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お蔵入り厳禁【UFN117】OSPが話していたこと─02─「自分の能力に恐怖を感じることがある」

OSP【写真】フィジカル以上にインテリジェンスが、OSPの武器だと分かった (C)MMAPLANET

23日(土)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるUFN117「Saint Preus vs Okami」のメインで戦うOSPことオヴァンス・サンプレー。

急遽マウリシオ・ショーグンに代わり、岡見勇信と戦うことになった彼が7月にPR来日した際のインタビュー後編。

物静かで思慮深い、これほどインテリジェンスを感じさせるファイターだとは思いもしなかった。お蔵入り厳禁――OSPの奥深さ、その強さの根幹に触れてみたい。
<オヴァンス・サンプレー・インタビューPart.01はコチラから>


――Strikeforce時代、OSPの一番の武器はフィジカルのように見受けられました。懸命に打撃、寝技にチャレンジ、今言われたように戦う度に進歩が見られました。

「ただ、トレーニングを積んできた。テクニックを指導してもらい、それを試して。僕は習ったことをジムで、思い切り試すなんてことはしないんだ。仲間に痛い思いをさせたくない。そういう皆との練習で動きをマスターし、自分の体の機能なんかも分かるようになっていった。自分をコントロールする術も、ジムで学んだ。フルの力でトライするのが試合だったんだ。

ジムでは、自分の能力に恐怖を感じることがあるんだよ。練習仲間を自分のパンチでKOしたくない。僕がミドルキックを入れて、次の日からジムに来なくなったらどうしようと考える。

それは試合でも同じなんだ。ファイトは好きだけど、僕と同じように懸命に生きている対戦相手を傷つけたくはない。僕の能力によって、彼らの可能性を奪いたくない。ただ、勝てば良いっていうファイターもいるけど、僕はそういう風にはなれないんだ。ファイターだって、1日の終わりは家に帰って奥さんや子供達と時間を共にする必要がある。

一番は勝つことだけど、同様に対戦相手をリスペクトして、全ての試合から学ぶことを大切にしてきた。戦った相手と握手をして、それぞれが家族の下に戻っていく。そういう風にしていたいんだ」

――そうやって冷静に、そして自分をコントロールできることで、試合中にこれ以上は戦わないと抑制を掛けることはないですか。去年の4月のジョン・ジョーンズ戦など、リミッターが掛かっているようにも見えました。

「確かにそうだったかもしれない。あの試合は2週間のショートノーティスで受けた暫定王座決定戦、5Rの試合だった。3Rが始まる前に疲れを感じた。そこで自分のペースを守るか、フィニッシュを狙って動くか2つの選択肢があったんだ。

僕は自分のペースで戦うことにしたんだ。トラブルを招きたくなかったからね。ただ、その3Rに左腕を負傷し利き手が使えなくなった。厳しい状態になったけど、勝負を諦めず戦い続けたつもりだよ。痛みを伴う状態でね」

――なるほど。そのような状態だったのですね。そのJJ戦での敗北から、ジミ・マヌワ、ヴォルカン・オズデミアと連敗を喫しました。世界戦で敗れた影響があったのでしょうか。

「それはないよ。このスポーツをやっていると、体の状態は良くても気持ちの問題がパフォーマンスに影響するんだ。あの頃は個人的な問題があってストレスを受けていたけど、それが分かっていなかった。

もう今は大丈夫だよ。瞑想を取り入れ、頭を落ち着かせて試合に集中できるようになった。プレッシャーがあるときは、しっかりと練習しているようでも、それができていなかったんだ。つまり、あの頃の僕は戦う前から負けていたんだよ。

どれだけ試合に集中できるか。コナー・マクレガーなんて、騒ぎを自分で大きくして相手にストレスを与え、自分はスッキリと試合に集中している。僕も4月のホジェリオ・リマ戦から、しっかりと試合にフォーカスできるようになった」

――そしてウィにングトラックに戻ってきたのですね。改めて日本で戦うことについて、どう感じているのか教えてもらえますか。

「誰であろうが、ファイターを尊敬してくれるのが日本のファンだと聞いている。そして、コーナーの指示が試合中にずっと聞こえるそうだね。凄いことだよ(笑)。米国での試合だとコーナーの声が聞こえなくて、そのためにステップを使って移動することもあるくらいだから。

日本のファンの前で良い試合をするために、しっかりと練習を積んで戻ってくるよ。その日々は毎日が楽しいなんてことはないハードの日々だ。でも、MMAのルーツはどこにあるのか。マーシャルアーツは日本の文化の影響を大きく受けているじゃないか。そんな国で戦えることを感謝して、9月までハードに自分を追い込むつもりさ」

■UFN117対戦カード

<ライトヘビー級/5分5R>
オヴァンス・サンプレー(米国)
岡見勇信(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
クラウジア・ガデーニャ(ブラジル)
ジェシカ・アンドレジ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
キム・ドンヒョン(韓国)
五味隆典(日本)

<ライトヘビー級/5分3R>
グーカン・サキ(オランダ)
エンヒッキ・フランケンシュタイン(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
石原夜叉坊(日本)
ロランド・ディ(フィリピン)

<フェザー級/5分3R>
廣田瑞人(日本)
チャールズ・ロサ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
中村K太郎(日本)
アレックス・モロノ(米国)

<フライ級/5分3R>
ジョズエ・フォルミーガ(ブラジル)
佐々木憂流迦(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
近藤朱里(日本)
ジョン・チャンミ(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
安西信昌(日本)
ルーク・ジュモー(ニュージーランド)

<ウェルター級/5分3R>
阿部大治(日本)
イム・ヒョンギュ(韓国)

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