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【Bellator172】完成度の高さ&円熟味=ジョシュ・トムソンが、ハングリー=フレイレ兄と対戦

Thompson vs Freire【写真】ハングリーで荒いパトリッキーに対し、完成度は高いが落ち着き過ぎが気になるトムソンだ (C)BELLATOR

18日(土・現地時間)、カリフォルニア州サンノゼのSAPセンターで開催されるBellator 172「Fedor vs Mitrione」。エメリヤーエンコ・ヒョードル×マット・ミトリオン戦がメインの同大会、味のあるベテラン=ジョシュ・トムソンがセミに出場しパトリッキー・フレイレと対戦する。


開催地サンノゼ出身&在住のトムソンはベイエリアで非常に高い人気を誇るファイター。そんな彼も今年で39歳を迎えることとなる。MMAデビューは2001年、ライト級ですらUFCに定着していなかった冬の時代から北米を拠点に戦ってきた──軽量級のパイオニアだ。レスリングにキックボクシング、そして柔術を加えてスタイルは、スクランブルが軸となったMMAより以前、打・倒・極が回転する総合格闘技スタイル──どの局面で戦える素地を備えているのがトムソンの特徴だ。

長らくスコット・コーカー率いるStrikeforceに在籍し、ギルバート・メレンデスとの一連のライト級世界戦はMMA界の名勝負数え唄として、ファンの記憶に残る。2013年にそのStrikeforceがZuffaに買収され、2度目のUFCと契約を果たすと今を時めくネイト・ディアズをハイキックでKO。しかし、ベンソン・ヘンダーソンとボビー・グリーンに分の良い勝負を続けながら不可解といっても過言でないスプリット判定で敗れた。

その後、トニー・ファーガソンに敗れるとUFCとの契約更新を望まず、旧友コーカーが率いるベラトールに籍を早々に移した。新天地はマイク・ブロンゾウリス、パウロ・イヤセカという一線級とはいえない相手に圧勝してきたが、2016年は一度も試合がなく、その間も現世界ライト級王者マイケル・チャンドラーが対戦を呼びかけにも、両者の一戦は実現に至っていない。

そして、今回の地元でのビッグショーでパトリッキーとの対戦が決まったトムソン。2011年からベラトール・ライト級戦線で戦ってきたフレイレ兄は、現王者チャンドラーとタイトルを掛けて戦い、衝撃的なKO負けからの5カ月振りの復帰戦となる。

アグレッシブ、そしてガードが甘くなる嫌いがあるパトリッキーに対して、トムソンは若い頃から熟成されたファイトを展開してきた。オーソで、どちらかといえばフラットの構え。左のガードも高く、接近戦への備えができており、前蹴りで距離と自分のタイミングを探ることができる。前に出るスタイルのパトリッキーを苦しめることになるのは、下がりながらも右ローだろう。

加えて組んでからバック奪取という流れを持ち、寝技にまで持ち込むと相手の背中の反らせるバックマウントは当代一といわれてきた。ただし、トムソンは綺麗に戦いすぎるきらいがあり、勝負が拮抗してくるとどこか楽をしたがる傾向も過去に見られた。加えて、パトリッキーは同門のレアンドロ・イーゴがLFAバンタム級王者になり、トニーニョ・フリアもRoad FCライト級トーナメント本戦出場を決めるなど、所属ジム=ビッチブル・ブラザース自体がハングリーかつ勢いづいている。

そんなフレイレに対し、どこか勝負に対して淡泊なところがあるトムソンが、さらに年齢を増して円やかになっていないか。相手に勝つ気持ちをどこまで持てるのか、トムソンの今後を占う一戦となる──フレイレ戦だ。

■ Bellator172対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)
マット・ミトリオン(米国)

<ライト級/5分3R>
ジョシュ・トムソン(米国)
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
シーク・コンゴ(フランス)
オリ・トンプソン(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・コスチェック(米国)
マウリシオ・アロンソ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
ブルック・マヨ(米国)
ヴィータ・アルテガ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイムス・テリー(米国)
デビッド・ダグラス(米国)

<ライト級/5分3R>
ニッコ・ジャクソン(米国)
セザール・ゴンザレス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ドン・モハメド(米国)
カルロス・エドゥアルド・ホシャ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ジョン・カルデナス(米国)
ルイス・ヴァルガス(米国)

<フライ級/5分3R>
アンソニー・ドウ(米国)
ボビー・エスカランテ(米国)

<フライ級/5分3R>
マシュー・ラミレス(米国)
ジェレミー・マーフィー(米国)

<ライト級/5分3R>
JJ・オカノヴィッチ(米国)
パラダイス・ヴァオヴァサ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジャスティン・テネドラ(米国)
ロキ・レイズ(米国)

<ミドル級/5分3R>
アナトリー・トコフ(ロシア)
フランシスコ・フランス(ブラジル)

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