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【OFC】ベン・アスクレン獲得。アジア太平洋にキナ臭い火種…

Whaite & Askren

【写真】計量のステージ上では握手を果たしたダナ・ホワイトとベン・アスクレンだが、契約には至らなかった。そしてOFCとの契約が発表された (C)MMAPLANET

11日(水・現地時間)にONE FCより、既に本人がツイートし米国のメディアの取材に明らかにしていたベン・アスクレンのOFCとの契約が正式発表された。今回の発表では既にOFCに参戦しているキム・デフォン、クリス・コクテフ、ROCなどでキャリアを積んできた米国在住のミャンマー人ファイターのアン・ラ・ンサン、PXCライト級王者ハリス・サルミエントとエクスクルーシブ契約を交わしたことも明らかになっている。

UFCはローカルプロモーションで結果を残しているファイターは登用して、Bellatorで無敗のウェルター級王者だったアスクレンと契約に至らなかったことで賛否両論となっているが、とにかく無敗の強豪はOFCで新たなるキャリアを積むことになった。現在、OFCウェルター級には日本の鈴木信達、フィル・バローニ、マレーシアのアダム・カユーンが在籍しているが、アスクレン獲得に留まらず、彼とのマッチアップが楽しみなファイターとの契約も待たれる。

アジア#01の自負が強いOFCがキム・デフォンと契約を交わしたことで、RFCとちょっとした軋轢を生むかもしれない。OFCに出場しているファイターへのRFCからのオファーはOFCを通じて行い、RFCに参戦していたファイターへのOFCからのオファーはRFCを通じて行う──そんな紳士協定が両プロモーション間でとり行われてきたが、OFCサイドが最近ではこの協定を反故にした韓国人選手獲得の動きにRFCサイドが神経質になっている。結果、10月には聞かれた3月か4月にソウルで合同イベントの開催も実現にはいたらないことになりそうで、OFCとRFCの関係が微妙になりつつある。

一方、現役PXCライト級王座ハリス・サルミエントとの契約は、公然とライバル関係にあったOFCとPXCの溝がさらに深くなった表れだ。今回のプレスリリースでサルミエントとの契約を交わしたというくだりも、PXC王者とは表記せず、同じアジアのスモールイベントのチャンピオンという紹介の仕方がされている。PXCはUFCのフィーダーショーという立場を明らかにし、OFCはUFCとは違う東南アジアに根付くMMAの確立を標ぼうしている。

HARRIS SARMIENTO【写真】PXCライト級王者ハリス・サルミエントの獲得。大局を俯瞰すれば、なんだか小さな出来事……(C)MMAPLANET

OFCの条件はPXCを上回る。ただし、イヴォルブのレアンドロ・イッサなどは例外で、選手サイドからするとOFCで結果を残したことでUFCへステップアップする選択は事実上消滅する。PXCサイドはUFCへ選手を快く送り出すことをセールスポイントとし、比較的自由な契約を選手と結びファイトマネーが跳ね上がることを抑えている。そんな状況もあるが、サルミエントのような30歳で36勝25敗というキャリアのファイターがOFCを選択するのも致し方ない。

フランク・カマチョやジョシュ・カルボにライト級王座を獲得させたい意向も明らかだったPXCだけに、サルミエントは自らの価値をOFCに高く売ったともいえる。ただし、サルミエントの獲得が、OFCライト級戦線を活性化させるかといえば、それもないことは事実。LFCの活動停止とUFCのシンガポール進出に伴い、ファンの期待とは別の部分で熱くなっているアジア太平洋のMMAだ……。

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