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【Pancrase285】上田将勝との再戦に臨む、ビクター・ヘンリー=UWF-USA所属 「さらに前に進む時」

Josh & Victor【写真】UWF-USAを立ち上げた師匠ジョシュ・バーネットとビクター・ヘンリー (C)PANCRASE

9日(木)、東京都渋谷区の和術慧舟會HEARTSで12日(日)に江東区ディファ有明で開催されるPancrase285に出場するビクター・ヘンリーとタテキ・マツダの両者の公開練習&共同取材が行われた。
Special thanks to Mr.Yasushi Sakamoto & Mr.Ryoji Yoshida

まずは上田将勝と再戦を戦うヘンリーの言葉をお伝えしたい。2年前の対戦ではヒザ十字で逆転勝ちを収めた彼はCSWを袂を別ち、師匠ジョシュ・バーネットとUWF-USAとして活動し始めた新生ビクター・ヘンリーの意気込みとは。


2015年2月にGrandslamで行われた両者の一戦は3R3分22秒、この態勢が前転したヘンリーがヒザ十字を極めた(C)MMAPLANET

2015年2月にGrandslamで行われた両者の一戦は3R3分22秒、この態勢が前転したヘンリーがヒザ十字を極めた(C)MMAPLANET

──上田選手との再戦について、どのような気持ちですか。

「彼は前と戦ったときより、少しは良くなっているだろう。でも、前と同じように僕が勝つだけさ」

ジョシュ・バーネット 前回の試合(×ハファエル・シウバ)は酷い判定で負けたから、タイトルショットを手にするために今回は絶対にウエダに勝つ必要がある。シウバ戦の判定を覆したかったけど、それはできない。ただし、ラウンド毎の内容をみていると打撃はビクターには85発の有効打があり、シウバは14発だった。テイクダウンはイーブン、ジェネラルシップはビクターが6分30秒、シウバは1分14秒だった。

接戦じゃない。でも、シウバはタフでベストパフォーマンスを見せた。彼はスーパータフだ。ジャッジには納得していないけど、彼が勝者であることは受け入れている。前回戦った時と同じ大きさだけど、中身は全く違うビクター・ヘンリーだよ。

──どこが違うのですか。

バーネット 経験を積んだ。そしてウエダのことがより理解できている。何よりウエダはさらに年を取っている。ビクターも年を重ねたけど、彼の年齢では大きな問題じゃない。

「僕はマーシャルアーチストとして、成長しているんだ。色々な選手と練習して、色々と身につけてきたからね」

──では、前とは違う動きが見られるということでしょうか。

「新しいモノも、前から見せていたモノもどちらも使うよ」

──どのような選手、場所で練習してきたのですか。

「CSWとは別れ、ジョシュのUWF-USAで主に練習しているけど、チャド・ジョージやペドロ・ムニョスなんかともやっている。エリック・パーソンという偉大な指導者から習った技に、また新しいことが加わり凄く興味深いよ」

バーネット UWF-USAは新しいチームだけど、中身は新しいモノではなくてUWF、新日本プロレス、ガール・ゴッチ、ビル・ロビンソンなど全てのルーツに通じており、シューター……シュート・レスラーとして今のMMAにそれらの伝統的な技術を取り入れているんだ。そう、マエダ、サヤマ、フナキ、スズキのようにね。オリジナル・スピリットをUWF-USAに注入している。

プロレスリングと総合格闘技を同時にやる。パーフェクトだよ。プロレスとシュートファイティング、フジワラ組長やスネークピットのミヤトさんとも関係できるようトライしている」

──チームが変わり、ヘンリー選手も戦う意識は変わりましたか。

「僕は特別な人間じゃない(笑)。CSWで練習したことを身に着けてマーシャルアーチストとして成長したいと思っている。そして、今、さらに前に進む時がやってきたんだ。他の分野のトレーニングを取り入れても、ずっとジョシュがいてくれるしね」

──上田選手は再戦が怖いけど、必ず勝つと言っています。

「そんなこと言ったの? いや、僕は信じないよ。彼が戦うことが怖いと思っているなんて。だってリベンジをしたかったんだろう。リスペクトはしてくれているだろうけど、怖がってはいないはずだ」

──タイトル戦線に再浮上するに大切な試合になります。

「いつでも自分がベストだと証明したい。どこの団体だろうが、ベルトを獲る。それに、まだシンタロー・イシワタリとも決着はついていない」

■ パンクラス285対戦カード

<バンタム級8人制T1回戦/3分3R>
平岡将英(日本)
坂野周平(日本)

<バンタム級8人制T1回戦/3分3R>
三村亘(日本)
髙城光弘(日本)

<バンタム級8人制T1回戦/3分3R>
萩原一貴(日本)
井上皓平(日本)

<バンタム級8人制T1回戦/3分3R>
山本哲也(日本)
林大陽(日本)

<ライト級/3分3R>
深谷誠(日本)
小島祥雄(日本)

<フェザー級/3分3R>
齋藤拓矢(日本)
飯田正一(日本)

<フライ級/3分3R>
中村龍之(日本)
平田丈二(日本)

<フライ級/3分3R>
杉山廣平(日本)
鈴木千裕(日本)

<フライ級/3分3R>
三澤陽平(日本)
赤崎清志朗(日本)

<フェザー級K.O.P.T./5分5R>
[王者] 田村一聖(日本)
[挑戦者] ナザレノ・マレガリエ(アルゼンチン)

<フライ級K.O.P.T./5分5R>
[王者] 神酒龍一(日本)
[挑戦者] マモル(日本)

<バンタム級/5分3R>
上田将勝(日本)
ビクター・ヘンリー(米国)

<フライ級/5分3R>
仙三(日本)
タテキ・マツダ(日本)

<ストロー級/5分3R>
三浦彩佳(日本)
マグダレナ・ソルモバ(チェコ)

<ウェルター級/3分3R>
近藤有己(日本)
奈良貴明(日本)

<フライ級/3分3R>
若松佑弥(日本)
上嶋佑紀(日本)

<バンタム級/3分3R>
TSUNE(日本)
合島大樹(日本)

<ストロー級/3分3R>
早坂優瑠(日本)
井島裕彰(日本)

<バンタム級/3分3R>
ハルク大城(日本)
滝田J太郎(日本)

<フェザー級/3分3R>
稲葉聡(日本)
杉山和史(日本)

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