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【HEAT38】岸本泰昭と対戦する宇良健吾 「苦手なことから逃げないで戦います」

kengo-ura【写真】組技の展開を避けないことが、得意の展開を切り開く突破口となるか(C)MMAPLANET

25日(日)、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT38で岸本泰昭と対戦する宇良健吾。

プロMMAデビューは米国、逆輸入ファイターとしてパンクラスでウェルター級の頂点に立ったこともある。王座を失い、ライト級に転向を果たした宇良は、波に乗り切れない状態が続いている。それでも地元・石川県小松市に戻り、周囲のサポートもあり戦い続けている漢が、その好意に応えるためにも全力で戦うことを誓う。


──岸本戦が近付いてきた宇良選手ですが、まず5月のGrachanライト級王座決定戦=阪本洋平戦の敗北についてお話を伺いたいのですが。

「ハイ。前に出てプレッシャーを与えようとしていた時に左フックを貰って。あの左フックは見えていなかったですね。そのあとは殴られているっていうのは分かっていたのですが、もう試合を止められるところでした。阪本選手の方が強かった。そう認めるしかないですし、あの試合の反省を今回の試合に生かしたいと思います」

──あの敗戦で進路を考えることはなかったですか。

「それはもう、最近は毎試合のことです。もう35歳ですし、1試合、1試合で成長していかなければ、ただ続けるだけになってしまいます。でも、やはり負けた直後はケージを出る時で既に悔しくてしょうがない気持ちになりました。

練習も打撃はすぐにはできなかったですけど、体はすぐに動かし始めました。負けたら終わり、そういう気持ちは常に持っていますし、もちろん岸本選手との試合もそういう意識をもって戦います」

──その岸本戦のオファーがあったのはいつ頃でしたか。

「7月ぐらいだったかと思います。HEATさんだけでなく、Grachanさんも声を掛けていただき、試合ができる状況にあるのは(渡辺)謙吾さんを始め、色々の人のおかげなので本当に感謝しています。

今回はやはり岸本選手という自分よりも、明らかに格上の選手と戦わせてもらうことも有り難いと思っています」

──岸本戦を前に練習面や気持ちの面で見直した部分はありますか。

「そうですね、小松ボクシングジムの高橋(清仁)トレーナーにはセコンドにも就いてもらっていたのですが、阪本戦でダメだったところをあぶりだしてもらい、またボクシングを洗い直してもらっています。あとはCBインパクトの柔術インストラクターの鈴見(圭司)さん、もちろん福本(吉記)代表もそうですし、グラップリングの指導を受け、欠点を修正しています」

──スパーリングは?

「今、DEEPで活躍中の岡田充広選手とすることが多いです。同い年の選手なんですけど、しっかりと追い込めていると思います。これまで組み技が苦手で、それによって打撃にも悪影響が出ていたので、柔術……グラップリングもしっかりとやりこんで組み技になっても戦う──逃げないでいきます」

──岸本選手はやはりグラップリングの強さに打撃が追いついてきた選手だと思います。宇良選手にとっては、決して戦いやすいタイプの選手ではないかと思われます。

「そうですね、さっきも言いましたが、ここで皆さんの協力があって岸本選手のような強い選手と試合ができることに感謝し、その感謝の気持ちを勝利という形で伝えることができればと思います。

ただ、僕としては本当にいつまでも他の選手のことが分かっていなくて、岸本選手がどういう選手か試合が決まるまで分かっていなかった部分はあります。

詰められて、組まれてテイクダウンから寝技──そうなることが、僕にとっては一番ダメなパターンなのですが、その苦手なことから逃げない。それが不得手でも、苦手とせず逃げないで戦います」

──そして得意の打撃を入れる?

「いえ、もう打撃勝負だとか──そういう部分も意識せず、どの局面になっても戦う。結果、打撃で勝てるなら打撃で勝つ。もう、打撃を上手く当てるには……とか、そういう部分から今回は自分を変えようと思っています。

これまで組みの部分を避けて打撃を当てようとしていたのですが、それは無理な話で。組まれても戦う、寝技でも戦う。逃げない──そうすれば打撃でも戦えるはずです。殴りでいって、熱くなって戦うことが多かったので、そうならず冷静に戦います」

──では最後にこの試合に対する意気込みをお願います。

「今も昔からもファンやサポートしてくれている人達のお陰で自分は成り立っているので、今あるモノを全てを出して感謝の気持ちで全力で戦いたいと思っています」

■HEAT38対戦カード

<HEATキックルール・ミドル級選手権試合/3分5R>
[王者] ダニロ・ザノリニ(ブラジル)
[挑戦者] ジン・シジュン(韓国)

<HEAT総合ルール・フライ級王座決定戦/5分5R>
春日井健士(日本)
キム・キュソン(韓国)

<HEATキックルール・ヘビー級選手権試合/3分5R>
[王者] プリンス・アリ(イラン)
[挑戦者] ムラット・エイガン(オランダ)

<HEAT総合ルール・バンタム級王座決定戦/5分5R>
祖根寿麻(日本)
赤尾セイジ(日本)

<総合ライトヘビー級/5分3R>
井上俊介(日本)
チョン・ダウン(韓国)

<キック・ライト級/3分3R>
チャオ志村(日本)
KAZUHO(日本)

<総合ライト級/5分3R>
岸本泰昭(日本)
宇良健吾(日本)

<キック63キロ契約/3分3R>
小川翔(日本)
NATUKI

<総合ライトヘビー級/5分3R>
ルーカス・タニ(ブラジル)
グァク・ユンソプ(韓国)

<キック・ライト級/3分3R>
般若HASHIMOTO(日本)
ヘンリー・セーハス(ボリビア)

<総合ライト級/5分3R>
ジャック・ベッカー(豪州)
玉木壽成(日本)

<NEW AGEキック・57キロ契約/3分2R>
鈴木万李弥(日本)
マリアナ・ヌーン(ブラジル)

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