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【Shooto】青井人を相手に環太平洋王座の防衛戦を行う高橋遼伍 「彼を見せしめにするしかない」

Ryogo Takahashi【写真】キャリア10勝3敗、現在5連勝中でうち4試合がKO勝ちの高橋。インタビュー中の言葉は厳しかったが、撮影では涼し気な笑みを浮かべた。必殺のローキックには絶対の自信を持つ(C)MMAPLANET

15日(日)、千葉県浦安市の舞浜アンフィシアターで開催されるプロ修斗公式戦で、高橋遼伍は自らが持つプロ修斗環太平洋フェザー級のベルトの防衛戦を青井人を相手に行う。

高橋は大会前日の公開計量の席で、今回の防衛戦に対して、格下の相手と戦うという口ぶりで、その不満を露わにした。

目指すは修斗世界王座と、活躍の場としての世界。それには環太平洋王座の防衛戦は必要ないという想いでいた高橋だが、この試合に臨むにあたってどのように気持ちを切り替えたのか。また、青井との試合と通して見せなければいけなと思うところは。計量直後に高橋に尋ねた。


──明日、防衛戦を控えている高橋選手にこのような話を伺うのも失礼な話なのですが、4月に世界王者である斎藤裕選手が宇野薫選手を破り防衛に成功し、5月にアーノルド・クエロをKOした時、次は世界挑戦だという気持ちになっていなかったですか。

「そう、思っていました。今回もタイトルマッチが4試合って言っても自分の試合だけ環太平洋じゃないですか? アレって思いました。

10月に舞浜で大会があると聞いた時は、そこで世界のベルトを取って来年からは世界に出て行くつもりでした。この大会のオファーは結構早かったんですけど、どうやら世界戦じゃないということでモチベーションは上がらなかったです。

環太平洋王座の防衛戦って、野良試合になってしまうので正直、やりたいとは思っていなかったです。これだけ勝ってきたので、ここで若者と戦わないといけないのかっていうのは、結構ショックでした。やっぱり次は斎藤選手に挑戦するつもりでいたので」

──そのような気持ちで、しっかりと調整することは可能だったのですか。

「9月にUFC JAPANがあり、10月にRIZINがあることで様子を見ていたというのもあります。だから、なかなか気持ちは上がって来なかったです。最終的にこの大会で試合をするのに、この対戦しかなかった。そうなった時に頭も気持ちも切り替えました。

その時に僕が思ったのは、僕もこっちに出てきた時に土屋(大喜)さん、ウィッキー(聡生)さん、高谷(裕之)番長とやらせてもらいました。キャリアを積んでいけば、いつか挑戦される日が来る。いつか来るというのが、今回来たと。甘い蜜を吸わせてもらったこともあるので、修斗にそこは返さないといけないです」

──青井選手に関しては、どのような印象を持っていましたか。

「いや、これまで視界に入ってきていなかったのが本音です。評判は聞いていました。将来性もあると。ただ、MMAは勢いだけじゃ勝てない。能力がないと勝てないです。

(堀口)恭司さんもずっと勝ってきたけど、上田(将勝)さんに負けて、矢地(裕介祐介)さんもずっと勝ってきていたけど、門脇(英基)さんに負けた。勢いじゃなくて、能力がないと勝てない世界です。それを明日、体験させてあげられたらなって思っていますね」

──この試合、必要とされているのはどういうことですか。

「勝つことだけです。だから、勝ち方にも拘ります。いつも通り、解体ショーです。順序良くバラして、いつも通り戦うと自然とそうなります。だから、いつも通り戦う。それしかないです」

──それだけローキックには自信がある?

「もちろんです。皆が僕のローのことは知っているし、対策も練ってきているはずです。それでも、決めます。だから必殺技です。リオン(武)さんの右、北岡(悟)さんのギロチンも皆、分かっていても極まるじゃないですか。

僕のローをそういう風なところまで高めるには、青井君との試合で彼を見せしめにするしかないです。そしては『やっぱりな』と皆が思うような試合にする。

メインより、自分の試合がメインだと思っているので。明日は自分の力の見せどころ。そこを見てもらいたいですね」

■プロ修斗計量結果

<プロ修斗世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]扇久保博正: 62.9キロ→61.5キロ→56.6キロ
[挑戦者]オニボウズ: 62.0キロ→59.8キロ→56.6キロ

<プロ修斗世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
佐藤将光: 65.3キロ→64.3キロ→61.2キロ
石橋佳大: 68.5キロ→67.8キロ→61.2キロ

<プロ修斗世界ストロー級王座決定戦/5分5R>
澤田龍人: 57.6キロ→55.4キロ→52.1キロ
猿田洋祐: 57.5キロ→56.5キロ→52.2キロ

<プロ修斗環太平洋フェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] 高橋遼伍: 72.1キロ→69.9キロ→65.7キロ
[挑戦者] 青井人: 68.0キロ→66.4キロ→65.4キロ

<フライ級/5分3R>
中村優作: 61.6キロ→60.2キロ→56.6キロ
ライリー・ドゥトロ: 62.0キロ→→56.7キロ

<ライト級/5分3R>
川名雄生: 77.8キロ→77.2キロ→70.1キロ
小谷直之: 76.4キロ→76.0キロ→70.3キロ

<バンタム級/5分3R>
魚井フルスイング: 66.2キロ→63.0キロ→61.2キロ
論田愛空隆: 69.0キロ→66.5キロ→61.1キロ

<ライト級/5分3R>
岡野裕城: 77.0キロ→77.0キロ→70.1キロ
鈴木槙吾: 76.4キロ→75.6キロ→70.2キロ

<フライ級/5分3R>
覇彌斗: 63.2キロ→58.7キロ→56.6キロ
六本木洋: 63.8キロ→59.2キロ→56.5キロ

<バンタム級/5分3R>
奇天烈: 65.0キロ→64.5キロ→61.0キロ
祖根寿麻: 67.2キロ→65.2キロ→61.1キロ

<ストロー級/5分2R>
箕輪ひろば: 57.8キロ→52.8キロ→52.1キロ
ふじい☆ペリー: 55.0キロ→53.8キロ→52.2キロ

<ライト級/5分3R>
松本光史: 75.0キロ→74.0キロ→70.2キロ
大尊伸光: 74.8キロ→72.8キロ→70.3キロ

<女子62キロ契約/5分2R>
セラ: 64.5キロ→63.0キロ→61.7キロ
キム・ヨンギ: 63.8キロ→62.4キロ→61.6キロ

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