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【Pancrase280】リルデシ・リマと対戦する室伏シンヤ<02> 「実戦的な“隙間産業のテクニック”で優位に」

shinya-murofushi【写真】前衛MMAファイター=超現実主義者に受けた指導の成果を、リルデシ相手に如何に発揮するか。今後が掛かった大一番となる (C)MMAPLANET

11日(日)、東京都江東区のディファ有明で開催されるPancrase280で、フライ級からストロー級に階級を下げてきたリルデシ・リマ・ディアスと対戦する室伏シンヤ・インタビュー後編。

ストロー級では規格外過ぎるサイズを誇るリルデシに対し、室伏は“隙間産業のテクニック”で対抗すると公言する。その実戦的テクニックの正体とは。室伏からは修斗で頂点を究めた男の巻き返しを誓う言葉が聞かれ、負けられない気持ちが伝わってきた。

<室伏シンヤ インタビューPart.01はコチラから>


――リルデシは圧倒的な長身&リーチという特徴がある反面、ファイトスタイルが偏っている選手でもあると思います。比較的ガードポジションを取ることをいとわず、むしろガードからのヒジやサブミッションを積極的に狙ってくるタイプです。

「そうなんですよね。テイクダウンしてもインサイドガードに収まると危ないですし、そこでもう一歩動いていいポジションを取れるかどうか。そのワンアクションで自分が優位に立てるかどうかだと思います。なので僕の中では勝つイメージは出来ていますね」

――なるほど。そういった細かい部分はまさにマモル選手のアドバイスが活きてくる部分ではないですか。

「はい。マモルさん曰く“隙間産業のテクニック”ですが(笑)、本当に試合中に使える実戦的な細かいテクニックばかりなので、色々なことを勉強させてもらっています。マモルさんにも『いい試合だったぞ』と言ってもらえる試合をしたいです」

――修斗での戦いを経て、パンクラスで戦うようになって3戦目。ケージ&ユニファイドルールということも含めて、パンクラスでの戦いには慣れてきましたか。

「変わらず仲間たちがたくさん応援に来てくれるので、もう他団体に乗り込んでいるというイメージはないですね。パンクラスでも今まで通りの戦い方が出来ますし、ケージはリングよりも広く感じるので僕としてはやりやすいです」

――実際に室伏選手の試合を見ていてもケージ際でのテクニックを有効に使いつつ、そこに持ち味であるサブミッションを狙う動きをミックスさせた動きが出来ているように思います。

「ありがとうございます。普段からケージレスリングの練習をしていますし、ケージで戦うことにネガティブな印象はないです」

――しかし、室伏選手にとっては連敗が許されない状況での試合で、この試合がこれからのキャリアの分岐点にもなりかねません。

「相手も前回の試合で負けて階級を落として最初の試合です。僕も前回の試合で負けているので、ベルトを狙うためにはここから這い上がらなければいけません。僕にとっては初の国際戦なのですが、しっかり勝つことで自信をつけて上に対してアピールしたいです。

『もう室伏は終わったな』と思われたくはないし、やるからにはベルトを狙って行きたいので。僕も上のランカーを脅かす存在でいたいので、そういうところにも注目してもらいたいです」

――改めてですが修斗からパンクラスに主戦場を移して、今まで接点がなかった相手と戦う機会が増えていると思います。それが新しいモチベーションになっている部分はありますか。

「それは凄くありますね。パンクラスのストロー級には選手が集まっていて、層が厚くなっていく中で、自分がどれだけ魅せられるかだと思います」

――激戦区となりつつあるストロー級で自分の存在感を示すことがテーマですね。

「僕も修斗でチャンピオンにまで上り詰めたので、無様な負け方をしてはいけないという使命感があります。にも関わらず前回はああいう負け方をしてしまったので、今回の試合で汚名返上するつもりです。そういうところも全てひっくるめて今回の試合を見て欲しいです」

■Pancrase280対戦カード

<フライ級/3分3R>
小川徹(日本)
中村龍之(日本)

<ストロー級/3分3R>
伊藤夏海(日本)
前山哲兵(日本)

<ネオブラッドT決勝戦ライト級/3分3R>
ベン・ブッカン(英国)
小林裕(日本)

<ネオブラッドT決勝戦フェザー級/3分3R>
鈴木琢仁(日本)
木村一成(日本)

<ネオブラッドT決勝戦バンタム級/3分3R>
河村泰博(日本)
藤野敦史(日本)

<ネオブラッドT決勝戦フライ級/3分3R>
若松佑弥(日本)
田中千久(日本)

<ネオブラッドT決勝戦ストロー級/3分3R>
児玉勇也(日本)
高島俊哉(日本)

<ライト級K.O.P.T./5分5R>
[王者] 徳留一樹(日本)
[挑戦者] 久米鷹介(日本)

<ストロー級/5分3R>
室伏シンヤ(日本)
リルデシ・リマ・ディアス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
牛久絢太郎(日本)
松嶋こよみ(日本)

<フライ級/5分3R>
山﨑悠輝(日本)
矢地祐介(日本)

<ライト級/5分3R>
石川英司(日本)
アレッサンドロ・マルティンス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
中原由貴(日本)
横山恭典(日本)

<フェザー級/5分3R>
ユータ&ロック(日本)
ワンダーソン・ドスサントス(ブラジル)

<ライト級/3分3R>
林源平(日本)
網潤太郎(日本)

<バンタム級/3分3R>
蓮實光(日本)
山口亮(日本)

<ウェルター級/3分3R>
中村勇太(日本)
阿部大治(日本)

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