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【PXC38】富松恵美 「いつも練習でやっていることを出せば…」

2013.08.08

Curran vs Tomimatsu

【写真】対戦相手のケイリン・カーランと計量後にフォトセッション。上背で下回るが、経験では負けない富松恵美 (C)MMAPLANET

9日(金・現地時間)、UOGフィールドハウスで開催されるPXC38で、ケイリン・カーランと対戦する富松恵美は、このグアムが初めての海外旅行だという。

女子プロレスを引退後、柔術を初めグラップリングシーンで活躍。そして、MMAに挑むようになるも、試合のダメージで引退の危機に陥りながら、再び柔術で結果を残した富松は1年11ヵ月前にMMAでも再起を飾ると、思いもしない海外ケージ大会出場のチャンスを掴んだ。カーラン戦前、計量を終えたばかりの富松にこの試合に賭ける意気込みを尋ねた。

――今回、グアムで試合をすることになった経緯を教えていただけますか。

「最初に声を掛けてもらったのは、3月ぐらいでした。元プロシューターの安達(明彦)さんのグアムの知り合いの方から話があり、『出ないか?』って言われていました」

――その話があるまで富松選手自身、海外で試合をする姿を想像することはありましたか。

「ないです。ハハハハ。パスポートも持っていなかったです(笑)。タイに旅行に行こうかと思ってパスポートを取ったら、まさかグアムで試合することになり――初めての海外旅行がこういう形になりました」

――なるほど(笑)。今、計量を終えられたのですが、対戦相手の印象は?

「ビデオを見た限り、ストライカー。打撃を得意としているみたいですけど、寝技になった時は下の人から腕十字を掛けられたりしていたので、寝技が穴だと思います。自分は柔術をやっているのでグラウンドの展開になれば下でも……、もちろん上をとって殴ったりして攻めていきたいんですが、下になったとしても、いつも練習でやっていることを出せば、対処できると思います。ハイ」

――ケージで戦うことについて、対策はどのように積まれたのでしょうか。

「去年の12月のジュエルスのケージ大会を経験しているんですが、シュートボクシング・ルールだったのであんまり……微妙ですね(笑)。ただ、所属はパラエストラ松戸なんですけど、CAVEで練習していて引っ越したジムに金網が入ったんです。フルのオクタゴンがあって石渡(伸太郎)さんや廣田(瑞人)さんに色々と聞いています」

――ただケージがあるだけでなく、ケージを本気でやり込んでいる選手達に囲まれていると。相手が打撃系ということもあり、ケージに押し込んでからテイクダウンを狙うという展開も期待できますね。

「押し込むのは出来ると思います。そこからの対処ですね。寝技にいくにはテイクダウンを取らないといけないので。その繋ぎの部分が、これまで試合で上手く出せなかったので、重点的に練習してきました。試合で、出したいです。あと、せっかくなんでヒジを使ってみたいです(笑)」

――富松選手はリングよりもケージの方が戦いやすいのかもしれないですね。

「壁際の攻防ばかり練習してきたので、リングよりは押し込みやすいと思っています」

――昨日の記者会見ではカーランの体が凄く大きく感じたのですが、今日はリミットいっぱいでパスしていました。リカバリーしてくることも予想されますが、体格面の差や体重についてはどのように感じていますか。

Emi Tomimatsu【写真】計量をパスした直後、笑みを浮かべた富松。ホッと一息――(C)MMAPLANET

「体調を壊したくないので、体重を落さないで戦っているので……。向こうは戻してきそうですかね? でも、日本では男の人としか練習していないんで、戻ったとしても60キロまでリカバリーはしないしょうから、そんなに気にしてはいないです」

――女子と男子が練習すると、男子選手は隙をつくってポジションを与えてくれたりする場合が往々にあると思います。女子同士で練習するほど鬩ぎ合い不足になるのでは……と考えてしまうのですが。その辺りは如何でしょうか。

「石渡さんのことを師匠って呼んでいるぐらい練習を見てもらっているんですが、泣かされるぐらいやられています(笑)。自分は打撃が不得意なので、ボクシングジムにも通っているんですが、人を前にすると打ち込めないっていうのがあって。同じような体重の試合に出ている会員さんに師匠が『フルスパーで』って伝えて、バシバシやっています。さすがに石渡さんがフルで来ると殺されてしまうので(笑)。

本気モードでの練習が足らなくなることを石渡さんも、神酒(龍一)さんも分かっているので、そういう練習を私のために組んでくれます。それに長い時間のMMAスパーになると、手心が入るのですが、1分間のシチュエーション・スパーだと皆、結構手を抜かないでやってくれます。スパーを見て、技術を教えてもらえたり、凄く助けてもらっています」

――PXCは少なくても3000人ぐらいの観客が集まるイベントで、ファンのヒートアップ度もやはり日本とは違います。

「楽しもうっていう気持ちはありますが、その場に立つと緊張してしまうと思います(笑)。日本だと、女子でそんななかで試合をすることはほとんどないですよね。男子の大会で組まれるとかじゃないと。だから一応、日本から選ばれたということで、精いっぱい楽しんでやっていこうと思っています。体重が不安だったんですけど、そこもクリアしたので、あとは大丈夫だと思います」

■PXC38対戦カード

<バンタム級/5分3R>
カイル・アグオン(グアム/米国)
ラッセル・ドゥワン(ハワイ/米国)

<女子ストロー級/5分3R>
富松恵美(日本)
ケイリン・カーラン(ハワイ/米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・カルボ(グアム/米国)
アンソニー・トレス(ハワイ/米国)

<ライト級/5分3R>
フランク・カマチョ(北マリアナ諸島/米国)
松本光史(日本)

<フライ級/5分3R>
ランバー・ソムデートM16(タイ)
ロビン・カタラン(フィリピン)

<フェザー級/5分3R>
矢地祐介(日本)
トビー・マイセック(ハワイ/米国)

<バンタム級>
トニー・レジェス(グアム/米国)
ショーン・アルバレス(北マリアナ諸島/米国)

<バンタム級/5分3R>
マイキー・タイタノ(グアム/米国)
タイロン・ジョーンズ(グアム/米国)

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