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【ADCC2013】群雄割拠88キロ未満級、ゼ・マリオがSFに出場

2013 ADCC

【写真】ホドリゴ・カポラル、マリオ・スペーヒー、クラウジオ・カラザンス、キム・ドンヒョン。組技の祭典では、どのような熱戦が生まれるだろう(C)MMAPLANET

19-20日(金-土/現地時間)、北京で行われるアブダビコンバットクラブ(ADCC)主催の、世界サブミッション選手権。今回は男子の中重量級と、女子二階級、スーパーファイトの見所をお届けしたい。

【87.9以下級】
前回優勝のガウヴァオンがスーパーファイト出場のためトーナメントは欠場。前回、足関節技で旋風を巻き起こしたトキーニョことホジマール・パリャレス(あまりにもよくある英語名「ポール・ハリス」と発音が良く似ているので、米国のファンからはもっぱらこの名で呼ばれている)も、先のUFCにおいてレフェリーの制止後も足関節を極め続けて追放処分となったことが響いて出場ならず。ファンには残念な決定となった。

が、ここに来て前回3位のパウロ・ポポビッチ(ブラジル)の出場が決定。無類のレスリングの強さとガード技術を併せ持ち、09年には悲願の打倒ガウッシアを果たしたこの男が今年も優勝候補だろう。他にはルーカス・レイチ(ブラジル)、ラファエル・ロバト・ジュニア(米国)らの柔術世界王者、レスリング力に定評あるクラウジオ・カラザンス(ブラジル)、そして今年ついに黒帯昇格を果たした若手の有望株キーナン・コーネリアス(ブラジル)、香港在住でアトス所属のホドリゴ・カポラル(ブラジル)らが上位進出候補か。

ロシア出身のルスタム・シェジエフにも注目だ。強力なレスリングと強烈なパスガードを武器とするシェジエフは、11年にはグラップリングマッチでガウヴァオンと大接戦を繰り広げている(数回の延長の末、両者ポイント無しでレフェリー判定負け)。またUFCファイターのキム・ドンヒョン(韓国)の戦いにも注目だ。日本からはアニマル安西こと安西信昌が参戦する。

【98.9キロ以下級】
冴え渡る足関節技で前回大会を制したディーン・リスター(米国)が二連覇を狙う。対抗馬は去年準優勝のジョアオ・アシス(ブラジル)、柔術世界王者のレオナルド・ノゲイラ(ブラジル)か。日本からはベテラン小澤幸康が出場する。

【99キロ以上級】
前回優勝のガード巧者ヴィニー・マガリャエス(ブラジル)と、現在ギありの柔術において世界最強の名を欲しいままにするブシェシャことマーカス・アルメイダ(米国)の二人が優勝候補か。常に極めを狙うダイナミックな戦い方で人々を魅了するブシェシャ。現在柔術界でもっとも勢いに乗るこの男が仕掛ける波状攻撃を、経験で勝るマガリャエスはどう対処するのか。また、豪快なトルネードガードで有名なサイボーグことホベルト・アベル、日本から参戦するボンサイ柔術のシュレックこと関根秀樹にも注目だ。

【女子】
前回優勝のキーラ・グレイシーが欠場。前回準優勝のミシェル・ニコリーニ(ブラジル)、前回三位にして前々回優勝のルアナ・アズキエル(ブラジル)の両柔術世界王者が優勝候補か。そこに日本の元レスリング世界王者山本聖子がどう対抗するか。日本予選にて圧倒的な強さを発揮し、07年女子として日本人初のADCC王者となった塩田さやかにも完勝した山本は、今回の参戦する日本人の中でもっともメダルに近い存在と言えるだろう。女子60キロ以上級は再軽量&前回優勝のガビ・ガルシア(ブラジル)が不動の優勝候補、対抗は前々回大会のペニー・トーマス(南アフリカ)か。日本からは中倉百合花が参戦する。

【スーパーファイト】
ブラウリオ・エスティマ(ブラジル)vsアンドレ・ガウヴァオン(ブラジル)

去年ジャカレを倒してスーパーファイト王者となったエスティマに挑むのは、前回の階級別、無差別級を制したアトスの盟主ガウヴァオン。この二人は09年の87.9キロ級の決勝で対戦しており、その時はエスティマが下から得意の逆三角絞めで鮮烈な一本勝ちを飾っている。また今年のムンジアル(ギあり)のミディアムヘビー級準決勝でも顔を合わせており、その時も6-2でエスティマが勝利。ガウヴァオンとしては、何としても雪辱を果たしたいところだろう。

マリオ・スペーヒー(ブラジル)vsファビオ・グージェウ(ブラジル)

スペーヒーは1998年の第1回ADCC大会にて優勝し、その後もスーパーファイトで連勝。前回から開始されたレジェンド部門(非正式名称)でもヘンゾ・グレイシーを倒した、まさにADCC史の生き証人の如き存在。対するグージェウもまた、1996年の第1回ムンジアルで優勝しその後も3度世界王座に君臨、現在は柔術界最大勢力の一つ、アリアンシの最高指導者という柔術界の大御所だ。

まさに生ける伝説と呼ぶに相応しい両者の戦いから、人生を通して柔術とつき合う方法を学ぶもよし。また、この現役選手の試合を見比べて、柔術がどれだけ変わっているか、あるいはいないかを確かめるのも面白いだろう。

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