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【Copa Podio】詳細(01)予選緑組をミヤオ&スティーブンスが席巻

P Miyao vs T Stevens

【写真】事前の注目株パウロ・ミヤオとトラヴィス・スティーブンスが予選・緑グループを席巻。直接対決では手に汗握る攻防が見られた(C)MMAPLANET

8日(日・現地時間)、ブラジルはリオデジャネイロのチジューカ・テニス・クルービーにて開催されたプロ柔術大会コパ・ポジオ。この日行われたミドル級グランプリにおいて、最注目選手とされていた軽量級のパウロ・ミヤオ(アトス)と米国ロンドン五輪柔道代表のトラヴィス・スティーブンス(ヘンゾ・グレイシー)の2人が、緑グループでの総当たり予選リーグをそれぞれ1 、2位で通過、準決勝に進出を果たした。

Cardoso vs  Stevens<ミドルGP/6分1R>
ヘナート・コルドッソ(ブラジル)
Def.1分11秒by 三角絞め
トラヴィス・スティーブンス(米国)

スティーブンスは、ヘンゾ・グレイシーから授かった茶帯を巻いて緑リーグ戦第1試合に登場。リーグの優勝候補と目されていたヘナート・コルドッソ(チェッキマット)との対戦に臨んだ。「僕は柔道ではなく柔術をするためにコパ・ポジオに出場するんだ。たとえ相手が立ち技を挑んできても、僕からガードに引き込むよ」との事前の宣言通り、柔道試合時とはまったく異なった低い立ち姿勢で相手に近づいてゆく。しかし、先に引き込んだのは下からの極めを身上とするコルドッソ。そのままあっという間に三角絞めでスティーブンスを捕らえる。なんとか頭を引き抜いて脱出したスティーブンスだが、コルドッソが再び強烈な三角を仕掛けると万事窮す。僅か1分11秒、あっさり一本負けを喫してしまった。

Diaz vs Stevens<ミドルGP/6分1R>
トラヴィス・スティーブンス(米国)
Def.P0-0:A1-0
マニュエル・ディアス(メキシコ)

次戦スティーブンスは、メキシコ出身の有望株マニュエル・ディアズ(カイオ・テハ)と対戦。ここでもすぐにガードに引き込まれたスティーブンスだが、背筋を伸ばしてティアズの攻撃を封じると、サイドステップして一瞬で入る腕十字、回転してのアンクルなどダイナミックな攻撃を積極的に繰り出してゆく。ディアズも巧みにエスケープするが、スティーブンスは強靭なフィジカルとスピードを活かして常にスクランブルで上を取る。その後も積極的に上から担ぎや噛みつきパスを仕掛けたスティーブンスが、足関節狙いで獲得したアドバンテージによる勝利をものにした。

Canuto vs Stevens<ミドルGP/6分1R>
トラヴィス・スティーブンス(米国)
Def.4分37秒by オモプラッタ
ジェイミー・カヌート(ブラジル)

スティーブンスの次の相手は、ジェイミー・カヌート(GFチーム)。今年のパン大会茶帯ミドル級決勝で、前UFCライト級王者ベンソン・ヘンダーソンを倒して優勝した新鋭だ。スイープで点を先行されたスティーブンスは、シッティングガードを取るカヌートに側転パスを仕掛けて場内を沸かせる。そしてカヌートがスパイダーガードを取ると、上のスティーブンスは前方に大きく回転してオモプラッタ! そのままカヌートの腕を伸ばし、あっという間に一本を奪ってみせた。

Miyao vs Diaz<ミドルGP/6分1R>
パウロ・ミヤオ(ブラジル)
Def.P2-0
マニュエル・ディアス(メキシコ)

スティーブンスがその運動能力と思い切りの良い動きで場内を沸かせている間、もう一人の注目選手のパウロ・ミヤオも期待に違わぬ活躍をみせた。初戦でディアズと当たったミヤオは、リバース・デラヒーバの体勢から内側に回った後、外回転のベリンボロに変化。バックを許すまいと距離を取るディアズと足の取り合いをし、そのまま立ち上がって2点先制。その後もバックを奪いかけるなど安定した試合運びでポイント勝利。

Miyao vs  Canuto<ミドルGP/6分1R>
パウロ・ミヤオ(ブラジル)
Draw. P0-0:A0-0
ジェイミー・カヌート(ブラジル)

ミヤオは次戦でカヌートと対戦。いつもの通り引き込むと、カヌートは体格差を利用して重心を低く乗せ、ミヤオの片足を伸ばして下に押し付けながらの噛みつきパスでミヤオの動きを止める。それをなんとか逃れてスペースを作ったミヤオは、得意のベリンボロや内周りデラヒーバを仕掛けにかかる。カヌートはすかさず距離を取ってミヤオの反撃を許さず、また低い噛みつきパスを仕掛けてミヤオの動きを止めにゆく。結局、両者ポイント無しのドローに。ミヤオが体格差を超えて健闘したと同時に、カヌートがミヤオ対策に一定の答えを示した一戦ともいえた。

Miyao vs Stevens<ミドルGP/6分1R>
パウロ・ミヤオ(ブラジル)
Def.P0-0:A2-1
トラヴィス・スティーブンス(米国)

続いてミヤオ×スティーズンスの異色対決が実現。ガードを取るミヤオに対して、スティーブンスは両足担ぎでミヤオの体を持ち上げると、そのまま素早く前方回転してバック取りへ! 「回転して相手の尻の下に入ってバックを奪う」という現代柔術特有の発想と、五輪柔道家ならではのフィジカルが融合した見事な仕掛けで、アドバン1つリードした。ポイントは譲らなかったミヤオは、得意の足の取り合いに持ち込む。スティーブンスはここでも一歩も引かず。結局、ガードからのスイープの仕掛けで2つのアドバンテージを奪ったミヤオの逆転勝利となったが、柔術の最先端技術と世界最高峰の柔道家の邂逅は、柔術のさらなる進化の可能性を感じさせるものであった。

Miyao vs Cardoso<ミドルGP/6分1R>
パウロ・ミヤオ(ブラジル)
Def.3分28秒by 送り襟絞め
ヘナート・コルドッソ(ブラジル)

2勝を上げて波に乗るミヤオは、リーグ最終戦でコルドッソと対戦。アキレス腱固め狙いを防いでバックを奪い、そのまま送り襟締めで見事に一本勝ち。合計3勝1分、最軽量にして見事1位でリーグ戦を突破してみせた。スティーブンスの方は2勝2敗だが、カヌート戦における一本勝ちのスコアが効を奏して2位となり、こちらも予選突破。最軽量にして黒帯を巻いたばかりのミヤオと、慣れないルールの中戦った茶帯スティーブンスの準決勝進出は、快挙といって差し支えないだろう。

なお、さらに強豪が集まった黄グループの方は、グレイシー・バッハの新鋭フィリッピ・プレギウソが4戦全勝で1位通過。2位には会場の大声援を味方にして戦った、地元リオのソウルファイターズ所属のジエゴ・モレノが入った。かくして準決勝の組み合わせは、プレギウソ(黄グループ1位)×スティーブンス(緑グループ2位)、ミヤオ(緑グループ1位)×モレノ(黄グループ2位)となった。

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