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【Pancrase281】ベタオ戦勝利のマモル<02>「次の試合はタイトル戦だと思っています」

mamoru【写真】今や誰もが認めるフランキー・エドガーの戦い方が、アルティメット・フィットネス・チャレンジと称されていた時代に、マモルは「エドガーを認めないとMMAの進化を否定することになる」と断言していた。MMA偏差値は東京大学法学部ばりの『75』的な高差を誇る一芸に秀でた人(C)MMAPLANET

2日(日)に東京都江東区のディファ有明で開催されたPancrase281で、ルイス・ベタオ・ノゲイラをスプリット判定で下したマモル・インタビュー後編。

減量苦の影響からバンタム級時代の力強さを感じなかったことで、マモルが下した選択はダブルレッグからの組みという展開だった。MMAマイスターが、格闘偏差値の高さを魅せつかた──と自ら豪語する勝利を導いた戦術。そしてこれからについて意気揚々と語った。

<マモル インタビューPart.01はコチラから>


──2Rの途中から、ダブルレッグに行ったのはケージ際で押し込まれてエルボー、そして首相撲からのヒザ蹴りを狙うための作戦だったのかと深読みしてしまったのですが。

「あっ、そのためですよ」

──エッ、本当ですか。それは凄い、凄い選択ですよ。

「あの選手と私があの距離で打ち合い続けるのはナンセンスです。練習ではあの距離でもヒジ打ちとか、カウンターのヒザ蹴りとかやってきましたけど、それは実際に打ち合ってみると難しいと判断しました。

それでもプレッシャーを掛けていたのが私の方だったので、向こうが金網を背負うような場面が増えていきました。アレがケージの中央だと、テイクダウンをしかけるとギロチンが怖いのでテイクダウンを仕掛けることはできなかったです。

それが、あの位置だと組みに行って胸が合った時に空間がないので、そこからのギロチンもない。そして頭を上げて、ケージを背負ったとしても、ヒジを打つスペースを作ることができる。そうやって戦ったんです」

──それはケージ際の攻防、スクランブルで背中を許し続けない、胸を合わせていく部分で成長の跡が見られたので、可能になったのはでないでしょうか。

「そこは……技術的な進歩というよりも、相手が1階級クラスを下げたことで万全じゃなかった。そっちの方が大きいと思います。ホント、バンタム級の時にスラムで叩きつけて勝ったような力強さは、今日に限ってはなかったです。まぁ、でもそれがレギュレーションの中での戦いなので、そうなることを見越して、彼も体重を落としてきたはずですし。っていうか、体重を落としていないんだからルール的には失格ですからね(笑)」

──確かに。そんな相手の状況を見越した結果、エルボーをどんどん入れることができました。

「向こうのも一発受けましたよ(笑)。ガツンとくれば、こんな風にはならないんですけど、先っぽがかすったようなヒジだったので唇が腫れちゃいました(笑)」

──そのエルボーが裁定の際、再び評価されないという恐れはなかったですか。

パンクラス・ジャッジ陣のエルボーの評価は、内側を取られていないかどうかに左右されることが安永戦で分かっていたが、ベタオはこのように内側に手を置くシーンはほとんど見られなかった(C)MMAPLANET

パンクラス・ジャッジ陣のエルボーの評価は、内側を取られていないかどうかに左右されることが安永戦で分かっていたが、ベタオはこのように内側に手を置くシーンはほとんど見られなかった(C)MMAPLANET

「さすがに今日のエルボーはアピールできたんじゃないでしょうか(笑)。正直、当たりは浅いかと思っていたんですけど、自分のヒジも痛いからかなり当たっていたはずですし」

──内側を取られていない状態だったですしね。それにしてもマモル選手らしい渋く、芸術的な勝ち方でした。

「強打を回避するためにテイクダウン。倒すためでなく、クリンチに持ち込むために使っていたので。テイクダウンを仕掛けていると印象も良いじゃないですか」

──ミドルハイも良いタイミングで放たれていました。

「高めに入った時は、ガードの上からでも嫌がっていたように見えました。やっぱり減量が苦しくて、打たれてもろくなっていたかもしれないです。

でも、ギリギリの判定勝ちです。初回に貰っていますし。足に来ていなかったので良かったです。ただ、もう一発はもらえなかったので、近づくための組みですね」

──それこそゼロ距離が生む、ヒザ、そしてヒジの間合いですね。いや、素晴らしい自己解析をありがとうございます。

「格闘技に関しては、誰よりも偏差値が高いと思っていますから。格闘技に関して──ですよ。もう、今日は勝っちゃったから気が大きくなっていますし。でも、その辺──格闘技の偏差値は高い。これは自信があるし、声を大にして言っちゃいます(笑)」

──マモル選手しかできないMMAを積み上げてきたわけですしね。

「まぁ、そこは良いのか悪いのか分からないですけど。皆がやっているスタイルでは勝てないのが、根本にあるからだし(笑)」

──だからこそ一芸MMAですよ。何よりもここで勝ったことで、一気にタイトル戦線で浮上しました。

「やるからにはタイトルを目指していますし、一応2連勝できたので。順番的に次は私だと思っています。神酒(龍一)君が一旦、誰かと戦うのか。色々と流れはあるかと思いますが、私の次の試合はタイトル戦だと思っています。

変な状況で戦い、結果オーライのような勝利ですけど、生き残れたのは事実です。戦った価値はあったと思います」

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