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【HEAT38】祖根寿麻と戦う赤尾セイジ<02>「下した決断が正しかったと結果で証明したい」

seiji-akao【写真】削り合いには元々強さを発揮していた赤尾だが、地元大阪に戻りどのようにさらなる武器を手にしたのかも、気になるタイトル戦だ (C)GONGKAKUTOGI

25日(日)、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEATでHEAT総合ルール・バンタム級王座決定戦で祖根寿麻と対戦する赤尾セイジ・インタビュー第2弾。

新しい練習環境を手にし、新天地HEATで旧友・祖根寿麻とバンタム級王座を賭けて戦う──自己証明の試合で赤尾は「決して長くない格闘家人生。これを逃すと、いつ次にチャンスが回ってくるか分からない」と苦労人らしい発言をした。

ある意味、長年過ごした愛知県への凱旋マッチでもあるタイトル戦への力強い赤尾の言葉が続いた。

<赤尾セイジ インタビューPart.01はコチラから>


――赤尾選手から削り合いや凌ぎ合いという言葉があったように、かなりハードな練習を積めているようですね。

「そうですね。基本的に東大阪の合同練習はプロ選手が集まってスパーリング中心にやるので、緊張感もすごいし、やっぱりハードなスパーリングになるんですよ。だからあまり調子が悪い時にはやらんようにしています。

調子悪いままやっちゃうと怪我するレベルなんで(苦笑)。逆に言うとそのくらい一回一回、一本一本に集中力が求められる練習で、それだけ良い練習なんだなって思います」

――対戦相手の祖根選手は名古屋時代に交流もあって、練習していた間柄だったと聞いています。そういう相手と戦うことについてはいかがですか。

「正直あまりやりたくはなかったです。祖根君とは『一緒に名古屋の格闘技を盛り上げていこう』と切磋琢磨してきた仲間なんで。でも最初にお話しした通り、決して長くはない格闘人生、そんなに何回もチャンスが来るものではないし、このチャンスを逃して次のチャンスを待っていたら、いつ来るか分からない。

僕自身も練習環境が変わったばかりだったんで、オファーを受けるかどうか迷いましたけど、これはもうやるしかないと思いました」

――実際に肌を合わせて、そして試合を見ていて祖根選手にはどんな印象を持っていますか。

「本番に強くて、試合になっても気持ちが縮こまらないタイプですよね。練習よりも試合で強いタイプのファイターだと思います」

――試合を見ていても思いきりの良さや爆発力が目立つタイプですが、あれは試合ならではのものだ、と。

「僕はそう思っています」

――こうしてお話を聞いていても、今回のチャンスにかける想いが非常に伝わってきます。このタイミングでベルトを獲るんだという想いは強いですか。

「月並みな表現しかできないのですが……。うん、そうですね。絶対にベルトを獲る。それだけですね」

――今まで経験してきたベルトが絡んだ試合とは違いますか。

「タイトルに絡んでようが絡んでなかろうが、毎回毎回やれることすべてをぶつけて試合をしてきました。ただ今回は大阪に戻ってきて一発目の試合で、自分が決断した大阪に戻るという選択が正しかったことを結果で証明したいという想いが強いですね」

――ある意味、赤尾選手の大阪に戻るという決断が結果で判断されかねないわけですからね。

「そうなんですよね。だからこそ今回は余計に負けたくないという気持ちがあるかもしれないです」

――今回は名古屋での試合ですが、名古屋の人たちにも強くなった姿を見せたいですか。

「それはもう絶対に見せたいですね。NEXの人たちや名古屋で僕を応援してくれていた人たちも見に来ると思うんで。名古屋の人たちにとって僕と祖根君の試合は注目してもらえるカードだと思うんですね。ここでどちらが強いかをはっきりさせる試合を出来たらいいなと思います」

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