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【Bellator177】ベラトール・フェザー級でも注目のブラジリアン、ジョン・テイシェイラ出陣

John Texiera【写真】3R通して、足が前に出て踏み込んでいけるか。それがテイシェイラにとっての命題だ(C) BELLATOR

14日(金・現地時間)、ハンガリーの首都ブダペストのパップ・ラズロ・ブダペスト・スポータレナで行われるBellator177「Dantas vs Higo」。同日に開催されるUFC FOX24のプレビュー記事でフェザー級の注目株としてブラジル人ファイターのヘナト・モイカノの名前を挙げたが、ベラトールにも注目のブラジリアン・フェザー級戦士が出場する。


既にフェザー級王座挑戦経験もあり、パトリシオ・フレイレをあわやというところまで追い込んだこともあるダニエル・ヴェイケルと対戦する──ジョン・テイシェイラだ。アマゾン川河口、巨大なマラジョー島を挟んでベレンとは反対側の北辺=赤道直下の街マカパ出身のテイシェイラは、TUFブラジル01ファイターでUFCにも出場経験がある。

しかし、計量失敗で戦ったヴィトー・ヴィアナ戦でスプリット判定負けを喫し、この1戦限りでUFCをリリースされた。その後、修斗ブラジルなどで4勝1分の戦績を残し、通算レコード16勝1敗2分とした時点でベラトールと契約を交わした。以降、3試合連続でスプリット判定勝ちを収め、地元マカパのローカルショーでの勝利を経て昨年12月にはジャスティン・ローレンスにも判定勝ちし5連勝中だ。ベラトールではファブリシオ・ゲレーロ、トニーニョ・フリアなど同胞の地味強を相手に渋い勝利が続いているが、21の勝ち星のうち4試合がKOで10試合では一本勝ちを収めている。

ブラジルのMMAのように寝技が頻繁に行われることがないBellatorでは、同門のドゥドゥ・ダンタスと同じくスタンド主体で戦うテイシェイラ、そのベースとなる打撃は黒帯を巻くケンポーカラテだ。距離が遠いMMAでは踏み込んで打つ、あるいは踏み込んで殴るというように──踏み込んで(1)、打つ(2)という僅かならが二拍子の打撃が大変を占めている。そのような状況下でテイシェイラの強烈な右の蹴りは、踏み込んで蹴るのではなく踏み込みながら蹴るという特徴がある。

拳の攻撃も同様に得意の右オーバーハンドにしても踏み込みながら打つ、タン・タンではなくてタン!!で当たるパンチだ。このようなリズムのファイターが少ないMMAにあって、対戦相手はテイシェイラの距離とタイミングを図れず、攻撃を被弾してしまう。ただし、ケンポーカラテが一撃必殺を謳っていたかどうか不明だが、踏み込んで当てたあとは体のバランスが悪く、あまり有効なコンビネーションを見せることはない。

体を上手く使うのではなく、体力で打つ打撃の持ち主だけに、後半になると持ち味の踏み込みがついてこなくなり、手打ち、テイクダウンも手は伸びているが走り抜けずになかなか寝技に持ち込めない──強度が上がった対戦相手が多いベラトールでフィニッシュできない要因はこの辺りにあるだろう。つまり試合全般を通して踏み込めるスタミナやゲーム展開に持ち込むことができるようになれば、テイシェイラはチャンピオン級の力を有することになる。そのための最大の試金石が、今回のヴェイケル戦だ。

タイトル挑戦失敗後は3連勝中、しかも対戦相手はジョージ・カラキャニャンとエマニュエル・サンチェスが含まれている。テイシェイラにとって王座挑戦に近づく一戦は、ヴェイケルにとっても同じ意味合を持つ──世界前哨戦、挑戦者決定戦といっても過言でない。

■ Bellator177対戦カード

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]エドゥアルド・ダンタス(ブラジル)
[挑戦者]レアンドロ・イーゴ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
アダム・ボリクス(ハンガリー)
アンソニー・テイラー(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジョン・テイシェイラ(ブラジル)
ダニエル・ヴェイケル(ドイツ)

<女子フライ級/5分3R>
レナ・オブシニコヴァ(ウクライナ)
ヘレン・ハーパー(英国)

<フェザー級/5分3R>
ブライアン・ムーア(英国)
ルドヴィツ・クレイン(チェコ)

<ライト級/5分3R>
マテ・カルテス(ハンガリー)
アダム・ポルガル(ハンガリー)

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