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【HEAT38】フライ級王座決定戦=春日井戦へ、キム・キュソン 「どっちが踏み台になるか(笑)」

kim-kyu-sung【写真】3月のHEAT37で加マーク納に腕十字で勝利したキム・キュソン。打撃系という話だったが、スクランブル&極めも強かった (C)MMAPLANET

25日(日)、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT38で、HEAT総合ルール・フライ級王座決定戦で春日井健士と対戦するキム・キュソン。

Text by Choi Woo-Suk

ビビンバ発祥の地チョンジュのチョンジュ・ファーストジム所属の25歳のファイターはこれまでキャリア7勝1敗。3月のHEAT初陣となった加マーク納戦を含め現在、5連勝中だ。TOP FC、そして中国ではArt of Warでも試合経験があり、東アジアで戦績を重ねてきた。

9月14日から16日は韓国ではお盆の休暇シーズンだが、休日返上でトレーニングに打ち込んできたキム・キュソンの声を現地からお届けしたい。


──お盆期間中も練習はできていたのですか。

「そうですね。時間があまり残っていないので、練習するしかないですし」

──この期間は、どうしても周囲に脂の多い食べ物が多くなってしまいますが、減量の方は?

「減量は試合の週になって始めます。今は通常体重を増やさないことを考えています」(※取材は9月17日)

──通常体重は何キロですか。

「普段は65キロから66キロの間です」

──では1週間で8キロほど落とすということですね。

「ハイ。コンディションはバッチシで、全く問題ないです」

──そもそもキム・キュソン選手がMMAを始めたきっかけを教えていただけますか。

「高校2年の時にブラジリアン柔術を始め、最初はずっと柔術だけ練習していました。そして、兵役に就いている時にMMAもやろうと決めたんです。格闘技歴でいえば、兵役の2年間は練習を休んでいたので4年ほどです。

韓国でMMA人気が上がってきている時だったので、プロファイターとして生活ができると思うようになりました」

──ご両親や周囲の反応は?

「当然のように反対されました(笑)。殴り合いだから難色を示されましたね。でも、最近は諦めたようです。MMAで絶対にトップになる自信もありますし、それでも親は経済面を心配していますが、普段は指導をして生活をしています」

──この試合に向けて、どのようなトレーニングを積んできましたか。

「この試合のためというか、パワーをつけるためにウェイトを増やしてきました。ウェイト、ランニング10キロ、柔術、打撃、レスリングで1日に5時間から6時間、練習をしています」

──3月にHEATで戦い、1月には中国でAOW、そして5月にはTOP FCと東アジア3カ国で戦ってきました。

「中国の大会はイベントとしては凄く豪華、派手です。HEATはそうではないですが、試合のレベルはずっと上です」

──なるほど。では、そのHEATで王座を賭けて戦う春日井選手の印象はいかがでしょうか。

「3月の大会でメインに出場していましたし、ROAD FCでソン・ミンジョンと戦った試合も映像で何度もチェックしましたが、あまり強いようには感じなかったです。試合運びが上手いというか、ポイントを取る選手ですね」

──自信あり、と。では、初めての5R戦については?

「春日井選手はポイントゲームを仕掛けてくるので、スタミナ勝負になりそうです。僕としてはなるべくフィニッシュを狙って戦いますが、判定にもつれこむことも頭に入れて戦います」

──3月の加マーク納戦では打撃で圧され、腕十字で逆転勝ち。日本では打撃はそれほど強くないという評判のようです。

「それは心外です。言い訳はしたくないですが、あの日は調子が良くなかった。なので春日井選手との試合ではしっかりと打撃を見せて、その評価を変えてやります」

──春日井選手はUFCを目指しているようですが、そのためにもこの試合で負けられないと言っています。

「エッツ、彼もUFCを狙っているのですか? 日本は韓国と違いたくさんイベントが開かれているので、普通に日本国内で戦っていくのだと思っていました。

僕も当然、UFCで戦いたいと思っています。韓国でUFCを目指さないMMAファイターなんていません。上等ですね。この際、どっちが踏み台になるかハッキリさせましょう(笑)。UFCと契約するためにHEATとTOP FCのベルトを巻くつもりでいます」

──おぉ、日本と韓国のベルトを巻いてUFCを目指しますか。

「それとクンルン・ファイトのベルトも欲しいです。TOP FCでジャン・ミスアンをボコボコにしてやったので、すぐにタイトル戦でもあるかなって思ったら、全くそんな話もないですけどね(苦笑)」

──そのTOP FCフライ級戦線でいえば唯一の敗北をファロモン・ガバロフに喫しました。

「再戦の話もあったのですが、彼のケガが流れました。でも、あの試合も負けたと思ってないです。PXCで2回も負けているし、リベンジはしたいですけど、連勝中の僕が戦うべき相手かどうか──とも感じています」

──なるほど。春日井選手はHEATを主催する志村氏の弟子であり、志村道場の所属選手です。TOP FCでいえばイ・ミングやヤン・ドンイらKTT所属のエースといえます。相手のホームでのタイトル挑戦になります。

「関係ないです。僕は試合が始まると、ブーイングとか全く聞こえないので。ベルトは欲しいですが、タイトル戦がプレッシャーになることもありません。試合経験を積めば積むほど、プレッシャーは感じなくなりました」

──では、最後に日本のファンに一言お願いします。

「韓国のキム・キュソンです。3月のHEATの試合でも『これぞ韓国のMMA』と褒めてくれた日本の人達がいてくれたと聞いて、凄く嬉しかったです。今回も、そう言ってもらい僕の試合を楽しみにしてもらえるよう良い戦いをします。よろしくお願いします」

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