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【UFN92】構えに注目。MMA界の佐山タイガー=ロドリゲス×ブルース・リーロイ=カサレス

6日(土・現地時間)、ユタ州ソルトレイクのビビント・スマートホーム・アリーナで開催されるUFC Fight Night92「Rodriguez vs Caceres」。メインは今、見逃すことができないジャイー・ロドリゲスが出場し、アレックス・カサレスと対戦する。

ロドリゲスはTUFラテンアメリカで優勝し、現在はUFC4連勝中──、その誰も真似のできないようなテコンドーベースのファイトで、注目度が急上昇している。4月の空中で軸足を入れ替えて、左の跳び蹴りでアンドレ・フィーリを倒したシーンは、永久保存版のハイライトリール・フィニッシュといえる。

この勝負を決めた蹴り以外にも、バック宙をしながら蹴りを狙い、時にはグランドの相手で前転しつつカカトを落とすという破天荒な動きも見ている。そんな空間最大利用ファイターは、MMA版佐山タイガーといえる。ロドリゲスがアグレッシブすぎるファイトが可能になるのは、確かなガードワークの持ち主であるからだ。

派手な蹴り技はバランスを崩しやすく、マットを背中につけることもしばし起こる。すぐに立ち上がることができれば良いが、ここでトップを取られる状況も十分にある。そんな時、ロドリゲスはしっかりとクローズドガードで一旦、距離を取り、長い脚を生かしたハイガードから三角絞めを仕掛け勝負を落ち着かせる。

加えてクローズドガードからもスイープ、さらにバック狙いも得意としており、上を取ったら取ったでヒールフックの形からニースライスパス、さらにレッグドラッグと現代ブラジリアン柔術の必勝法をノーギ、打撃有りのオクタゴンで駆使してきた。

変幻自在、魅せる動きが体に染みついているロドリゲスに対し、対戦相手のブルース・リーロイことカサレスもサウスポーの構えから、右の回し蹴りを見せかけ、そこをフェイントに左のハイキックを狙う、450度回転変則2段蹴りに代表される独特な動きが真骨頂だ。

フロリダという土地柄か、アンダーグラウンド・バックヤード・ストリート・ファイティングで経験値を挙げたカサレスのパンチは、右のオーバーハンド中心のロドリゲスより切れがあり、精度が高い。特に左ストレートの伸び、その左を見せてからの右アッパーは対戦相手の死角から突きあげられるフィニッシュブローだ。

サイドステップ&ツーステップ、空中のみならず軸足を頻繁に変えるロドリゲスは、正面を向き合ったときが一番の弱点。ただし、彼は腕よりも長い脚で制空権を守る。この正面を向いた時に、どれだけカサレスが踏み込んでいけるかが、勝負の鍵を握るだろう。

また、サウスポーのカサレスに対し、ロドリゲスがサウスポーで構えるのかも気になるところだ。派手なファイトのロドリゲスだが、実はその戦い方には一つの特徴がみられる。オーソで構えた時に右のスピニングバックキックを多用し、サウスポーに構えた時はサイドキックか関節蹴りを頻繁に使う。フィーリを下した時もサウスポーから右の関節蹴りを蹴り込み、もう一発蹴ろうというフェイクに掛かったフィーリがバックステップで下がったところで、空中二段蹴りに切り替え勝負を決めている。

右の蹴りをフェイクに、左のフィニッシュという流れ──これは相手がオーソドックスだから有効になる。サウスポーの相手の前足を左構えから右の蹴りを使い、関節を狙うのは非常に非効率的だ。

だからこそオーソが増えることが予想されるロドリゲスだが、こうなるとカサレスの左の射程距離に入ることも十分にありえるだろう。両者が正面に立った時、ロドリゲスがどちらの構えをするか。また、その蹴りに対してブルース・リーロイが如何に距離を詰めることができるか。

その辺りの勝負の綾が非常に興味深い、空間利用マックスなアグレッシブ・ファイターの激突となる。

■UFN92対戦カード

<フェザー級/5分5R>
ジャイー・ロドリゲス(メキシコ/13位)
アレックス・カサレス(米国)

<フェザー級/5分3R>
デニス・ベルムデス(米国/8位)
ホニー・ジェイソン(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ターレス・レイチ(ブラジル/12位)
クリス・カモージ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
サンチアゴ・ポンジニビョ(アルゼンチン)
ザク・カミングス(米国)

<ミドル級/5分3R>
トレバー・スミス(米国)
ジョセフ・ジリョッティ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
マリナ・モロズ(ウクライナ/8位)
ダニエル・テイラー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
コート・マクギー(米国)
ドミニク・スティール(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ビクトー・ペスタ(チェコ)
マルチン・ティブラ(ポーランド)

<ライト級/5分3R>
デイビッド・ティーマー(スウェーデン)
ジェイソン・ノヴェリ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ホラシオ・グティエレス(メキシコ)
石原夜叉坊(日本)

<フェザー級/5分3R>
カブ・スワンソン(米国/5位)
川尻達也(日本/14位)

<ヘビー級/5分3R>
ジャスティン・レデット(米国)
チェイス・シャーマン(米国)

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