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【RFC43】明日はRoad FC43 暫定ミドル級王座を狙うRYO「頑張らないで普通にやれば、普通に勝てる」

RYO【写真】体重オーバーのキム・フンに同情の余地はないと言い切った(C)KAORI SUGAWARA

明日28日(土・現地時間)に韓国ソウルのチャンチュン体育館で開催されるRoad FC43のメインで、キム・フンとロードFC暫定ミドル級王座決定戦で戦うRYO。

対戦相手のまさかの体重オーバーがあった試合に挑む、その心境とは。この試合に向けて、練習内容を変えてきたRYOは、普通に戦えば勝てると言い切った。


──キム・フンがまさかの計量失敗でした。

「今、体重を落としているみたいですね(※インタビューは本計量後に行われた)。軽量級の選手は落とすところがないので、仕方がないと思います。でも、僕らデカい人間は落とすところはいくらでもあります。

それを水抜きが大変やっていうのは、この2カ月間何をやってきたんやと。同情の余地は全くないです。真面目に2カ月間、食事制限をして落としてきた人間がバカみているやないかと。

この計量の問題は格闘技界全体の問題です。許されないことだぞと、問題定義したいです。3次計量までトライしてもらって、それで落とさなかったペナルティだそうですけど、まぁやるしかないですよね。メインイベントが無くなるというわけには、興行としてもいかないですからね。メインイベンターは第1試合に出る選手とは違うので、受け入れるしかないでしょう。

それとは別にこっちは過去最高の体調を作ってきました。逆に体重が落ち過ぎて、いつの間にか83キロになっていまして。急いで水分を摂取していました。それでも83.6キロぐらいなので、これからリカバリーに努めます」

──かなり代謝が上がっているようですね。

「そういう体を作ってきたんです。最高に冴えていますね。まぁ、そうですね……以前、できなかったこと、自分に足らないこと、勝利への組み立てを考えて準備してきました。これまでは相手が攻めてきたところで対処方法という感じで戦ってきていたので。で、凌いで打撃が当たればラッキーという風でもあったのが、今回はセコンドを含め、一緒にやってきた人達から指摘してもらい、直してきました。

それが試合で出るかどうかは、分からないです。練習でやってきたことが半分でも出たら、良い方なのでMMAは。それができるかどうかは、神のみぞ知るという感じですね。でも、僕は絶対に出すつもりでいます」

──その部分を変えようと思ったのは、前回のチャ・ジョンファン戦の影響は大きいですか。

「ハイ。あの時は試合の日の朝に自分がやれると思っていたことができなくて、ちょっとパニックに陥ってしまいました。簡単にいえばシチュエーション練習、実戦的な練習が足りていなかったんです。なので、今回は神戸に行ってDEEPウェルター級チャンピオンの住村(竜市朗)選手を淡路から呼び出し、修斗では試合から遠ざかっている小西レオ選手と一緒にガンガン、スパーリングを回してもらいました。

2人とも普段は体重が90キロぐらいあるので、ミドル級の僕の方が軽いぐらいで。実戦さながらの本当のスパーリングができました。2人とも色々と指摘してくれますし、SFKの寒川(慶一)さんも一緒にアドバイスしてくれました。最終的に打撃は吉鷹弘先生がまとめてくれた感じです」

──関西格闘技界の叡智が詰まったということですね。

「前回の試合の時も負ける気はしないと言っていて……なんですが、あの時は今からするとやり残したことがあった。対して、今回は逆にやり残したことはあるんかなって考えるほどです。しっかりとできて、冴えているんで普通にやれば勝てると思います。

一生懸命にはやらないです。普通にやるだけです。普通にやれば負けるはずがないです。それだけの技術を身につけてきたので。あとは自分の心理状態、精神状態で変わるだけです。心理状態が良くて、頑張らずに普通に戦うことができれば、普通に勝ちます」

──良い心理状態はどのように作っていくのでしょうか。

「取り敢えず会場に枕を持っていって、待ち時間が長いので寝ます。寝て、力まずに普通に練習試合のつもりでやりたいと思います。特別、人生が懸った試合だとか考えない方が良い精神状態でいられるんじゃないかと」

──5月に予定されていたチャ・ジョンファン戦から、結局のところ相手も変わり、これだけ延びたことでストレスはなかったですか。

「そうですね……選手は立場が弱いので。どれだけ腹が立っても黙って受け入れ、仲の良い友達との酒の席だけで文句を言うだけにして、他の場面では口にしない。我慢するだけです。自分のなかでは上手く過ごせと思っています。だから、こんなに良いコンディションを作って来ることができました。まだ、この年になっても技術も体力も伸びるんだと実感しています。

去年の12月、今年の5月と比較しても絶対的に強くなっています。何度も言いますが、それが試合で出せるかどうかは分からないですけどね(笑)」

──では、日本で応援してくれているファンに一言お願いします。

「日本で僕のことを認めている人ってほぼいないと思うんです。僕はそう感じています。だからこそ結果を残して、ほれ見たことかと見返してやりたいというのが正直あります。なので、頑張れよと言ってくれる人のために頑張りたいと思います」

【追記:キム・フンが体重を落とせないことが確定してからのインタビュー】

──明日、体重オーバーの選手とタイトル戦を争うことになりました。ノンタイトルでもなく、RYO選手が勝った場合のみ試合が成立するということでもありません。

「ロードFC側も体重オーバーの規約、処置がタイトル戦に関してできていなかったと思います。ファイトマネー全額没収ということ、1Rにつきマイナス10ポイントということだけで。

3次計量までトライするので、そこを待つことで僕が納得したのですが、僕のマネージャーは4次、5次になっても落とせるまでやれと。それ以上言うても仕方ないって僕は思っていたのですが、そうしたら再計量で体重が増えたって聞いて……。落とすつもりないやんかって」

──ギリギリまで本当に落としたのか。明日のコンディションを考えて、ギブアップしたのか。まぁ、前者だとドクターストップが掛かる恐れもあるので、後者なんだろうと思ってしまいます。

「もう、あり得ないです」

──普通の精神状態を作るのに影響はしないですか。

「今もその理不尽さを考えて、赤い炎の闘志ではなくて青い炎を燃やしています(笑)。こんなことがまかり通るんやと。納得はしていないですけど、大会を成立させるためにやるだけです。炎って赤より、青の方が温度が高いですから。この怒りをメンタルの部分で良く生かそうと思います。

これまで相手に怒りを抱いて試合をしたことなんてなかったです。でも今回は怒りを上手く生かして戦おうと。そっちの方に持っていけるようにします。この怒りが出る前から、自分が本当に強いのか分からないところがありました。だから、明日の試合で強い選手なのか、別に大したことない選手なのか、ハッキリする日になるかと思っています」

■Road FC43計量結果

<Road FC暫定ミドル級王座決定戦/5分3R>
RYO : 83.6キロ
キム・フン : 85.4 キロ→86.2キロ

<フェザー級/5分3R>
朝倉未来 : 65.9キロ
イ・ギルウ : 65.9キロ

<ライト級/5分3R>
ナム・ウィチョル : 70.5キロ
ジョン・ドゥジェ : 70.4キロ

<ライト級Tリザーブ戦/5分3R>
アレクサンドル・メレスコ : 70.3キロ
キム・スンヨン : 70.3キロ

<ライト級/5分2R>
キム・ギョンピョ : 70.5キロ
アルマン・ツァルキャン : 70.4キロ

<フェザー級/5分3R>
イ・ジョンヨン : 65.7キロ
マルシオ・セザール : 66.0キロ

<フェザー級/5分2R>
ミン・ギョンチョル : 65.7キロ
エウゲニ・ラザノフ : 66.0キロ

<女子ストロー級/5分2R>
ホン・ユンハ : 52.1キロ
シム・ユリ : 52.4キロ

<フライ級/5分2R>
キム・スンジェ : 57.4キロ
ジョン・ウォンヒ : 57.2キロ

<ミドル級/5分2R>
ファン・インス : 84キロ
ジデネク・ポリフカ : 84.2キロ

<フライ級/5分2R>
コ・ギウォン : 57.4キロ
コ・ドンヒョク : 57.3キロ

<ヘビー級/5分2R>
チェ・ウォンジュン : 102.1キロ
イ・ホジュン : 117.8キロ

<フェザー級/5分2R>
ミン・ギョンミン : 65.8キロ
キム・テソン : 65.8キロ

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