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【UFN111】ブルース・リーロイと対戦、PXC発・拳獣ロランド・ディ

Dy【写真】ボクシング世界王者のDNAを持つ拳が、最大の武器のディ (C)MMAPLANET

17日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるUFC Fight Night111「Holm vs Correia」。同大会はメインに出場するホーリー・ホルム、ハファエル・ドスアンジョス、アンドレイ・オルロフスキーという3人の世界王者経験者に加え、五味隆典、佐々木憂流迦&井上直樹が出場することで日本での注目度も高いファイトナイト・イベントだ。


そんな今大会にはPXCやTop FCなどアジア太平洋地域で結果を残したファイターが、世界へ一歩を踏み出す場ともなっている。アレックス・カサレスと対戦するロランド・ディも、この試合を足掛かりに世界へ飛び出したいファイターの1人だ。

もともとカサレスは中国で18勝1敗1分という好レコードを残すワン・グァンと対戦相手予定だったが、彼の欠場によりフィリピンのディと戦うこととなった。ディは4月にインドはムンバイで開かれたブレイクCFで頭突きによりNCとなった試合と、4年11カ月前に香港ベースのレジェンドFCでイブ・タンに敗れた試合以外は、全てPXCでキャリアを重ねてきた。

Dy KO Koyomi戦績は8勝4敗ながら、そのうち2敗はバンタム級王者カイル・アグォンに喫したモノで、初戦のタイトル挑戦はほぼ互角の展開だった。再戦を体重オーバーでノンタイトル戦とし、体力も気力ないなかで落とすと、フェザー級へ。

昨年4月に当時は無敗だった松嶋こよみと母国で対戦し、左フックからパウンドで23秒TKO勝ちを収めている。

この勝利からも分かるようにディは生粋のパンチャーだ。いや、パンチャーの遺伝子を持つファイターといえる。何を隠そうディの父親はマニー・パッキャオ以前のフィリピンのナショナルヒーロー=元WBC世界スーパーフェザー(※当時はジュニアライト)級王者のロランド・ナバレッティだ。

ディ自身は母親の姓ガブリエルを名乗り、アンダーグラウンドファイトに明け暮れた後に改心、ムエタイや散打で活躍するようになった。MMAでの戦いも強烈な拳とともに左右のロー、そしてミドルを有効に使っている。接近戦では巧みにヒジを使いこなすディの特徴は、圧倒的に正面、そして中間距離に強いストライカーということになる。

対してブルース・リーロイの異名持つカサレスはロングレンジで、サイドキックや後ろ回し蹴りを駆使して距離をコントロールするタイプ。今も以前のフィリピン人ファイターらしく、強い武器と大きな穴を持ちながら果敢に全局面で戦おうするディと違い、カサレスはテイクダウンからグラウンドも含めたうえでのウェルラウンダーだ。

ディが父とは違ったステージで世界を相手に戦うには、自分の距離をいかに創るのかに掛かってくる。とはいってもMMAはファイト、カサレスも勝利を手にするには拳や蹴りを当てる必要がある。そのタイミングで、カウンターの距離&タイミングに誘い込むことができるディが、オクタゴンで勝利するにはKO勝ち以外はまず考えられない。

それには前述したように如何に彼の距離と角度で戦うことができるか。序盤のスタミナのある間は、組まれてもスプロールに持ち込めることを前提で、スイッチヒッターのカサレスを相手に思い切り左右のミドルを蹴り込むことで腹を意識させるのも手だろう。

PXCでもまれたディがUFCでどのような戦いを見せることができるか。今後、PXCというフィダーショーでの戦いを考える日本人ファイターにも、非常に参考になる一戦だ。

■ UFN111対戦カード

<女子バンタム級/5分5R>
ホーリー・ホルム(米国)
ベチ・コヘイア(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ)
マルチン・ティブラ(ポーランド)

<ウェルター級/5分3R>
キム・ドンヒョン(韓国)
コルビー・コビントン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
タレック・サフィジーヌ(ベルギー)

<ライト級/5分3R>
五味隆典(日本)
ジョン・タック(グアム)

<ヘビー級/5分3R>
マット・ハリス(米国)
シリル・アスケア(フランス)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・カサレス(米国)
ロランド・ディ(フィリピン)

<フライ級/5分3R>
佐々木憂流迦(日本)
ジャスティン・スコッギンス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
リー・リンジャン(中国)
フランク・カマチョ(グアム)

<バンタム級/5分3R>
クァク・グァンホ(フランス)
ラッセル・ドーン(米国)

<フライ級/5分3R>
ジョン・デ・トーマス(フィリピン)
井上直樹(日本)

<女子バンタム級/5分3R>
キム・ジヨン(韓国)
ルシエ・プシオワ(チェコ)

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