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【UFC FOX24】組まれると、勝ち目なし? ロバート・ウィティカーは焦らし戦法でジャカレの前進を待て

Jacare【写真】組むと敵なし。そして組むための打撃を駆使する、ジャカレに今回限りの穴がある??(C)Gleidson Venga

15日(土・現地時間)、米国ミズーリ州カンザスシティのスプリント・センターで行われるUFC on FOX24「Johnson vs Reis」。UFC世界フライ級王者デメトリウス・ジョンソン×挑戦者ウィルソン・ヘイス戦がメインの同大会で、ホナウド・ジャカレ・ソウザ×ロバート・ウィティカー戦が組まれている。


GSPの復帰戦=ミドル級初陣が、即世界戦となったことをうけ「最近のUFCは奇妙なことが起こるけど、これもその一例だ。次のチャレンジャーは自分しかいないはずだ」と断言するジャカレは、ヨエル・ロメロ戦をスプリットで落としたもののオクタゴンで7勝1敗という結果を残している。

ゲガール・ムサシとヴィトー・ベウフォートをフィニッシュしており、十分にチャレンジャーの実績はあるはずだ。ファブリシオ・ベルドゥムに続き2人目の柔術ムンジアル、サブミッションレスリング=ADCCからUFC世界王者を目指すジャカレは、卓越した寝技を武器に結果を残してきた。

その背景には打撃の進歩がある。それもディフェンス面、オフェンス面と順序建てて堅実に成長し、ストライカーと打撃で張り合えるレベルに達した。それでいて、ロメロ戦の敗北を受け、組むための打撃としてKO力のあるパンチを使用するようになったのが、ここ2試合のジャカレだ。

組んでテイクダウンをしてしまえば、ジャカレの行方を阻む者はいないといっても過言でない状況で、ウィティカーは組ませない打撃戦を展開──あるいは、ジャカレが無理やり組んでくる打撃戦に持ち込む必要がある。

自らのMMAを剛柔流空手とハップキドー、そしてグレイシー柔術の融合体と豪語するウィティカーは豪州版TUF=The Smashes優勝からウェルター級での連敗を経て、ミドル級に転向。以来、5連勝中(通算6連勝)と好調をキープしている。

右構え、左構えがないというのがウィティカーの打撃の特徴で、オーソでもサウスポーでも前足、後ろ足で蹴ることができて、相手を翻弄する。そして、接近戦に持ち込むとヒザ蹴り、さらには近距離でのハイキックも大きな武器となっている。

この近い距離での打撃は、ジャカレが一発貰っても良い覚悟で距離を詰めてくると、テイクダウンを許す可能性がある。よってジャカレが疲弊するまで、組まれない打撃を展開したい。組まれても胸を合わせる、倒されても立ち上がる──というスクランブルMMAは通用しないという考えがジャカレと戦う際には必要だ。

そして、巧みな左右の蹴りを持っていても、そこからの踏み込みがバタついて手と連動しないケースがある。ドタバタとしたステップで手と顔だけが前に出てしまっては、ジャカレにとってテイクダウンを取る絶好のチャンスとなる。

逆にジャカレが焦れて、前に出て来てもまだ待つ。パンチが大振りになったところで、ようやく左でも右でもクロスを狙う。このパンチが当たっても、連打は禁物だ。パンチの出どころ目指して組んでくるのがジャカレの定石。

問題はジャカレが焦れるかどうか。そこで出てくるのが、GSP問題だ。今回に限って、ジャカレは結果以上のモノを求めて然り。この気持ちを利用して、ポイントが挽回できない状態になるまで、待って戦う。その先にウィティカーの大金星が待っている──可能性が、ややある。

■UFC FOX24対戦カード

<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]デメトリウス・ジョンソン(米国)
[挑戦者]ウィルソン・ヘイス(ブラジル/1位)

<女子ストロー級/5分3R>
ローズ・ナマジュナス(米国/4位)
ミッシャレ・ウォーターソン(米国/6位)

<ミドル級/5分3R>
ホナウド・ジャカレ・ソウザ(ブラジル/3位)
ロバート・ウィティカー(ニュージーランド/6位)

<フェザー級/5分3R>
ジャレミー・スティーブンス(米国/5位)
ヘナト・モイカノ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ロイ・ネルソン(米国)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
トム・デュケノワ(フランス)
パトリック・ウィリアムス(米国)

<ライト級/5分3R>
ラシッド・マゴメドフ(ロシア)
ボビー・グリーン(米国)

<フライ級/5分3R>
ルイス・スモルカ(米国/12位)
ティム・エリオット(米国/9位)

<ライトヘビー級/5分3R>
デビン・クラーク(米国)
ジェイク・コーラー(米国)

<ミドル級/5分3R>
アンソニー・スミス(米国)
アンドリュー・サンチェス(米国)

<バンタム級/5分3R>
アルジャメイン・スターリング(米国/8位)
アウグスト・メンデス・タンキーニョ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ネイサン・コイ(米国)
ザク・カミングス(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ケトレン・ヴィエイラ(ブラジル)
アシュリー・エヴァンズスミス(米国/13位)

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