデェダムロンにはどのような印象を持っていますか。

「イヴォルブMMAに2度ほど出稽古に行っていた時に、本当に良くしてもらって。もう師匠的なところもあるので、デェダムロンが俺のことをどう見ているのか。弟子として見ているのか、ただの対戦相手と見ているのか。

性格がめっちゃ良い人なので、俺の方はリスペクトしちゃうんスよねぇ(苦笑)。でも、絶対に勝ちます。あれだけの打撃の人だけど、逆にテイクダウン狙ってきたりするかもとか……意表をついて。俺が下になる展開とかもあるかなって(笑)。結構、攻めてくる選手なので。

ただMMAになると右の攻撃の印象しかないです。右ジャブ、右のクロス、右ハイ。歩きながら襲い掛かってくる。そういう印象です。3連勝中だし、どんな風に気持ちが乗っているのかも関係してくるかと思います」

――ではハワイで練習するようになって、渋谷選手自身はどのように成長したと感じていますか。

「もう説明できないです。日本で練習していたのは2年前だし、悪くなっているところはないはずです」

――マックス・ホロウェイと練習しているということは、グレイシー・テクニックスをベースにしているということでしょうか。

「ハイ。マックス、ヤンシー・メデイロス、ラッセル・ドーン、それにルイス・スモルカとかと練習しています。スモルカがよくパートナーになっていますね」

――ドーン、スモルカといえばスクランブルが強い印象があります。

「いや、でも打撃ですよ。喧嘩パンチ、気持ちです。技術とかは普通ですが、気持ちが強いです。練習はMMAグローブでガチ・スパーですし。マックスも試合に行くフライトの3日や4日前でも青に痣を作って冷やしていますからね。気持ちが全く折れない。

いつ折れるんだろうと思っていても、最後まで折れないです。だからそういう環境でやっていると、競り合いに関しては前より強くなっていると思います」

――ユニファイドルールで戦っている選手たちと練習をしていると、4点ヒザが認められたONEルールでは戸惑うことはないですか。

「スクランブルのなかでヒザは狙われましたが、貰ってはいないので。やっぱりヒザが来るときに感覚で分かるんです。見えてはいないけど反応はできるから問題ないです」

――なるほどぉ!!

「あの時はもう、足がパンパンだったから押されるだけで倒れるような状態でした。だから、もう下半身は全然見た目からして違います」

――脚で良いじゃないですか。下半身だと違うことを想像してしまいますよ(笑)。

「こっちも全然違います!! 階級はストロー級に落としましたけど、こっちはバンタム……いやフェザー級はあります(笑)。こっちは一階級上げました」

――アハハハハ。そんなことも可能なハワイで練習してみたいです(笑)。でも、確認しようがないから言ったもん勝ちですね(笑)。

「だから太腿、ケツの大きさを見てもらって俺の言っていることを信じてください(笑)。ケツと脚部を大きくして、最後は背中も大きくなっています」

――そこはしっかりとケージに上がった時に確認させていただきます。

「ハイ、見た目も変わったと思うので。もう空回りしないように戦います、前の試合で色々と学ぶことができましたから」

――ところでストロー級のチャンピオンは同じ日本人の内藤のび太選手です。

「今はベルトのことは考えていないです。まずは実力をつけること。何より、土曜日の試合でしっかりと勝つことです」

■ONE64対戦カード

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]内藤のび太(日本)
[挑戦者]アレックス・シウバ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
シャノン・ウィラチャイ(タイ)
ラスル・ヤキャエフ(ロシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
朴光哲(日本)
クリスチャン・リー(シンガポール)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
渋谷莉孔(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リカ・イシゲ(タイ)
ローム・トリニダッド(フィリピン)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ション・ジンナン(中国)
エイプリル・オセニオ(フィリピン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
セゲッダーオ・ペットパヤータイ(タイ)
ジミー・ヤーボ(フィリピン)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨーサナン・シットヨートン(タイ)
トディ・マルディアン(インドネシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
クリッサダ・コンスリチャイ(タイ)
ロビン・カタラン(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
タン・ダフェン(中国)
アシュラフル・イスラム(バングラデシュ)

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