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【RFC29】チェ・ムギョムを見ずしてアジアを語るなかれ<01>サンドロ戦へ「全てにおいて良い選手です」

Choi Mu Gyeom【写真】イ・ユンジュン戦ではあえてテイクダウンさせたというチェ・ムギョム。サンドロ戦ではどのような距離感、そしてテイクダウンディフェンスを見せてくれるか (C)MMAPLANET

12日(土・現地時間)に韓国ウォンジュのチアク体育館で開催されるROAD FC29。メインはRFCフェザー級王者チェ・ムギョムが、マルロン・サンドロの挑戦を受ける。

昨年8月にバンタム級王者イ・ユンジュンと階級を越えたスーパーファイトで敗れたチェ・ムギョム。階級下の王者と戦うというリスクの高い試合で敗れ、イメージダウンは否めない。

そんな状況からチームのメンバーの協力もあり、立ち直ったチャンピオンがサンドロという強敵を迎え撃つ。1月には師チャ・ジョンファンがミドル級王座につき、勢いもますMMAストーリーの技巧派に防衛戦を前にした心境を訊いた。

──1月31日に師匠のチャ・ジョンファン選手がミドル級王者になりました。チェ・ムギョム選手はあの時、いの一番にケージを飛び越えて新チェンピオンに抱き付いていました。改めて、あの時の気持ちを聞かせてださい。

「自分がチャンピオンになった時よりも嬉しかったです。館長が劇的に勝ったせいもあるかと思いますが、その分嬉しかったですね。ある程度、あのカウンターパンチは想定して準備していたものだったので。福田力選手がちょっと無理して中に入ってきたところを、タイミングを逃さずに放ったカウンターパンチがヒットして……とにかく嬉しかったです」

──師弟ともにロードFCのチャンピオンです。MMAストーリーの所属選手の反応はどうでしたか。

「自分と(キム・)ミンウは次の試合が決まっていたので、精神的にも良い発奮材料となる試合でした。館長が模範を見せてくれたので、みんな良い影響を受けています」

──2人の王者がいるMMAストーリーの強さの源とは?

「チームは選手達同士、友達のように遊び、楽しく練習しています。試合が決まれば、みんなで自分の試合のように気を使って手伝ってくれます。やはり試合の準備に入ると多くのサポートが必要になりますが、チームのみんながサポートしてくれる分、全体で良い戦績を収めることができているようです」

──今回の試合、昨年8月の階級を越えた王座対決で、一階級下のイ・ユンジュンに敗れて以来の復帰戦となります。あの試合、重い方のチェ・ムギョム選手にとってリスクばかりが高い、嫌な試合だったと思いますが、そのリスクが的中し判定負けを喫してしまいました。

「最初は試合のオファーを受けることに悩みました。試合をするとしてもバンタム級に落として試合をする考えもありました。ただ、今から振り返ると良い経験になりました。自分は常に勝ってきた選手ではありません。負けはしましたが、特に精神的に大きな収穫のある試合でした」

──階級の下の人間に負けたことで風当たりは強くなりませんでしたか。

「中傷などは余りなかったですが、自分自身、試合後は喪失感のようなものを大きく感じていました。でも、今はもう大丈夫です。事実、イ・ユンジュン選手とは体重差はそんなに無いですし。なのでフェザーもバンタムも大きく差はないと考えています。そして、イ・ユンジュン選手とは今ではなく、遠い将来、お互い正常な状態でもう1度戦いたいです」

──その喪失感を埋めることができたのは、どのようなモノからでしょうか。

「周りの皆が慰めてくれました。チームメイト、彼女、そして館長と。そのおかげで喪失感から解放されることが出来ました」

──あの試合後、何か内面的や練習内要などで変わったことはありますか。

「精神的な部分が強くなりました。選手として、少し成熟できたような気がします。そう考えても良い経験でした。

──これから再びチャンピオンロードを歩み始めます。そこで迎えたマルロン・サンドロです。前回、サンドロはバンタム級のキム・スーチョルとドローでした。そのことはプレッシャーにならないですか。

「スーチョルはアジア圏でトップの選手です。そしてマルロン・サンドロ選手も歳を重ねたといっても、全盛期と比べても実力は落ちていないと思いますので、決して低く見ることは出来ないです。劣勢ななかでも、一発で逆転出来るフィニッシュを持っていますし」

──では改めてサンドロの印象を教えてください。

「経験もありますし、チームも世界的な有名なノヴァ・ユニオンですし、良い選手です。全てにおいて良い選手です。イ・ユンジュン戦での作戦はあえてテイクダウンを許して、グラウンドに引きずり込むことでしたが、今回は打撃なら打撃で、グラウンドならグラウンド、クリンチ状態でも自分から積極的に動かないといけないと思っています」

<この項、続く>

■ROAD FC29対戦カード

<ROAD FCフェザー級選手権試合/5分3R+EXR>
[王者] チェ・ムギョム(韓国)
[挑戦者] マルロン・サンドロ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
キム・スーチョル(韓国)
マーカス・ブリメージ(米国)

<無差別級/5分2R>
ジム・ゴンオ(韓国)
カルロス・トヨタ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
キム・ミンウ(韓国)
ムン・ジェフン(韓国)

<女子アトム級/5分2R>
イ・イェジ(韓国)
下牧瀬美月(日本)

<72キロ契約/5分2R>
パク・ウォンシク(韓国)
佐々木信治(日本)

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