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【UFC】3年9カ月を経ての初勝利と2017年を廣田瑞人に聞く<01>「ホッとしたのが一番大きかった」

Mizuto Hirota【写真】苦節4年、ついに訪米メジャーで初勝利を挙げた廣田。今年は上位ランカーとの戦いを実現できるか (C)MMAPLANET

昨年12月17日、UFC FOX22=サクラメント大会でコール・ミラーに判定勝ちを収め、オクタゴン通算4戦目、再契約を勝ち取り3年9カ月かかって初勝利を手にした廣田瑞人。

北米メジャーではStrikeforce参戦から4年5カ月を要した海外初白星でもあった。

そのミラー戦を振り返り、2017年の目指すところを廣田に尋ねた。


──12月17日、待望のUFC初勝利を挙げました。

「本当に待望でしたね(笑)」

──個人的にはStrikeforceのパット・ヒーリー戦からの悲願達成という捉え方をしています。

「あぁ、そうッスね。ヒーリー戦から4年以上経って勝てた。ホッとしたという気持ちが大きいです。と同時に、やっと差を見せて勝つことができた。ちゃんとした勝ちだったので、通用するんだってところを証明できたと感じました。

海外の試合で初めて勝てて、それも嬉しかったですし。でも、やっぱりホッとしたのが一番大きかったです。やっと勝てたなっていうのが」

──差を見せて勝った、ちゃんとした勝ちと言われたように打撃でリードされることもなく、テイクダウンも5度ほど決めての勝利でした。

「一つ前のアレックス・カサレスと戦った試合を見て、腰は強くないというのは分かっていました。だから、すぐに倒せるとは思っていました。同時にマックス・ホロウェイ戦で打撃をガンガンとやりあっていたので、コール・ミラーのパンチを見て倒そうという試合の組み立てを考えていました。

打撃戦を意識させておいて、組めば倒せる。そう思っていたので、打撃でも勝負できるとは考えてしました。だから、最初は余裕があったので倒した後も絶たせて打撃に戻っても良かったのですが、後半は疲れてしまって(苦笑)。もう上になっておこうと勝ちに徹した部分はありました」

──ハハハ。なるほど。長身やリーチは気にならなかったですか。

「そこまで気にするタイプじゃないんです。自分のパンチが当たるところまで入っていくので。スピードもミラーはなかったですし、余計に気にならなかったですね」

──実は一昨年のRoad to UFC JAPAN決勝戦では石原夜叉坊選手のパンチを受けて、コロコロと倒れていました。あの試合を見て廣田選手はダメージが蓄積するような試合はそれほどなかったのに──と不思議でした。その後、ケガのことを明かされていましたが、あの時は足の負傷で踏ん張りがきかなかったということなのでしょうか。

「踏ん張りがきかなかったのは確かです。ただ、最初のダウンは当てられて倒れました。すぐに立てたので効いたパンチではなかったのですが、ダウンした時に足ごと捻ってしまって。それからは押されただけで倒れるような感じでした」

──ではダメージの蓄積はないということですね。良かったです。

「ハイ。でも、あれだけ転がっているから印象は悪いし、負けたと思っていました。会場のわきかたも、向こうの攻撃が効いたと判断されている感じだったので。映像を見直して、勝っていたと思い直したのですが、あの時はドローで救われましたね」

──そこで首の皮一枚がつながって、この初勝利に結びついたわけですね。

「でも、コール・ミラーに負けていると先はない。リリースされてもおかしくない試合でした。負ける相手じゃないと思っていましたし(笑)。

TUFに出ていて、ずっとUFCで戦っている良い相手を当ててくれたと思っています」

──そして終盤は勝ちに徹したと。

「後半は勝ちに拘りました。時間を使おうと」

──それもトップを取れたから実行できたわけですし。

「2Rに足関節からポジションを取りに来た時に、潰して譲らなかったら向こうの心が折れましたね。あそこで諦めたなって分かりました。ミラーの方が疲れていたと思いますが、俺の方もかなり力を使ってしまっていたので腕がパンパンになっていて……大事に行きました」

──UFC関係者から、何か一言はありましたか。

「僕にはなかったですけど、マネージャーには『すぐに試合を組むから』とショーン・シェルビーが酔っぱらって言っていたようです(笑)」

──で、実際には次の試合というのは?

「ちょっと痛いところがあるので、4月ぐらいには試合をしたいと思っています」

<この項、続く>

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