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【RFC43】明日はRoad FC43 RYOと暫定ミドル級王座を賭けて戦う──韓国MMA、歴史の証人キム・フン

Kim Hoon【写真】キャリア14年目の大勝負を前に、キム・フンが自らのMMA歴=韓国MMAの歴史を話してくれた (C)MMAPLANET

明日28日(土・現地時間)に韓国ソウルのチャンチュン体育館でRoad FC43が開催される。同大会のメインはRYOとキム・フンによるロードFC暫定ミドル級王座決定戦だ。

正規王者チャ・ジョンファンの長期欠場により、その世紀チャンピオンと再戦が決まっていたRYO、そして7月に福田力を破ったキム・フンの間で暫定王座が争われることとなった。

キャリア10勝11敗2分、2004年にバーファイト=Gimme FiveでMMAキャリアをスタートさせたキム・フンは日本、東アジアのプロモーションで戦績を詰んだ韓国MMA界のパイオニア世代だ。

そんな歴史の証人が、ついに掴んだビッグチャンス。キム・フンに話を訊いた。


──RYO選手との暫定王座戦が近づいてきました。今の体調、メンタルはいかがですか。

「コンディションも悪くないですし、緊張もし過ぎていないので、良い状態をお見せできると思います」

──7月に福田力選手を破り、今回の暫定王座決定戦を手繰り寄せました。

「福田選手はダーティーボクシングとレスリングの2つが大きな強みなので、その2つを潰すことが出来れば好機が来ると確信していました。

レスリングを防ぎきって、ダーティーボクシングの状況で自分から先に攻撃を仕掛けたことが功を奏したのかと思います」

──キム・フン選手はキャリア13年を超える経験豊かなファイターですが、そもそもなぜMMAファイターになろうと思ったのでしょうか。

「2004年の初めに偶然の流れで試合に出ることになったのですが、勝つことができ、そこから格闘技の選手生活が始まることとなりました。もし負けていたら、選手生活は始めていなかったです。勝った後に込み上げてくる恍惚感が、今まで続けてこられた動機だと思います」

──当時の韓国MMAはとにかくアグレッシブ、ド派手な殴り合いが信条でしたが、その後、ロードFCの活動開始後ケージレスリングなどより戦略を駆使したテクニカルな戦いになりました。そして、再び打撃中心の試合展開が増えています。このようなスタイルの変遷を直に見て、また戦ってきたキム・フン選手はどのように思われますか。

「初期の頃は打撃がベースの選手はグラウンド、柔術、レスリングの部分が弱かっただけで、2007年以降からオールラウンダーな選手達が出てくるようになりましたね。今は学べる環境も整っているので、強い選手がこれからもっと出てくると見ています」

──キム・フン選手のキャリアはgimme fiveからと聞いています。たしかバーで、行われ死亡事故も起こったイベントだと記憶しています。

「キム・ドンヒョン選手、キム・チャンヒョン選手、イム・ジェソク選手など多くの選手が通っていきました。ルールは頭突きだけ禁止されたバーリトゥードルールでした。サッカーボールキック、ストンピング、エルボーも認められていたはずです。ただグラウンドでは20秒ルールがあったり、グラップラーには不利でしたよね。

問題が多かったことも確かですが、当時選手が定期的に試合に出ることができた貴重な舞台でしたので、韓国の格闘技界の礎の一つであったことは確かです。今の韓国の格闘技を代表する多くの選手達が通ってきた大会です」

──その後、修斗、MARS、パンクラスと日本で戦うことが多くなりました。

「韓国では本当に試合が無かった時代だったので、機会があれば、日本での試合に出ていました。今から振り返ると、武士道の授業のようでした。階級問わず、とにかく試合に出ていました」

──その精神的タフさが、キム・フン選手世代のファイターには感じられます。ところで、2011年10月に現UFC暫定世界ミドル級王者ロバート・ウィティカーを破っています。

「ウィテカーにはとても早い時間で勝ってしまったので特に記憶していることはありません。当時は自分もファイターとして全盛期にあったと思いますし、ウィテカーがTUFで優勝した頃、自分にも機会さえあればTUFで優勝できる自信がありました。

ウィテカーが活躍していくにつれ、ますます遠ざかってくなぁ、もう戦うことは無いな……良かったなぁと素直に思います。もちろんファイターとして、また戦うとなれば、戦う意思はありますが、今の位置的には有り得ないですよね」

──ところで今回暫定王座を賭けて戦うRYO選手は、打撃で相手の攻撃をかわし、踏み込んでパンチを放つという距離を大切にしています。このスタイルを攻略するために、どのような攻撃が必要だと考えますか。

「この質問への回答は……秘密とさせてください(笑)」

──ハイ、分かりました(笑)。では、この試合でここを見て欲しいと思うところがあればお願いします。

「全身の部位のうち、いくつか故障もしましたが、戦うことに問題はありません。リーチが少し短くなったり、パワーも少し落ちましたが、キム・フンというファイターが強い選手であることを知らしめたい。そう観衆に感じさせられる試合をお見せします」

■Road FC43対戦カード

<Road FC暫定ミドル級王座決定戦/5分3R>
RYO(日本)
キム・フン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
朝倉未来(日本)
イ・ギルウ(韓国)

<ライト級/5分3R>
ナム・ウィチョル(韓国)
ジョン・ドゥジェ(韓国)

<ライト級Tリザーブ戦/5分3R>
アレクサンドル・メレスコ(ロシア)
キム・スンヨン(韓国)

<ライト級/5分2R>
キム・ギョンピョ(韓国)
アルマン・ツァルキャン(アルメニア)

<フェザー級/5分3R>
イ・ジョンヨン(韓国)
マルシオ・セザール(ブラジル)

<フェザー級/5分2R>
ミン・ギョンチョル(韓国)
エウゲニ・ラザノフ(ロシア)

<女子ストロー級/5分2R>
ホン・ユンハ(韓国)
ジョン・スルギ(韓国)

<フライ級/5分2R>
キム・テギュン(韓国)
ジョン・ウォンヒ(韓国)

<ミドル級/5分2R>
ファン・インス(韓国)
ジデネク・ポリフカ(チェコ)

<フライ級/5分2R>
コ・ギウォン(韓国)
コ・ドンヒョク(韓国)

<ヘビー級/5分2R>
チェ・ウォンジュン(韓国)
イ・ホジュン(韓国)

<フェザー級/5分2R>
ミン・ギョンミン(韓国)
キム・テソン(韓国)

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