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【Interview】ドミニク・クルーズ(02) 「体調は50%を越えたところ」

Dominick Cruz

【写真】ボクシングスパーでは、独特のステップでボクサーを相手にボディを次から次へと打ち込んでいたドミニク・クルーズ(C)MMAPLANET

長期休養中のUFC世界バンタム級王者ドミニク・クルーズ。来年の早い時期に復帰し、暫定王者ヘナン・ベラォンとの統一戦という話も聞かれるが、彼自身は現時点で体を治し、可能な範疇でのトレーニングに集中している。

世界王座不在の間、再び輝きを放ってきたユライア・フェイバーの印象を含め、ドミニク・クルーズの今を尋ねた。

<ドミニク・クルーズ インタビュー、Part.01はコチラから>

――それにしても、動ける範囲の動きは本当に体が切れているように見えました。

「確かに、動ける範囲の体のキレはある。ただし、必要なこと全てができる状態じゃない。ドクターの指示に従って、少しずつ運動量を増やしてきたんだ。だから、リハビリ中の限られた動きのなかでの体調は良好といったところさ」

――スタミナはまず、問題なさそうですね。

「そんなことはない。これからだよ(笑)。それに僕はもっと速くて、もっと力強い動きができる」

――いつ頃、実戦が可能になるだけのトレーニングに戻れると期待していますか。

「そこまでは考えないようにしている。ようやくジムでチームメイトと汗をかける状態になったんだ。コーチと話し合い、テクニックを確認し、前に進んでいる。僕は何も失っていない。今は学びの時間なんだ。動きはまだ本来のものじゃないけど、正確に動けるよう心掛けている。100パーセントの動きができないから、我慢の時期にある。ヒザ以外の部分で健康であること。そして、筋肉にこれから必要になる動きをメモリーしていく。それが今の僕にとって、最も重要なことなんだ」

――来年の早い時期にヘナン・ベラォン、あるいはその時期の暫定世界バンタム級王座と統一戦を行うという話もチラホラと聞かれます。そしてヘッドコーチのエリック・デルフィエロもそのような考えでいるようでした。

「僕とエリックは同じゴールを目指している。でも、さっきも言ったようにあまりそういうことは考えないようにしているんだ。考えてもしょうがない。今、僕はファイトがデキる状態にないからね」

――試合に臨める体調が100%だとすると、現時点でドミニクの体調は何点なのでしょうか。

「試合に臨める体調は60%から100%だとして(笑)、ようやく50%を越えたところかな。まだ、最短でも半年は時間を要する。ドクターのOKがないと、戦うわけにはいかない。僕が戦いたいかどうかではなく、ドクターの了解を得られるかどうかなんだ。ドクターの許可が下りれば、体調を戻し、必要な練習を始める。そこからヘナン・ベラォンのことを考え、口にするようにするよ。僕には彼と戦う資格がある。そういうことなんだ。ただし、これから4カ月、5カ月の間に何が起こるか分からない。

エディ・ワインランドとベラォンの試合が、9月21日に控えている。その結果に関し、僕は何ら関与できない。だから、僕がすべきことはごく自然に、自分が戦いの場に戻るために必要な知識を得て、しっかりと過ごしていくことなんだよ」

――ところで、ドミニクとベラォンの試合が実現しない間、ユライア・フェイバーが再び、もの凄く勢いに乗ってきたような感じがするのですが。人気も絶大なものがあり、スタイルも成熟した感があります。

「正直に言っていいかい?」

――もちろんです。

「2011年に僕と戦った時から、フェイバーは何も変わっていない。変わったのは、彼でなく対戦相手だ。フェイバーだって、対戦相手によって戦い方を変えるよ。対戦相手のスタイルは毎試合違う。個々の戦い方が違うんだから、それに合せて戦うのは当然だよね。だから、毎試合違う技術が必要になってくる。

そして、ユーリ・アルカンタラ戦でクローズドガードを取る相手を立たせなかった。素晴らしい戦い方だったよ。ユライア・フェイバーが勝った試合は、ずっとそういう展開だ。ガードを取った選手が、エルボーを受けて負ける。何も変わっていないよ。ずっとやりたいことも同じだ。

それが彼にとってベストの戦い方だからね。彼のその長所に対して、どういう風に戦えるのか。それは対戦相手の技量に掛かってくる。ユライアはチャンピオンだったし、今も技術、精神ともにチャンピオンと同等のモノを持っている。そしてスタミナは、以前よりもある。そこが必要だったから、身に付けたんだ」

――なるほど、ユライアのスタイルは変わっていないのですね。

「スタイルは変わっていないよ。ただ、少し素早くなった。そうだね、変わったとすれば打撃かな。でも、彼は打撃で戦おうとはしない。今も得意な形はテイクダウンからパウンドを落すことだ。その形に持ち込めなかった試合はどうなっただろうか? それが僕との試合であり、ヘナン・ベラォンとの試合マイク・ブラウンとの試合だったんだ」

<この項、続く>

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