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【RFC28】スーパー・ティーンエイジャー=パク・ジョンウン「プレッシャーを忘れています」

Park Jeong Eun【写真】あどけなさが残るというよりも、あどけなさしかないといっても過言でないパク・ジョンウン。未知の相手に負けられない3戦目に挑む(C)MMAPLANET

31日(日・現地時間)、韓国ソウルのチャンチュン体育館で開催されるROAD FC 28に昨年5月に藤野恵実に大善戦の初陣を戦ったパク・ジョンウンが出場する。

1階級上、急遽出場というなか高いポテンシャルを見せたパク・ジョンウンだったが、8月にはSARAMIにも判定負け。どれだけ将来性があっても、3連敗は許されない。3度目の正直=リュウ・ジャオニ戦について尋ねた。

──プロ3戦目が迫ってきました。今の気持ち、そして体調はいかがですか。

「コンディションはとても良いです。減量にも慣れてきたのか、少し楽に出来ています。その分、コンディションの良さに反映されているのかなと思います。

今回で3試合目なので、気持ち的には緊張というよりはワクワクしていますね。勝利を目的に集中力を高く持って準備しています」

──今回の試合に向けてはどのようなメニューで練習していますか。

「勝つために今までよりも最高の準備が出来るように色々なことをしました。具体的には言えないですけど、とにかくケージの上でそれを証明したいです。今までの試合よりも面白くて激しい試合が出来ると思っています」

──これまでの2試合、キャリアの優る相手に善戦はしましたが、結果はついてきませんでした。この2試合からMMAという戦いでもあり、ゲームでも試合のなかで勝ちきるために何が必要か学んだことはありますか。

「2試合とも後から、たくさんの人に打撃に関して褒められましたが、試合の全体的な内容を冷静に振り返ってみると、練習してきたことが全く出せていなかったのがとても悔しかったです。藤野選手、SARAMI選手との試合を通じて、本当にゲーム、試合運びの部分について学ばされました。2人とも私よりキャリア、経験的に上でしたが、培ってきたものはやっぱり無視できないと感じました。

本当に多くのことを学べました。練習時の私自身を100パーセントだとすればデビュー戦は50パーセント程度で、闘志、気持ちを強く出せました。2戦目はデビュー戦よりも恐怖心は無かったんですけど、試合を自分の流れ、ペースに持っていく能力が劣っていたと思います。何よりも、この2試合で一番学んだことは自信です。私自身では自分自身に自信を持っていたはずだったのに実際は100パーセントの自信ではなかったです」

──今回の相手、リュウ・ジャオニはMMAデビュー戦の相手です。逆に負けられないというプレッシャーはないでしょうか。

「無いです。まったく無い。デビュー戦では私の本来の階級での試合じゃなかったですけど、貴重な経験を得られた試合でした。2戦目では本来の階級なのに、私自身のベストを出せませんでした。その部分がとても悔しかったので、今回の試合ではプレッシャーとかそういったものは感じないように、気にしないようにしています。必ず勝つんだ――という覚悟のみを持って準備しています。なので、プレッシャーといったものを忘れています」

──リュウ・ジャオニの情報は恥ずかしながら、散打出身としか一切日本のメディアには伝わっていません。映像などチェックしましたか。

「いいえ、私も散打ベースの選手で……中国の選手ということだけしか知りません。日本人選手と戦った時は試合映像がありましたが、今回はどのようなスタイルの選手であるかも全く計れないです」

──映像のない選手と戦う場合、どのような心構え、準備をしているのでしょうか。

「私には良いことだと思っています。映像を見て、試合に臨むと、映像での試合の動きを期待してしまうんですけど、何も分からない状況だと、私自身で考えて、展開を描いていくことができると思います。その部分ではより良いのかな、と考えています」

──西安体育大所属の女子選手といえば、昨年末の上海大会で勝利したイェン・シャオナンがいます。仮に彼女のような素早い蹴りとパンチで相手を寄せ付けないだけの打撃があったと想定して、どのような試合をしたいと思いますか。

「イェン・シャオナン選手の打撃は本当に良かったですね。鋭いキックを持った巧い選手だと思いました。相手選手がイェン選手のような技術を持っていても、持っていなくても、打撃だけでなく、グラウンドなど全ての面が良いことを今回の試合で証明してみせます」

──これまで日本人選手と戦ってきましたが、中国人選手全般に対して、日本のMMAファイターと比較してどのような印象を持っていますか。

「日本人選手はとにかく組みの場面で本当に強くて、執拗に組んでくるという印象を持っています。中国人選手は私もあまり分かりませんが、散打出身の選手が多い分、比較して打撃の上手い選手が多いと思います」

──常に強い気持ちを前面に打ち出してきたパク・ジョンウン選手。その気持ちを維持できる要因はどこにあるのでしょうか。

「チームですね。いつも一緒に練習いているチームのことを考えると……格闘技を教えてもらっていて、いつも導いてくれる館長のことを思えば、気持ちが強くなります。そしていつも家族のようなチームのメンバー達、この人たちのことを思うと、より一層気持ちが強くなります。そのお陰で頑張れているのだと思っています」

──キャリア3戦目、絶対に負けられない戦いに臨む意気込みを改めてお願いします。

「必ず勝ちます。そしてプロのMMAファイターとして恥ずかしくないレベルの試合を見せたいです!!」

■ROAD FC28対戦カード

<ROAD FCミドル級選手権試合/5分3R>
[王者]福田力(日本)
[挑戦者]チャ・ジョンファン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
ムン・ジェフン(韓国)
根津優太(日本)

<バンタム級/5分3R>
クォン・ミンソク(韓国)
アラテン・ヘイリ(中国)

<女子アトム級/5分2R>
パク・ジョンウン(韓国)
リュウ・ジャオニ(中国)

<フェザー級/5分3R>
キム・ヒョンス(韓国)
チョ・ヒョンオク(韓国)

■ Young Gun26 対戦カード

<フェザー級/5分2R>
ハ・テウン(韓国)
ヤン・ボー(中国)

<ライト級/5分2R>
パク・チャンソル(韓国)
ルウ・カイ(中国)

<ミドル級/5分2R>
チェ・インヨン(韓国)
チェ・ウォンジュン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
ソ・ジンス(韓国)
ユン・ホヨン(韓国)

<フライ級/5分2R>
チェ・ジョンホン(韓国)
パク・スワン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
キム・ヨングン(韓国)
イ・ユンジン(韓国)

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