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【Pancrase290】日沖発と14年ぶりの再戦の髙谷裕之「アピールとか考えなく、自分の戦いをしたい」

Hiroyuki Takaya【写真】「100パーセント練習に集中できた」と話す髙谷裕之はトレーナーの為にも明日は勝ちたいと決意を語った(C)KAORI SUGAWARA

8日(日)、東京都江東区のディファ有明で開催されるPANCRASE290で2003年7月の対戦から14年3ヶ月を経て、髙谷裕之は日沖発と再び対戦をする。

2003年7月13日以来、実に14年3カ月振りの再戦となる両者。前回の対戦ではダウンを奪い続けた髙谷が5分×2R戦で判定勝ちしている

2003年7月13日以来、実に14年3カ月振りの再戦となる両者。前回の対戦ではダウンを奪い続けた髙谷が5分×2R戦で判定勝ちしている

髙谷はパンクラスで2016年6月にナザレノ・マルガリエ、12月にIsaoに判定で敗れており、同年10月にはフィンランドのエスポーで開催されたEuropean Fighting Challenge(Euro FC)の旗揚げ戦で元UFC=ファイターのアラン・オマーと対戦し、判定3-0で負けを喫した。

今年2月に自身のジム、ファイトファームをオープンして以来、初の試合となる髙谷を公開計量後にキャッチし、現在の練習環境、14年の歳月を経て再戦する日沖の印象とこの試合に掛ける意気込みを訊いた。


──計量を終えて調子はいかがでしょうか。

「バッチリです」

──勝ち星から遠のき、もどかしい状況だったのではないかと思います。

「前回の試合も1ミリも負けたと思っていないので、連敗だからどうのこうのという事はあまり考えていないです」

──髙谷選手は昨年10月にユーロFCでも試合をしていますね。

「トレーナーが見ている選手のアテンドやブッキングをしている人から、たまたま、トレーナーを通して話が来たので、面白そうだから受けようと思いました。フィンランドはヨーロッパらしい最っ高に良い街で、テンションが上がりました。海外でうまく調整も出来たし、僕はヨーロッパに行ったことがなかったので、ヨーロッパに行けたこと自体も良い経験でした(笑)」

──欧州ということで日本で米国との違いはありましたか。

「UFC上がりのアラン・オマーという選手と対戦しました。面白かったです。会場も盛り上がっていて、ヨーロッパは結構独特でしたね。また行きたいなと思います」

──今回の試合までに自身のジムをオープンし、練習環境も大きく変化したのではないでしょうか。

「2月に自分のジム、ファイトファームをオープンしました。ジムにいるトレーナーの津田(勝憲)がよくやってくれたおかげで、僕は100パーセント完全に自分の練習に集中できました。だからジムを出して忙しくて練習が出来なかったということもなく、完璧に仕上げられました」

──トレーナーの方々との信頼関係を凄く大切にしているのですね。

「ボクシングトレーナーの佐々木(修平)さんもファイトファームに来てくれていますし、フィジカルも福田(努)トレーナーによく見てもらいました。本当に良い環境が整いました。集中して追い込みが出来たので感謝しています。彼らの為にも勝ってあげたいですね」

──14年ぶりに再戦する日沖選手の印象を教えてください。

「当時のことは多少覚えていますけど、自分がまさか14年後も格闘技をやっていると思っていなかったですね。彼の試合映像は見ていたので、『明日、戦うんだな』という感じです。お互いにスキルも上がっていると思うし、彼も色々考えてくると思うので、どういう風に出てくるか楽しみです。今回はダウンを取ったら極められるでしょうし、キッチリKOで決着を付けたいです。明日は本当に良い試合になると思います」

──日沖選手に勝つ事で自分もUFCに出られる実力があると示したいですか。

「そういうことはもうあまり考えなくなりました(笑)。考えてもしょうがないから、アピールしたいとかそういう事は考えずに自分の戦いをしたいと思っています」

──では試合への意気込みをお願いします。

「試合についてはいつもみたいにガンガン攻めて勝つだけなんですけど、負けない理由もどんどん出来てきました。明日は勝ってみんなに喜んでもらいたいです。14年ぶりの再戦ですけど、キッチリ仕上げてキッチリKOで勝ちたいです」

■Pancrase290計量結果

<フェザー/5分3R>
日沖発: 66.25キロ
髙谷裕之: 65.95キロ

<フェザー級/5分3R>
田中半蔵: 65.9キロ
中原由真: 66.05キロ

<フライ級/5分3R>
若松祐弥: 57.15キロ
翔兵: 57.65キロ

<ライト級/5分3R>
アキラ: 70.15キロ
郷野聡寛: 70.75キロ

<女子ストロー級/5分3R>
三浦彩佳: 52.45キロ
ヴィヴィアニ・ゴメス: 52.6キロ

<フライ級/5分3R>
山本篤: 56.9キロ
小川徹: 57.0キロ

<ウェルター級/5分3R>
手塚裕之: 77.5キロ
セルゲイ・クリック: 74.15キロ

<ストロー級/5分3R>
北方大地: 52.5キロ
ダニエル・バックマン: 53.9キロ
※計量失敗のバックマンはキャッチウェイトで北方と対戦し、北方が勝利した場合のみ勝敗がつくこととなった

<バンタム級/3分3R>
清水俊一: 61.4キロ
合島大樹: 61.5キロ

<ライト級/3分3R>
クリスMAN: 70.35キロ
井上雄策: 70.65キロ

<フェザー級/3分3R>
牛久絢太郎: 65.95キロ
稲葉聡: 65.95キロ

<ライト級/3分3R>
草MAX: 70.5キロ
小林裕: 70.65キロ

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