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【UFC】真騎士、堀口恭司&水垣偉弥がUFC出場に向けて集合

Branco, Horiguchi & Mizugaki

【写真】10月から12月に掛けて日本からUFCで戦うマキシモ・ブランコ、堀口恭司、水垣偉弥の3人(C)TAKUMI NAKAMURA

10日(木)東京・馬込のKRAZY BEEにて、堀口恭司、水垣偉弥、真騎士ことマキシモ・ブランコら3選手による公開練習・記者会見が行われた。堀口とブランコがシャドーボクシング、水垣がミット打ちを披露し、記者会見に臨んだ。

3選手の中で先陣を切るのが19日(土・現地時間)テキサス州ヒューストンのトヨタ・センターで開催されるUFC166「Velasquez vs Dos Santos 3」でダスティン・ペイグと対戦する堀口だ。今回が待望のUFCデビューとなる堀口は「最初に話を聞いたのが早朝4時くらいで、マネージャーから鬼のように電話がかかってきて『うるせえな』と思って電話に出たら『UFC決まったよ。おめでとう』と言われて。こっちは眠いし!と思いました(笑)。もちろん嬉しかったですよ」と笑いを交えながら、UFC参戦が決まった時の心境を告白。短い準備期間でのUFCデビューとなったが「毎日練習しているんで、そこの不安はない。試合が決まっても練習はいつも通り」という。

Horiguchi【写真】TPF王者イアン・ラブランド、パンクラス王者・石渡伸太郎をVTJ=ケージで下している堀口恭司。待望のオクタゴン初陣を迎える(C)TAKUMI NAKAMURA

昨年12月と今年6月にVTJでケージ&ユニファイドルールでの試合は経験済みで「VTJの経験はすごく活かせると思う」。また山本“KID”徳郁のセコンドとしてUFCの雰囲気も体感しており「セコンドで何回か(オクタゴンに)入っていて感覚は分かっている。それを活かして戦いたいと思います」と戦う場としてのUFCを不安視はしていないようだ。

UFCデビューを前にしても平常心の堀口だが、そこは「自分が総合を始めたくらいから意識している」という夢の舞台。自身のブログでは「スタートラインに立つことができた」と綴っていたが「ようやく格闘技が仕事になった。そういう意味でやっとスタートラインに来たなという感じ」とUFCデビューをプロMMAファイターとしての本当のスタートだと位置づけている。

対戦相手のペイグはUFC戦績1勝4敗の選手。現在は3連敗中と勝ち星が先行しているファイターではない。しかし、堀口は「試合映像を見たけど、立ち技も出来るし寝技も出来る。UFCの選手で弱い選手はいないし、なんでもやってくる選手だと思うので、自分もそれに対応して戦いたい」と気を引き締め「向こうはガンガン出てくると思うので、自分も下がらず。今回は前に出て勝負したいな、と。打ち合いになると思うんで、面白い試合になると思います。出来ることは何をやってでも勝ちたい」と総力戦での勝利を狙う。

続いて11月30日(土・現地時間)ネヴァダ州ラスベガスのマンダレイベイ・イベンツセンターで開催されるThe Ultimate Fighter「Team Rousey vs Team Tate Finale(TUF18 Finale)でアキラ・コロッサーニと対戦するブランコ。今回がUFC3戦目のブランコは4月のTUF17でサム・シチリアからUFC初勝利を挙げて以来のオクタゴン登場となる。

終始リラックスムードのブランコは「調子が良くて、試合が待ちきれない」と余裕のコメント。今回が3戦目となるUFCでの試合を「日本で試合するのと変わらない。オクタゴンが少し広いぐらいだけど、自分にはあんまり関係ない」と言い切り、現在2連勝中のコロッサーニに対しても「柔術っぽい選手だといわれているけど、自分はいつも通り戦う。久しぶりにKOで倒して勝ちたい。勝ってオクタゴンでバック宙したいね」と陽気にKO決着を宣言していた。

最後は12月7日(土・現地時間)オーストラリア・ブリスベン エンターテイメント センターで行われるUFN33で日本でもお馴染みのナム・ファンと対戦する水垣が登場した。2009年の米国メジャー参戦以来、勝ちと負けを繰り返してきた水垣だが、現在は自身初の3連勝中。世界ランキングでも10位に名を連ねた。ナムはフェザー級で戦ってきたため「対戦相手として意識したことはなかった」という相手。当初、水垣は上位ランカーとの対戦を希望していたが「オファーを断ってチャンスを待ったり、試合間隔が空くよりも、試合をして勝つ方がチャンスも広がると思う。ランキングに入って一つの形になったけど勝負はここから」とナムとの一戦を承諾した。

Mizugaki【写真】UFCで5勝3敗という戦績は、岡見勇信なきあと日本人ナンバーワンの勝ち星となる水垣偉弥(C)TAKUMI NAKAMURA

まだ具体的な対策は考えていないという水垣はナムのファイトスタイルを「爆発力はないけど自分のペースに持っていくのが上手い」と評価。その上で「相手の戦い方に惑わされず、自分のいいところを出して久しぶりにフィニッシュしたい」と約2年ぶりのフィニッシュを望んだ。

改めて好調の理由を尋ねると「特に自分の調子がいいとは思っていません。毎回ギリギリのつもりで戦っているし、気分的には今までやってきたことと変わらない。常に崖っぷちで挑戦です」とあくまで謙虚なままの水垣。と同時に「これで勢いに乗る準備は出来ているので、今年を連勝で終えることが出来たら、来年は飛躍の年になると思う」と20代ラストファイトを勝利で締め、来年以降の飛躍のきっかけにしたいと語った。

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