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【Pancrase289】高木健太にリベンジを果たした佐藤天―02―「まずは国内のチャンピオン」

Takashi Sato【写真】勝たなければ、何も始まらない試合でしっかりと結果を残した佐藤 (C)KAORI SUGAWARA

20日(日)、東京都江東区のディファ有明で開催されたPancrase289で高木健太との対戦でTKO勝ちを収めた佐藤天インタビュー後編。


ベテランが揃うパンクラス・ウェルター級戦線で、長期欠場による足踏みを強いられた佐藤が、これからを語った。

<佐藤天インタビューPart.01はコチラから>

──パンクラスのウェルター級のベルトはUFCと契約した現王者の阿部大治選手の手に渡るまで、レッツ豪太選手、鈴木槙吾選手、村山暁洋選手、三浦広光選手とベルトの持ち主が猫の目のように変わってきました。

「自分はずっと怪我をしていたので、歯がゆかったです。ただ、上の選手の試合はチェックして誰と戦っても良いように練習はしていたので。本当は阿部選手とやりたかったです。1番勢いもあって期待されている選手で、1歳年下と年齢も近く、凄く刺激になっていました。

1番最初に阿部選手の試合を見たのは高木選手に打ち勝った時ですね。自分は負けているので、やはり比べましたし、もし自分が阿部選手と戦ったらどうなるのかというイメージもしていました。阿部選手は柔道でも有名だったので、元から凄く意識していたんです」

──一足早くUFCとの契約を勝ち取りました。

「自分も気持ちの中ではずっとUFCを1番に目指しているので、ちょっと悔しいというか、『先を行かれたな』という思いはあります」

──その一方でパンクラス・ウェルター級のランキング(※8/22時点)は1位が岡見勇信選手、2位が三浦光広選手、3位が村山暁洋選手と上位はベテラン勢が揃っています。

「風穴を開けたいです。もちろんベテランで強い方が上にいるのは普通に見て当然だとは思うんですけど、面白くないですよね。みんなチャンピオンにだったりとか、岡見選手はずっとUFCのトップにいたわけじゃないですか。自分が上がっていってそういうところで勝負が出来ないと先がないので、しっかり勝負して勝って行きたいと思います」

──上位にベテランが揃っているのも佐藤選手が欠場していたことも関係していると思われます。

「腰のヘルニアが悪化して……。ケガをしたのは高木選手に負ける前なので2年前の夏頃ですね。その試合の後、ちょっと良くなっていたんですけど、12月のエリック・マイケル・フォート戦の1カ月くらい前に思いっきり痛めてしまって、試合が終わったその日に長南さんから『手術しろ』と言われました。

12月の試合の翌週には検査をして、1月の頭くらいには手術をしました。1週間後くらいにはリハビリを始めて、半年間くらいはリハビリというか体幹トレーニングだけでした。つまらないトレーニングしかやれなかったです(笑)。

念には念をくらいにリハビリ期間を設けて、もう再発しないように体作りを1からやりました。今年の4月の復帰戦まで
1年4ヶ月ほど期間が空きましたが、その間はほとんど腰に負担がないような基礎練習だけでした。ウェイトトレーニングも時間を空けたのでほとんどやってないです」

──復帰戦のアントン・ラッドマン戦では、以前のように動けるか不安はなかったですか。

「準備というか、リハビリしていた期間に強くなっている実感があり、大丈夫でした。1年以上空いたので、試合前にはナーバスになるかと思っていたのですが、当日になれば大丈夫でした」

──勝ち名乗りの時には秋葉尉頼選手の遺影を手に持たれていましたね。

「トライブに残っている選手は本気の選手しかいないです。秋葉も同じで『UFCに行きたい』という目標を持って一緒に頑張って来た後輩でした。毎日一緒に練習して来た仲間なので凄く思い入れがあります」

──長南さんからは試合後に何か言葉をかけられましたか。

「『良かったな』みたいな感じでした。指示も聞けたし言われたことも出来て、準備して来たことをちゃんと試合で出せた。『まあ、良いだろう』という感じだと思います(笑)」

自分でも内容は悪くなかったかなと思います。毎回そうなんですけど、細かく見てもっと良く改善できる所を見つけて行きたいと思います」

──高木選手にリベンジを果たしたことで、視界も良好になったかと思います。

「そうですね。UFCに行きたいとさっき言ったんですけど、阿部選手もチャンピオンになってから契約していますし、日本で1番になっておくべきだと思います」

──そのためにも理想とする戦い方はありますか。

「今回KOで勝てたのですが、分かりやすい試合ができる選手、なおかつ勝って当たり前だと思われるような選手になりたいです。

そうでないとUFCに行った時に通用しない。今の段階では行きたいと言っていますけど、トップを狙える選手ではないので、もっとレベルアップして飛び抜けられると良いかなと思います」

──飛び抜ける為にどのような部分を強化して行きたいですか。

「自分は柔道出身ですが、打撃が好きでスタンドの展開が多いです。長南さんに言われたように『総合格闘技』なので、トータルで試合ができると良いと思います。今回はそういう総合格闘技が出来たので、そこを追求して行きたいなと思います。打撃も寝技も織り交ぜていって自分の展開を作る。そういうところまでいきたいですね」

──では2017年後半の目標を教えてください。

「今回勝ったことでベルトに近づいたとは思います。そこは意識して行きたいです。UFCを目指すんだったら星は落とせない。ここからが勝負だと思います。もっと詰めて、年内もう1試合くらい出来たら良いですね。

まずは国内でチャンピオンになる事。もちろんそのあとはUFCですね。UFCが世界一の団体である以上はUFCを目指したい。そこはブレないで行きたいです」

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