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【UFC214】見逃せないプレリミマッチ=オルテガ×モイカノ。クラシカル柔術前の打撃戦に要注目

Ortega【写真】三角だけでなくなったT-City=オルテガとモイカノのマッチアップは見所タップリだ (C) RFA

29日(土・現地時間)、カリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで開催されるUFC214「Cormier vs Jones 2」。大会タイトル名にある通り、因縁のダニエル・コーミエー×ジョン・ジョーンズ=世界ライトヘビー級戦を筆頭に、ウェルター級=タイロン・ウッドリー×デミアン・マイア、女子フェザー級=クリス・サイボーグ×トーニャ・エヴィンガーとトリプルクラウンが用意されている。


7月上旬の独立記念日ウィーク=インターナショナル・ファイトウィーク期間中に行われたUFC213のPPV売り上げが低調だったという話も伝わってくるが、それ以前から決定していたにしても、今大会は世界戦以外も力が入っているカード編成だ。

メインカードは5分×5Rが3試合もあることで、全5試合。そして拳を交換する前からファイト・オブ・ザ・ナイト確実と見られているロビー・ローラー×ドナルド・セラーニがマッチアップされている。

プレリミでも元バンタム級王者のヘナン・ベラォンが140ポンド契約で、アルジャメイン・ステーリングと戦う一戦、さらにジャレッド・ブルックスの待望のオクタゴン初陣など、注目度の高い試合が存在する。

そんななかフェザー級のブライアン・オルテガ×ヘナト・モイカノ戦はプレリミ・メインのリカルド・ラマス×ジェイソン・ナイトを押しのけ、アンダー・ナンバーワンカードといっても過言でない。

キャリア11連勝0敗、ヘナー・グレイシーの愛弟子オルテガはUFCでも3連勝中、一方のモイカノは11勝0敗1分でヒクソン・グレイシー系オタイジ・ジュニオールの教え子だ。オルテガ同様にモイカノもオクタゴン3連勝中ということもあり、この試合の勝者がタイトル戦線で一気に浮上することも十分にありえる顔合わせといえる。

Tシティの異名を持ち、飛びつきも含め三角絞めの名手というイメージが強いオルテガは、今や打撃で相手を仕留めることができるストライカーでもある。オーソ主体のスイッチヒッターで左ジャブ、リードアッパーで距離を測ると、右ストレート。決め時とあらば距離を詰めて、打点の高いヒザ蹴りを突き上げて行く。

対してモイカノはオーソで構え、中間距離が強い。特徴的なのは前足=左足の蹴りだ。パワー系でなく、スナップを効かせた蹴りで相手のワキ腹をえぐり、前足を削っていく。この左ミドルがあることで、モイカノはジェレミー・スティーブンスのようなストライカー相手にもミドルレンジで自分のペースで戦うことができた。さらにいえば、中間距離が安定しない時は思い切って距離を取る、もしくは詰めることができる。

距離をとればレンジの再構築、近寄ればボディロックからテイクダウンを狙い、クラシカルな柔術ベース=パスを狙い、マウント奪取を目的とした寝技を仕掛ける。オルテガもグレイシー・アカデミー直属、ポジションを与えようがフィニッシュを許さないディフェンスの堅さを誇り、かつ大胆すぎるほど──逆にポジションを許そうが、フィニッシュを狙う。その身を守る自信があるからこそ、積極的に仕掛けることができるオルテガは競技型グレイシー・コンバティブの使い手といえるだろう。

何よりピンチに陥ってもグレイシー柔術を駆使して、相手にフィニッシュを許さない自信が根底あるからこそ、オルテガは打撃中心のファイトを心掛けることができる。オルテガ、モイカノともにルーツはグランドマスター=エリオ・グレイシーの柔術がベースとなっているため寝技の攻防も楽しみだが、そのベースがある故の打撃戦に終始することも十分に考えられる。

肝はオルテガのロングレンジからパンチ攻撃を、モイカノが左ロー&左ミドルで如何に切り崩すか。そして懐に入ることを許したオルテガのヒザ蹴り。これを被弾した場合、モイカノが組みから寝技に持ち込むのか。2試合連続スプリット判定勝ちのモイカノは、ポイントを計算できるファイター。対して、オルテガは2Rを失っても最終回に仕留めることができる戦術をヘナーから授けられ、抜群の実行力を誇る。

ローラー×セラーニとは似ても似つかぬ試合展開になることが予想される──もう一つのファイト・オブ・ザ・ナイト候補、それがオルテガ×モイカノの一戦だ。

■ UFC214対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ダニエル・コーミエー(米国)
[挑戦者]ジョン・ジョーンズ(米国)

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]タイロン・ウッドリー(米国)
[挑戦者]デミアン・マイア(米国)

<UFC世界女子フェザー級王座決定戦/5分5R>
クリス・サイボーグ(ブラジル)
トーニャ・エヴィンガー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ロビー・ローラー(米国)
ドナルド・セラーニ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジミ・マヌワ(米国)
ヴォルカン・オズテミア(スイス)

<フェザー級/5分3R>
リカルド・ラマス(米国)
ジェイソン・ナイト(米国)

<140ポンド契約/5分3R>
ヘナン・バラォン(ブラジル)
アルジャメイン・ステーリング(米国)

<フェザー級/5分3R>
ブライアン・オルテガ(米国)
ヘナト・モイカノ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
アンドレ・フィーリ(米国)
カルヴィン・ケイター(米国)

<フライ級/5分3R>
ジャレッド・ブルックス(米国)
エリック・シェルトン(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ケイリン・カーラン(米国)
アレクサンドラ・アルブ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ジョシュ・バークマン(米国)
ドリュー・ドバー(米国)

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