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【PXC53】ナチュラル・ボーン・MMAファイター松嶋こよみ、フィリピン格闘技界のサラブレッドと対戦

Koyomi Matsushima【写真】MMAファイターになるために生まれてきた男、松嶋こよみがタイトル挑戦経験のあるディと戦う(C)MMAPLANET

8日(金・現地時間)、フィリピンはメトロマニラのパサイ・シティ、ソレア・リゾート&カジノで開催されるPXC53に日本から松嶋こよみが参戦し、バンタム級タイトルに挑戦経験のあるロランド・ディと対戦する。

ナチュラル・ボーン・MMAファイター、松嶋にとって昨年8月のエリック・ガトマン戦以来のPXC出場は、バンタム級王座決定戦でスプリット判定負けとほとんど同プロモーションの頂点に立ちそうになったことがあるディが相手となった。ディは父親のロランド・ナバレッティが元WBC世界ジュニアライト級旧チャンピオンだったフィリピン・コンバットスポーツ界のサラブレット。母の姓を名乗り父とは違った格闘道を歩むようになったが、ストライカーという部分ではしっかりとその血を継いでいる。

2014年10月に前王者カイル・アグォンとの王座決定戦では、戦前の劣勢予想を覆すように、左ミドルに左フックを合わせて攻勢に出るなど互角のファイトを展開。1-2で惜しくもベルトを巻くことはできなかったが、潜在能力の高さを示していた。しかし、昨年6月にはリベンジを果たさんとばかりにアグォンに挑戦も、自らの体重オーバーによりノンタイトル戦で戦うことに。この時は第1戦よりも組みを多く見せる展開となったが、またもスプリットで敗れた。この後、今年の1月にフェザー級転向を果たしたディは、ミゲール・モスケーラに判定勝ちを収めている。

そんなディと対戦する松嶋は現時点でキャリア5戦5勝、昨年のプロ修斗ウェルター級(※70.2キロ)新人王に輝いている。新人王決勝での16秒KO勝ちを含め、過去5試合は全てKOもしくはTKO勝ちで、ラウンドが2Rに跨ったのは1試合しかない。

幼稚園の時に極真空手を始め、小学校で柔道、卒業前に現在も所属するAACCでレスリングを始め、中学ではそのままレスリング、柔道を続けつつ、さらにキックボクシングもかじるようになっていた。その後、レスリングで京都の名門・網野高校に進み、特待生として東洋大学に進学。しかし、これらすべての格闘技歴はMMAファイターを目指すためで、五輪に行くためではなかった松嶋は、大学卒業を待てないとばかりに3年次に退学し、再びAACC所属となった。

実はこのAACC所属はカリフォルニアでプロMMAファイターになるための準備期間、腰かけ入門だったが、そこで剛毅會空手宗師──元・極真全日本ウェイト制空手道優勝2度を誇る岩崎達也氏と出会う。氏の全局面打撃理論に魅せられた松嶋はAACC、そして日本に居残り、5カ月後には全日本アマ修斗で優勝。その後は上にあるように無敗の5連勝&パーフェクト・レコードを継続中だ。

以前から海外で本格的に戦う時はフェザー級で戦うと宣言していた通り、松嶋はディとフェザー級初陣を戦う。ライト級からの体重を落とした松嶋だが、国内では1階級上で勝てるぐらいでないと海外で戦えないという判断であり70キロは決して適正体重でなかった。よってバンタム級に体重を落とせなかったディとフィジカル的に優位ということはいえないだろう。

【写真】打撃の圧力は過去の対戦相手とは比較にならないディを相手に松嶋はどのような戦いを見せるか(C)PXC

【写真】打撃の圧力は過去の対戦相手とは比較にならないディを相手に松嶋はどのような戦いを見せるか(C)PXC

ばかりかディのような圧力のある打撃をMMAで経験したことがない。中間距離でフック、近距離では首相撲からヒザも得意とするディに対し、大切なことは真っ直ぐ下がらないこと。ディはパンチを当てた直後のラッシュには定評があり、松嶋は被弾した後の動きをしっかりと頭に叩き込む必要はあるだろう。

また打撃で圧倒的なポテンシャルを見せてきた松嶋だが、この試合では岩崎流打撃とベースとなっているレスリングの融合を見たいところだ。いずれにせよ、階級が違うとはいえタイトル・コンテンダーとの一戦、これに勝てば松島にはフェザー級王者アレックス・ヴォルカノスキーへの挑戦も見えてくる試合となる。

■ PXC53対戦カード

<PXCウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者] ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
[挑戦者] グレン・スパーヴ(フィンランド)

<フェザー級/5分3R>
松嶋こよみ(日本)
ロランド・ディ(フィリピン)

<バンタム級/5分3R>
マーク・アベラルド(ニュージーランド)
パク・ハンビン(韓国)

<フライ級/5分3R>
ライリー・ドゥトロ(米国)
ジョン・コルトン(フィリピン)

<バンタム級/5分3R>
レックス・デララ(フィリピン)
ダーウィン・サグリ(豪州)

<フライ級/5分3R>
ファロモン・ガバロフ(ウズベキスタン)
アダムソン・トルビソ(フィリピン)

<ライト級/5分3R>
グレン・ラニーロ(フィリピン)
エイディン・ムルキ(豪州)

<バンタム級/5分3R>
アーニー・ブラカ(フィリピン)
スティーブン・ロマン(フィリピン)

<フライ級/5分3R>
アダム・カカイ(フィリピン)
アントン・ラーション(ノルウェイ)

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