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【TUF9】第1週 英国チームの8名が決定。注目は――

2009.04.08

6d65dd5a4月1日(水・現地時間)、米国SpikeTVで「ジ・アルティメット・ファイター(以下、TUF)シーズン9」の中継がスタートした。

【写真】ついに中継が始まったTUFシーズン9。成長著しい一方で、まだまだ馴染みの薄い英国から、まずインパクトを残したのはライト級のロス・ピアソンだった (C) ZUFFA

4年目を迎えたTUF中継で、初めて国別対抗戦の形式が取られる今回のシリーズ。英国×米国の対決は、ライト級&ウェルター級からそれぞれ4名、計8人のファイターが予選を勝ち抜き、両国併せて16人がラスベガスにあるUFCホームで共同生活を行い、6桁契約を結ぶための生き残り合戦に挑む。

その初回放送では、英国側の8名を選出するイリミネーション・マッチが行われた。


ダナ・ホワイトが訪れたのは、英国の港街リヴァプール。UFC切ってのジョンブル・スターで今シーズンのコーチ役を務めるマイケル・ビスピンが所属するウルフスレイヤー・ジムで、イリミネーション・ラウンドは行われた。ジムに集まった16名のUKファイターに、ダナは「明日は君たちのキャリアの中で最も大切な1日となる」と宣言し、彼らを鼓舞した。

イリミネーション・マッチ当日、ダナ、ビスピンと共にウィットネスを務めたのは、ダン・ヘンダーソンとリッチ・フランクリン。この模様が収録されたのは、両者が戦ったUFC93の以前で、コーチ役が確定していなかったため、二人揃って英国ファイターの生き残りマッチを観戦することとなった。

最初にオクタゴンに現れたのは、ビスピンのチームメイトでもあるゲリー・ケリー。対するはアンドレ・ウィナーだ。打撃で攻めるウィナーに、組みついて対抗するケリーだが、首相撲からヒザを入れられるシーンが目立つ。フィニッシュもニーでダウンしたところにパウンドという流れで、まずウィナーがラスベガス行きを決めた。

続いて行われたライト級では、ジェフ・ローソンが組み技でジェイムス・ブライアンを圧倒。テイクダウンからパス、腕十字で秒殺一本勝ちとなった。

bb0af3a5【写真】ダナ・ホワイトも認めたジェイムス・ウィルクス。このヒールフックは、MMA最先端を行く米国勢に果たして通用するだろうか?(C) ZUFFA

カリフォルニアに8年間住んでいたジェイムス・ウィルクスが、ヒールフックでチェ・ミリスを下し、ウェルター級英国チーム入りを果たすと、ライト級のマーティン・ステイプレトンは「この機会を逃さない」と意気込んでオクタゴンに上がった。左フック&ジャブと鋭いパンチ攻撃をダン・ジェイムスに見せるステイプレトン。組みついてテイクダウンからパウンドを落とし、ジェイムスが嫌がって背中を向けたところでリアネイキドチョークを仕掛け、圧勝。ダナも「いい感じだ」と満足気な表情を浮かべた。

また、ゴジンリュウ、ケージウォリアーズ、エンター・ザ・ラフハウスなど、英国のセミプロ・マッチでキャリアを重ねてきたロス・ピアソンは、AJ・ウェンを相手に、イリミネーションマッチ・ベストバウトを展開。鋭い打撃から、ピアソンが組みついても、ウェンは簡単に倒れない。ケージ際の攻防を経て、ピアソンがテイクダウンを奪うと、1R中盤以降には打撃の攻防で力の差を見せ始めたピアソンは、2Rにローから左フックでダウンを奪い、パウンドの追撃でウェンをTKOで下した。この勝利には、ビスピンも「ファンタスティック、とてもアグレッシブだ」と目を細めていた。

そのビスピンだが、チームメイトや旧知のファイターがオクタゴンに登場すると、ウィットネス、そして英国チームのまとめ役という職務を忘れ、大声で指示を送り、勇気づけることもしばしば――。

ニック・オシピチェックがトミー・マグワイアーをTKOで下し、6人目の勝者となり、続いて今回のオーディションで一番のビッグネームであるアレックス・リードが出場したときには、ビスピンは笑顔を浮かべ、目で何やら合図を送るほど。

リードは2000年にMMAデビューを行い、ジーン・シウバとノーコンテスト、今やUFCで活躍するマット・エウィンやマーク・デイ、ジャン・フランソワー・レグノーといった英国MMA黎明期のトップ選手を破るなど、UKメジャーのケージレイジ出場時には、6勝1敗1NCという戦績を誇っていたファイターだ。

3b00a8ed【写真】得意の三角絞めを凌がれ、米国行きを逃したアレックス・リード。彼のホームでの生活が見てみたかった (C) ZUFFA

その後、ケージレイジのレギュラーとして日本の佐々木恭介を破り、松井大二郎とはドローだったものの、ホルヘ・リベラ、トニー・フリックランド、デイブ・メネー、シャビア・フォウパポカン、ムリーロ・ニンジャらトップファイターに敗れ、現在では8勝8敗という戦績にとなっている。

それでも世界中のファイターと戦った経験は絶対の武器で、余裕の表情を浮かべたリードは、試合中も観客もいないオクタゴン上で見物人に、事あるごとに何かをアピールするなど、ショーマンぶりも発揮した。

しかし、対戦相手のディーン・アマシンガーは、リードが得意とする三角絞めを仕掛けられても、迅速に対応し、スタンドの打撃、パウンドで優勢に試合を進める。何とか2Rをドロー判定で凌ぎ、延長3Rに勝負を持ち込んだリードだったが、完全にスタミナをロスし、テイクダウンを奪われ劣性のまま試合を終えた。

判定はアマシンガー、英国MMAワールドの職人は惜しくもラスベガス行きを逃してしまう。

英国イリミネーション・マッチの最終試合は、ウェルター級戦。ビスピンの同門デイヴィッド・フォルクナーが登場。ジェイムス・ベータマンと戦うチームメイトに対し、ビスピンは試合中、ずっと大声で指示を与え続ける。その甲斐あってか、ヒールフックで一本勝ちを収めたフォルクナーが、英国チームの最後のシートを手にすることができた。

25a215b9【写真】英国チームのコーチ=マイケル・ビスピンのチームメイトであるデイヴィッド・フォルクナー。その距離の近さが、シリーズが進行するほど、他の英国勢にどのような影響を与えるか?(C) ZUFFA

安堵の表情を浮かべ、フォルクナーに「一緒にベガスに行くことができて嬉しい。グッドジョブだった」と話しかけるビスピン。この身びいきが、良い方向に転ぶことはあるのか、少し心配なビスピンであった。

敗者8人がジムを去り、勝ち残った8名にTUFシーズン9のラッシュガードが配られ、シーズン9エピソード1は終了。8日(水・同)は、エピソード2として、いよいよ米国予選会の模様が中継される。ダン・ヘンダーソンが英国人ファイターの言葉に対し、「サブタイトル(字幕)が必要だ」と目をしかめるなど、愛国心や生活文化の違いが改めてフィーチャリングされるシリーズになりそうだ。

■TUFシーズン9、チームUKのメンバーは以下の通り

〈ウェルター級〉
デイヴィッド・フォルクナー
ディーン・アマシンガー
ニック・オシベチェック
ジェイムス・ウィルクス

〈ライト級〉
ロス・ピアソン
マーティン・ステイプレトン
ジェフ・ローソン
アンドレ・ウィナー

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