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【Gladiator003】43歳、寒川慶一のMMAチャレンジ<02>「最後は皆で笑いたい」

Keichi Samukawa【写真】皇治のセコンドに就いた寒川代表、対戦相手のセコンドにこの表情、だ (C)MMAPLANET

3月5日(日)、和歌山市の和歌山ビッグウェーブで開催されるGLADIATOR003。同大会のメインでバンタム級王座を賭けて韓国のバン・グヮンギと対戦する寒川慶一インタビュー後編。

SFK代表を務める43歳のストライカーのMMA2度目の挑戦──その背景にあったMMAへの果てしない興味を語ってもらった。

<寒川慶一インタビューPart.01はコチラから>


──データがない……。ここまで話を伺っていると寒川代表はしっかりと対戦相手の映像を確認して対策を練られているようですし、不安ですよね。

「そんな自分が、データのないところで勝負する。そういうことにチャレンジできる機会だと捉えています」

──おお、素晴らしいです。

「ノー・データでケージのなかで、自分が考えて戦う。これも与えられた試練、そう考えています」

──純粋にファイターとして戦いたいと気持ちと、今後の指導に生かしたいという想い。前者の比重が大きくなっているように見受けられます(笑)。

「両方あります。自分がやることで、それを指導に生かせますし。そこが好きでやっている部分もあるので。練習、スパーリングと試合は全く違います。試合を経験することはとても大切だと思っています。

祖根選手と戦わせてもらった時も、凄く成長できました。そして、今回も勝敗はともかくとして間違いなく得るモノが多いです」

──しかも国際戦です。

「アハハハ。そうなんですよね。それとケージですしね。ケージは壁レスにしても、壁際の攻防が凄く大切になってきますし、コブラ会の選手達やパラエストラ大阪のタクミ選手に教えてもらっています。

パラエストラ大阪にはケージがあるので、練習もさせていただいていて。コーナーがあるとないとでは違いますしね」

──打撃をやり込んできた寒川代表だからこそ、打撃の間合いや角度を楽しませていただきます。

「僕自身も楽しみです。ケージで戦いやすい点、難しくなる点、そこを理解しながら、あとはぶっつけ本番でやったろうかって(笑)」

──ところで、今回のMMA戦。奥様はどのような反応だったのでしょうか。

「家内には『またぁ? これで最後にしてよ』って言われました(笑)。まぁ、言うても聞かんって分かっていますしね。最初は無言なんで、ちょっと怒っているなとは……(苦笑)。『また勝手に決めて。相談じゃなくて、決まったことを報告するだけでしょ』って」

──出たッ(笑)。好きなことやっている永遠の男の子パターンに奥さまが付き合っているケースですね。

「ハハハハ。その通りですね。なんて、身勝手な(笑)」

──怖さは?

「正直、試合が近付けば近づくほど怖さが増したり、やる気になったり、精神的に上がり下がりが出てきます。でも、リングに上がればスイッチが入る人間ですし、腹を括るだけのメンタルコントールはしてきているつもりです。

何よりも、教えて頂いたことを少しでも出したい。結果に結び付けたいです」

──普段、指導している選手たちがMMAになると先生に変わるわけですよね。

「プロ選手だけでなく、アマチュアの一般会員さんにもしっかりと頭を下げてつき合わさせてもらっています。皆さん親切にしてくださりますし。

また年代的に見て盗め、見て覚えろっていう時代に格闘技をやってきたので、皆さんの練習を眺めていることが凄く勉強になりますね」

──なるほどぉ。

「もともと料理人やったので、そういう見て盗めが体に染みついているんですよ(笑)」

──いやぁ、渋いです。寒川代表!! ジムの生徒さんたちも挙国一致体制で3月5日に向かっている感じですか。

「いえ、特にプロの子たちは『もう、やめてくれ』というのが伝わってきます(笑)。『俺たちの練習に付き合ってくれ』って。実はHEATの皇治以外のプロ選手は自分がMMAの練習をしているので、試合出場をストップしているんです。指導ができないので」

──えっ……。

「ハハハ。『俺の試合が終わるまで……悪いって。面倒みられへんもん』と。ウチは右向け、右の世界なんで。アハハハ」

──ハハハハ。

「もちろん、アマチュアやフィットネスの生徒さんは違いますよ。プロにだけです、そういうのは(笑)」

──ところで寒川代表は和歌山県出身で、凱旋マッチにもなるとか。

「いや、でも南紀白浜ですから大阪行くよりも和歌山市とは離れています(笑)。自分でも東京、大阪、名古屋、福岡と試合をしてきて、ここに来て和歌山で試合をすることになるとは思ってもいませんでした。

でも、神戸からは皆になかなか和歌山に来てくれとも言えないし、しかも名古屋でホーストカップがあるので、キックの人は皆、そっちに行きますからね(笑)。それでも200人ぐらいは応援にきてくれるみたいです」

──それは凄いです!!

「博多や四国からも来てくれる人もいて、本当に感謝です。キックのチャンピオンになってから10年、この間もずっと一緒に練習してきたキックの子たちが、応援に駆けつけてくれる……ありがたいです」

──寒川代表の話を伺っていると、これが最後の試合のように思えないです(笑)。

「正直言うと、これで最後、これで引退って10回ぐらい言っています(笑)。とにかく練習は続けたいです。柔術も学びたいですし。試合は分からないですけど、練習は絶対に続けます。MMAは奥が深すぎて、探求することばかりでメチャクチャ面白いです。

一回練習が終わると、次はこんな練習しよう──みたいになって。ホントに楽しいです」

──では寒川慶一選手、最後に試合向けて意気込みをお願いします。

「自分はストライカーです。前に出来なかったことを今回出していく。指導していただいていることを試合で使い、今後に生かすためだけなくて、勝って皆と笑いたいです」

■GLADIATOR003対戦カード

<グラジエイター・バンタム級王座決定戦/5分3R>
バン・グヮンギ(韓国)
寒川慶一(日本)

<国際対抗戦ウェルター級/5分3R>
レッツ豪太(日本)
キム・ギョンピョ(韓国)

<フライ級/5分2R>
横溝和也(日本)
KAZUHO(日本)

<グラジエイター・ライトフライ級次期挑戦者決定戦/5分3R>
宮城友一(日本)
草信孝謙(日本)

<フライ級/5分2R>
加マーク納 (日本)
和田教良(日本)

<バンタム級/5分2R>
辻川力也(日本)
林優作(日本)

<国際対抗戦 フライ級/5分2R>
NavE(日本)
ヨム・ジャンウ(韓国)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
渡部修斗(日本)

<国際対抗戦ウェルター級/5分2R>
別府敬祐(日本)
ムン・ジュンヒ(韓国)

<フライ級/5分2R>
大前健太(日本)
田代悠生(日本)

<ライト級/5分2R>
SHUNYA(日本)
松岡高史(日本)

<バンタム級/5分2R>
北崎拓実(日本)
三宅輝砂(日本)

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