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【RFC44】連敗脱出へ、ダムランプレウと対戦する根津優太「今が一番強いと思います」

Yuta Nezu【写真】迷いはない。必要以上の強気もでない。やるだけのことをやってきた雰囲気を根津は醸し出していた (C)MMAPLANET

11日(土・現地時間)に中国・河北(ホーベイ)省の石家庄(シーチャーチュワン)のホーベイ体育館で開催されるROAD FC44。同大会で根津優太がバーサンクフー・ダムランプレウと対戦する。

2016年8月に右ハイキックKO勝ちで鮮烈なロードFCデビューを飾った根津だが、移行は韓国勢の厚い壁に阻まれ3連敗を喫してしまった。

8カ月振りの試合はコンバットサンボ世界大会の常連、モンゴルのダムランプレウだ。これまでとは毛色の違った相手と、移動時間14時間の末に到着した石家庄で戦う。計量を明日に控えた根津に現在の心境を尋ねた。


――ドア・トゥ・ドアで14時間、石家庄に到着して約20時間ほど経過しましたが、現在の体調はいかがですか。

「これまでは韓国の試合で計量の1日前に現地入りしていたのが、今回は2日前にやってきて1日余分がある状況での体重の落とし方を体験中です。

だから、これが普通にいけば良い経験を詰めたことになります。それにこの移動で前日インだとしんどかったでしょうし。セコンドの(斉藤)良さんには、仕事もあるのにこの1日っていうのは申し訳ないですけど」

――今現在、ロードFCで3連敗中です。

「結局、好きだから続けていますし。ふざけるなよっていう気持ちでやる気になっています」

――2年前の初戦で豪快にハイキックKOの直後は、もう一つ勝ってタイトル戦という空気もありましたが。

「単純に言って相手が強かったです。日本にいたら絶対に味わえない強さだと俺は思っています。名前がなくても強かった。自分で感じた部分だけでなく、他の選手と彼らが戦っている試合を見ても、正直に強いというしかないです」

――そのなかで今回は韓国人選手ではなくて、モンゴルのバーサンクフー・ダムランプレウとの対戦になりました。

「ここで勝ったら、3連敗の俺の気持ちはチャラにできるんです。戦績はしょうがないんですけど、気持ちはまた上げることができるので絶対に勝ちたいです」

――韓国人ファイターとはまたタイプが違います。

「ジリジリと来ますよね。パンチを振り回してくると思います。そのなかで組めればという戦い方で、気持ちが強いですね。未知の選手と戦えるのは好きで、そういうことが楽しいからMMAを続けているのはあります」

――3連敗を喫した直後には「終わった」という声が挙がらないわけでもなかったです。

「そんなのは『うるせぇよ』ってだけです。黙ってろ。言いたきゃ言っておけば良いです。とにかく勝つことです。練習もしっかりとしてきたので、それを本チャンで出して勝つ。出すことができれば、勝てることは間違いないです。

そのためにも自分から仕掛けます。結果的にこのところ後手に回っていたので。距離を取って、上手く戦おうとしたら、それが後手に回ることになっていました。メチャな攻撃をするわけでなく、俺の方から仕掛ける。その仕掛け方は、練習してきたことが出れば、凄く良い仕掛けになります」

――練習はどのような場所で、誰とやってきたのですか。

「練習環境はかなり整いました。月曜日は東京イエローマンズで安永(有希)選手と練習して、朝日(昇)さんにコーチングしてもらっていました。朝日さんには今年にはいってずっと見てきてもらっていて、ようやくその成果が形になって表れてきたかなと感じています。それを試合に出したいですね。

火曜日は夕方にイエローマンズで安永君と上田(将勝)さんとスパーリングをして、それから良さんと良さんの弟の洋二君と斎藤裕選手、スリー・サイトウとやっています。良さんに監督をやってもらって、MMAスパーとシチュエーションスパーですね。試合前になると火曜日は仕事を休ませてもらって、2部練をしています」

――すでに濃密な感じがします。

「ハイ、本当に。で水・木はストラッグルで鈴木(秀明)会長に打撃を見てもらって、金曜日は洋二君とBRAVEの選手たちと北千住のブレイブか体育館でやっています。

土曜日はパラエストラ東京で上田さん、齋藤裕君、石渡(伸太郎)選手、越智(晴雄)選手、釜谷(真)選手たちが来られる時に来て、凄いメンバーになることもあります。

対戦相手の対策を踏まえた練習は朝日さん、良さん、それと秀明さんが立ててくれて、自分のなかでかみ砕く。ここが苦手だったんですけど、もうそういう部分もしっかりと自分でやっていかないといけない。苦手だからこそ、やっていかないと。そうやってきた今が、一番強いと思います」

――では2年3カ月振りの勝利へ向け、力強い一言お願いします。

「そうですね。実は1月に子供が生まれます」

――おおっ、それはおめでとうございます。

「ありがとうございます(笑)。しっかりと勝って、ボーナスをもらって貯蓄に回します。良いパパになるとか当たり前で、普通の生活が送れるように頑張ろうかと思います。普通で良いんです、普通で」

――普通の人は石家庄まで来て、ケージに入ることはないので、そこは特別でお願いします(笑)。

「そうですね、ホントずっと3Rだと思っていたら2Rだったり、今回はケンドーカシンの入場曲で入ろうと思っていたら、中国の大会はそういう入場曲はなしだと聞かされました。そうしたら藤田(和之)選手のセコンドで石澤(常光)さんが来ていて、もう入場曲がなくてもこっちのモノです。

倒す準備もできているし、倒せる場面がきたら倒します。凄く面白い試合になると思うので、abemaの前のyoutubeで日本のファンの人にもぜひ視聴してほしいです。俺の試合が一番面白くなるので」

■ROAD FC44対戦カード

<無差別級/5分3R>
アオルコロ(中国)
藤田和之(日本)

<ライト級T準決勝/5分3R>
シャミール・ザフロフ(日本)
アマチュシン・フーヘンフウ(モンゴル)

<ライト級T準決勝/5分3R>
下石康太(日本)
バオ・インカン(中国)

<ライト級T準決勝/5分3R>
ホニ・トーレス(ブラジル)
トム・サントス(ブラジル)

<ライト級T準決勝/5分3R>
マンスール・ベルナウイ(フランス)
ムングントスズ・ナンディンエルデン(モンゴル)

<72キロ契約/5分3R>
シャ・イーラン(中国)
SHUNYA(日本)

<無差別級/5分2R>
ウー・ラーハン(中国)
ワン・イーチャン(中国)

<無差別級/5分2R>
桑原清(日本)
マ・アンディン(中国)

<女子ストロー級/5分2R>
藤野恵実(日本)
アリーニ・サテルメイヤー(ブラジル)

<バンタム級/5分2R>
ウー・ジェ(中国)
ウー・シャオロン(中国)

<バンタム級/5分2R>
根津優太(日本)
バーサンクフー・ダムランプレウ(モンゴル)

<ライト級/5分2R>
岩田啓輔(日本)
ホアン・ツェンユー(中国)

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