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【UFN26】アリスター・オーフレイム、復活を賭けてトラビス戦へ

Browne vs Alistair

【写真】鋼のボディとは裏腹に精神的に弱い部分があるアリスター、ネームバリューでは劣るブラウン相手の一戦も苦戦する可能性も少なくない (C)GONGKAKUTOGI & MMEPLANET

17日(土・現地時間)、マサチューセッツ州ボストンのTDガーデンにて、FXとFUELが統合された新シリーズFOX Sports 1が中継され、UFC Fight Nightの名称が復活した。メインイベントのマウリシオ・ショーグン×チェール・ソネンなど豪華なカードが続々と決定している今大会で、アリスター・オーフレイム×トラヴィス・ブラウンのヘビー級戦が組まれた。

王者ケイン・ヴェラスケス、前王者ジュニオール・ドスサントスの2強時代となりつつあるヘビー級。5月にヴェラスケスに挑戦したアントニオ・ペイザォン・シウバに敗れているのがアリスターとブラウンで、その両者の対戦となれば敗者はタイトル戦線から脱落と見なされるマッチメークだ。

ランキングはアリスターが5位、ブラウンが8位とアリスターが上位に位置しているが、UFCにおける実績はブラウンの方が上だ。ブラウンはMMA戦績14勝1敗1分を誇り、UFCでも5勝1敗1分の好成績を残している。アライアンスMMA→ジャクソンズMMAと所属を変えるブラウンは、そのキャリアと共にファイトスタイルを変えてきた。

アライアンスMMA時代は寝技で関節技のフィニッシュにトライすることもあり、同ジム所属のドミニク・クルーズの台頭と合わせて、ヘビー級ながら細かいスタンス変更とステップを駆使する試合展開も増えた。ジャクソンズMMA移籍後は、より距離感に重きを置き、スタンド・グラウンドでもリスクを負わないスタイルに変化している。前に出る圧力+連打の豪腕のイメージから、しっかり間合いを取りつつ距離で攻撃と守備をコントロールするのが今のブラウンといえる。

対するアリスターはUFC戦績1勝1敗、対戦相手もブロック・レスナーとペイザォンというスーパーヘビー級&特徴のある相手で、アリスターの現代MMAファイターとしての実力は、オクタゴンの中では未知数のままだ。レスナーをKOしたサウスポーからの左ミドル&テンカオのボディ攻め、ぺイザォン戦の首相撲的な技術の強さに光るものがあったが、それらはUFC参戦前からK-1やStrikeforceで見せてきたもの。スタンドの打撃でプレッシャーをかけながらパンチ&ヒザ蹴りでフィニッシュするという自分の型を持つ一方、打撃で下がらされペースを掴めなかった場合の対処には今もなお不安が残る。

キーポイントになるスタンドの攻防においても、選択肢が多いのはブラウンの方だ。ブラウンはシーク・コンゴやチャド・グリックスを首相撲でコントロールしており、アリスターが簡単に首相撲で主導権を握るとは予想しづらい。その上でブラウンは自ら圧力をかけて前に出ることも出来れば、距離を取って待つことも可能だ。さらにはテイクダウンからグラウンドでのフィニッシュも頭に入れた試合運びも出来るため、打撃でプレッシャーをかけられるかどうかが生命線のアリスターとは対照的だ。

その一方で、ブラウンは技の引き出しが豊富で選択肢が多いゆえに、個々の技術の精度が欠ける部分もある。スタンドでは距離感を意識するようになったブラウンの構えはガードが低く、それでいて大振りのアッパーやフックをいきなり打つこともある。ぺイザォン戦は右フックにアッパー気味の右を合わされ、金網を背負ったところで右ストレートを打ち抜かれてマットに沈んだ。ブラウンが不用意にパンチで飛び込むようなことがあれば、アリスターのカウンターがブラウンを捉える可能性は十分にある。

ブラウンとしては様々な攻撃手段を駆使してアリスターを翻ろうすることが出来るか。逆にアリスターはブラウンの揺さぶりに動じず、ブラウンのスタンドの打撃における粗を突けるかどうかが、この一戦の焦点となる。

Video streaming by Ustream
UFC Fight Night26「Shogun vs. Sonnen」対戦カード

<ライトヘビー級/5分5R>
マウリシオ・“ショーグン”・フア(ブラジル/8位)
チェール・ソネン(米国/※9位)

<ヘビー級/5分3R>
アリスター・オーフレイム(オランダ/5位)
トラヴィス・ブラウン(米国/8位)

<バンタム級/5分3R>
ユライア・フェイバー(米国/2位)
ユーリ・アルカンタラ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
マット・ブラウン(米国)
マイク・パイル(米国)

<ミドル級/5分3R>
ユライア・ホール(米国)
ジョン・ハワード(米国)

<ライト級/5分3R>
ジョー・ローゾン(米国)
マイケル・ジョンソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブラッド・ピケット(英国/5位)
マイケル・マクドナルド(米国/3位)

<フェザー級/5分3R>
コナー・マクレガー(アイルランド)
マックス・ホロウェイ(米国)

<フェザー級/5分3R>
マイク・ブラウン(米国)
スティーブン・サイラー(米国)

<フェザー級/5分3R>
ディエゴ・ブランダォン(ブラジル)
ダニエル・ピネダ(米国)

<フェザー級/5分3R>
マニー・ガンバーリャン(米国)
コール・ミラー(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
コディ・ドノヴァン(米国)
オヴァンス・サンプレー(ハイチ)

<ライト級/5分3R>
ラムジー・ニジェム(米国)
ジェイムス・ヴィック(米国)

※ミドル級

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