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【OFC13】冴え渡る右ストレート。大石幸史がKOで王座防衛

Oishi vs Banario

【写真】いつ炸裂するか分からないが、そのための練られた動きを続けた大石。見事な一撃だった(C)ONE FC

<OFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
大石幸史(日本)
Def.3R1分43秒by KO
ホノリオ・バナリオ(フィリピン)

右に回る大石、前に出たバナリオの左ローは空振りに。バナリオは前に出てきた大石に右を放っていく。バナリオの左ローに、左フックを合せた大石。左ジャブをダブルで見せて、右へ回る。距離を取る大石は、バナリオの前蹴りに右アッパーを放っていく。ローから前に出るバナリオは左ハイを繰り出す。大石がブロックしても、大きな歓声が起こる館内。大石の右にバナリオも右を出し、ハイキックにつなげる。

間合いを取り直した大石は、バナリオの前進に右を見せる。バナリオはサイドキックを放ち、左ミドルを蹴ろうとしたが、大石が左を伸ばす。残り30秒、ハイキックを見せ前に出るバナリオ。最後の10秒は拳が交錯することなく初回が終了、手数と前に出る姿勢でバナリオのラウンドとなったか。

2R、大石は右へのサークリング基調のファイトを続けると、テイクダウンを狙って組みつく。バナリオはこれを切るが、引き続き足を取るようなフェイントを織り交ぜる大石。バナリオは右ローを蹴り込んだところで、レフェリーがもっと攻めるように両者に注意が入る。バナリオは再び右ローから左ロー、右は回る大石は前に出るところで右を軽く受ける。バナリオのローの勢いが増し、大石の組みに対しヒザを入れる。

残り2分を切り、左ハイからサイドキックを見せたバナリオ。左フックは空振りになったかショートから距離を詰める動きで、ポイント的には有利か。と、ここで大石が右から左フックでダウンを奪う。足にきているバナリオがスタンドに戻り、逆に距離を取るようになる。続くバナリオの前進に右ストレートを打ち込んだ大石が、挑戦者の動きを止める。しかし、バナリオも左右のフックを振り回し、何とかラウンド終了に持ち込んだ。

3R、バナリオを誘いこみ、右を狙う仕種を見せる大石。バナリオは右ストレートを打ち込むが、無暗に前に出られなくなっている。プレッシャーを与えているのは大石、ここでバナリオは蹴りから前に出ようとする。右の相打ちは、大石が打ちかったか。続いて左ボディフックを放った大石が、再び右ストレート。後方にふらついたバナリオに、右ストレートを完璧なタイミングで打ち込むと、チャレンジャーは大の字に倒れる。パウンドの追撃を加えた大石が、初防衛に成功。右ストレートが冴え渡った王者は、リングアナのジェイソン・チェンバースの『前回の試合はラッキーパンチと言われていたが――』という質問に対し、「前回の試合に何を言われても、この試合に関係ないので。全力でこの試合を戦いました」とハッキリと言葉を返した。

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