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【Bellator184】バンタム級世界戦。正確な距離で戦うドゥドゥに対し、コールドウェルは空振りが鍵

Caldwell vs Dudu【写真】もう何度か戦っているような錯覚に陥るほど、待ち望まれていた世界戦がついに実現する(C)BELLATOR

6日(金・現地時間)、オクラホマ州タッカービルのウィンスター・ワールドカジノでBellator184「Dants vs Caldwell」が開催される。メインは大会名にある通り、Bellator世界バンタム級王者ドゥドゥ・ダンタスにダリオン・コールドウェルが挑む一戦だ。


本来は4月のハンガリー・ブダペスト大会で組まれていた両者の対戦は、コールドウェルの負傷により流れ、半年遅れで実現することとなった。チャンピオンのドゥドゥは2011年からベラトールを主戦場にするようになり、2012年4月にザック・マコウスキーとの王座決定戦に勝利し、ベラトール・バンタム級の頂点に君臨した。

続く修斗ブラジルでの凱旋マッチで、タイソン・ナンにまさかの初回KO負けを喫したドゥドゥは、同王座3度目の防衛戦でジョー・ウォーレンに譲る。そのウォーレンがタイトルを明け渡したかつてのチームメイト=マルコ・ロウロを2016年6月に下し、ドゥドゥは2度目のタイトル戴冠となった。

この間、ドゥドゥのスタイルは大きく変化した。組むための打撃から、テイクダウンもしくはテイクバック。鉄壁のバックマウントが最大の武器だったが、タイソン・ナム戦のKO負け、そしてレスリングでウォーレンに後れを取ったことで、この後は目覚ましいばかりの打撃の進化を遂げている。

左右両構え、ジャブで削って相手を近寄らせない。下がればヒザ蹴りで距離を詰め、荒く出てくればカウンターで顔面を打ち抜く、ロウロもウォーレンもドゥドゥに近づくことができずに打撃を被弾し続け敗れた。

そんなドゥドゥに挑戦するコールドウェルはカレッジレスリングでD-1 NCAAを制したエリート・レスラーで、これまでのキャリアは9勝1敗。8戦目でウォーレンを相手にテイクダウン、バックスローからRNCを極め一躍スターダムに躍り出た。このまま一気にバンタム級世界王座挑戦なるかと思われたコールドウェルだったが、ジョー・タイマングロにまさかのギロチンで一本負けを喫してしまう。

昨年12月にはダイレクトリマッチでタイマングロにリベンジを果たしたものの、以前のようなアグレッシブさが陰をひそめテイクダウン&トップコントロールに徹したような戦い方ではあった。それでもスクランブルに持ち込まれるなど、無敗のファイター特有の思い切りの良い仕掛けから一転、敗北を知ったことで必要以上に慎重になった感はあった。

果たして今回の世界挑戦でコールドウェルはどれだけ、積極性を取り戻せているのか。そこが勝負を占ううえで重要視される。以前のような殴り倒す勢いのある打撃に神経を使わせてのテイクダウンではなく、タイマングロ戦では蹴りを突き放して遠目の距離から組み力の強さでテイクダウンを奪っていた。

あの組み方でドゥドゥを組み伏せることは難しい。逆に遠い距離からのローシングルなどは切られてバックを許すことも十分にありえる。加えてスクランブル戦になった時に、コールドウェルがしっかりとバックを制することができるのか。

タイマングロとの対戦前と対戦後で、距離があまりにも違うコールドウェルだが、無敗で連勝を続けていた頃の勢いのまま、やや様子を見たファイト、つまりタイマングロ戦の前後の良い部分を融合させることで、ドゥドゥを切り崩すことも考えられる。勢いのある踏み込み、そして打撃をフェイクに使うことが重要になってくる。

リーチで上回り、レンジをドゥドゥより遠く取ることができるコールドウェルは、ドゥドウのジャブの位置に入らない距離でパンチやテイクダウンを見せ、反応を待ってテイクダウンでなく、クリンチを狙って組んでいく。序盤にこの動きを見せることで、正確なコンピューターのような距離のコントロールができるドゥドゥに新たな情報をインプットさせると、さすがのドゥドゥのディスタンスの取り方にも迷いが生じ、精神的に削ることができるのではないだろうか。

オフェンシブなように見せてディフェンシブな仕掛け。空振りにドゥドゥが反応するようになれば、コールドウェルにとってテイクダウンへの合図。5Rの長丁場を考えて、ドゥドゥの距離を狂わせることがコールドウェルには不可欠だ。

■Bellator184対戦カード

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ドゥドゥ・ダンタス(ブラジル)
[挑戦者]ダリオン・コールドウェル(米国)

<フェザー級/5分3R>
ダニエル・ストラウス(米国)
エマニュエル・サンチェス(米国)

<フェザー級/5分3R>
パット・カーラン(米国)
ジョン・テイシェイラ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
レアンドロ・イーゴ(ブラジル)
ジョー・タイマングロ(グアム)

<ライト級/5分3R>
スティーブ・コゾラ(米国)
カリントン・バンクス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジャスティン・パターソン(米国)
チャンス・レンカウンタ(米国)

<ライト級/5分3R>
マニー・ムロ(米国)
エマニュエル・リベラ(米国)

<160ポンド契約/5分3R>
ショーン・ホールデン(米国)
シャカー・マキリップ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
デマルクス・シモンズ(米国)
ジャロッド・トライス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ラシーム・ジョンズ(米国)
アーネスト・ジェイムズ(米国)

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