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【UFC】リリース宣告直前、水垣偉弥は何を語っていたか<02>「最後に日本で──という気持ちもある」

Takeya Mizugaki【写真】契約更新がないこと、長いキャリアの終焉について常に頭にあったという水垣(C)MMAPLANET

インタビュー直後にUFCから契約更新がないという知らせが届いた水垣偉弥。その知らせの前に彼が何を話していたのか、インタビュー後編は契約云々以上に体のダメージと引き際について語っていた彼の言葉をお届けしたい。

<水垣偉弥インタビューPart.01はコチラから>


──これからの人生の方が長い。色々と考える敗北になったと思います。でも為替相場は把握できているので安心しました(笑)。

「頭は大丈夫ですよ(笑)。ただUFCと契約できなくて、他から良い話がなかったから辞めても良い。もう悔いはないだけやってきたという気持ちはあります。同様に北米のMMAに傷跡を残せていないので、そこだけは気になっています。

殴られたダメージ以外にもずっとやってきたので、体ちゅう問題だらけですし。心のどこかでは、体のことを考えるとUFCと契約がなく、良いオファーもない方が自分の人生のためには良いのかもっていう気持ちもあります。

UFCがダメでも、良い話がありMMAを続けることは辞め時を逸していくことになるかもしれないので。そこを見失うことは嫌ですし。

だいたいエディ・ワインランドに負けたことでUFCと契約できなくても当然だという気持ちです。だから、本当に人生の岐路に立っているというか。去年は子供が生まれ、体の不調もあったので、そういう時期になったんだと思ってはいます」

──周囲の反応はどうですか。

「ずっとセコンドに就いてくれていた安田(けん)さんは『もう辞めてほしい』と言っています。渡辺会長は『打たれ弱くなったのは休めば戻るから、やりたいのであれば悔いが残れないようにすればいい』と。

フィジカルトレーナーの大宮司さんは脳震盪に特化した病院を調べてくれて、そこで診察してもらえればって言ってくれました。

練習仲間に関していうと、試合後はプロ練習に行っていないから話をしていないですし、八景ジムの子たちは僕が指導しているような感じで若い子ばかりですで、そこは触れてこないですね。

でも、ドミニク・クルーズに負けてからはずっと引退のことは考えてきましたしね。次でWECから通算で20試合目になるのでリーボックのスポンサーマネーが上がりますし、仮に契約が続くなら引退はないと思います」

──だからこそ、高額ファイターは更新がないという怖さもあります。

「いずれにせよ、ここで間を空けて試合をしたとしても、軽いパンチで同じように倒れるようだと、もう戦っても勝てないことになるし。そうなったら、続けてもしょうがないです。もう、対戦相手云々とか目標とか言える立場でないですしね。

ただし、日本大会が今年はあるとかっていう話も聞くので、できれば最後に日本で──という気持ちもあるにはあります」

──とにかく契約云々もありますが、体のことを考えてください。

「そうですね。しっかりと考えないといけないとは思っています」

※このインタビューの直後にUFCが再契約をしないという連絡を受けた水垣が、改めにその事実を踏まえてコメントを寄せてくれたので、記しておきたい。

水垣偉弥
「インタビューの直後に連絡がきて新しい契約をもえないということでした。ある程度覚悟していたので、まぁ仕方ないかという感じです。今は他の可能性を探ってもらっているところです。インタビューの時に話したように良い話があれば続けようかと思っていますが、なければ引退かなーというのが今の心境です。

自分にとってモチベーションの上がる話があればまだ挑戦したいという気持ちはありますが、今引退になったとしても根性なしの僕にしてはよくやったなという感じで、素直に辞められるかとも思っています。また、どっかで試合しているようだったら応援してください(笑)」

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