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【ONE55】トノン戦後の青木真也─03─「残しておきたい」。経験をシェアする

Shinya Aoki【写真】青木の経験に裏付けられた技術が日本のMMA界に本格的にシェアされるようになるのか (C)MMAPLANET

26日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されたONE55「Dynasty of Heroes」で行われたゲイリー・トノンとグラップリングマッチで敗れた青木真也インタビュー最終回。

ノーストレス、楽しんで戦ってきたという青木は、これまでの自分の経験してきたこと人に伝え始めた。『そういう時期が来たんだと思う』と言った……。そして、気になる次戦につても言及した。
<青木真也インタビューPart.01はコチラから>
<青木真也インタビューPart.02はコチラから>

──だから発言も丸くなってきた?

「そういう部分では棘はなくなってきましたね。周囲とのトラブルも少なくなると思います」

──日本のマーケットを意識しなくなったこととリンクしているのですね。

「日本でやりたいと思わなくなっちゃいました。リスペクトを得られない。今回、シンガポールで格闘技を知らない日本人の方がいて、試合後に『青木さん、あなたに対して会場から凄くリスペクトが感じられました』と言ってもらえたんです。それは僕自身も感じられたし。

主催者であるチャトリが僕をリスペクトしてくれる姿勢、その環境をシンガポールで作ることができている。なので、もう主催者からのリスペクトも理解もないところで試合をするよりも、心地よいところでやった方が良いんじゃいのかなって。そういう考えはあります」

──グラップリングを添え物にしなかった。その時点でリスペクトは十分に伝わってきました。

「1万2000人とかの前でアレをやらせてもらえるって、ありがたいことですよ」

──あの数の観衆が組み技の試合の行方を手に汗握って見守っていたのは、格闘技界にあって本当に稀有な瞬間だったといえます。

「だから幸せだったんです。だから、ありがとうって言いたくなったんです。技術的にも本当にレベルアップできたし。それを上手く伝えていきつつ……今日も若い子とか、色んな人達に教えていたんですけど、ああいう時間を大切にしていきたいですね」

──自らの知識と経験を伝えていくということですか。

「そう、なっちゃうかな……(笑)。なかなか僕のように海外に行って学べるという恵まれた環境にある選手は少ないので、残せるんだったら残しておきたいですよね」

──サプライヤーですね。青木真也をシェアする。

「そういう時が来たということですね。やっぱり、去年の11月の試合が終わってから、色々と変わりました。あそこを経て自信がついたんだと思います。だから他人に何を言われても平気だし、自信があるから人に与えることができる」

──未だに若い選手は青木選手と練習すると壊されるのではあいかと恐怖心を抱いている部分もありますが。

「ハハハ。そんな風に思っているヤツがいるんですか?」

──いくらでもいますよ(笑)。

「本当に? そりゃ練習だから、どこかを痛めることはあっても、ケガをさせることなんてないですよ。いや、そんな風に思っているんだったら、逆に皆、一緒にやろうよってなりますね(笑)。技術的な部分で出し惜しみは絶対にしないので」

──こんな風にマチュアになりつつ、勝負師に戻った青木選手は次のMMAはいつ頃と考えていますか。

「できるだけ早くしたい。どうしてもシンガポール大会になることが多いけど、8月ぐらいに試合をしたいとは伝えています。イベントのバジェットがあるので、シンガポールになるのは致し方ないですけどね。そこも含めてだから、この間にやれることをやっていきます」

──やはりもっとMMAを戦いたいという気持ちがありますか。

「その気持ちは当然ありましたけど、そこはもう達観してしまっているので。それも含めて、自由にやりたいなと思っています」

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