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【Pancrase273】「ドMの真骨頂です」。北岡悟の指示通りジバコを圧倒、川村亮

Ryo Kawamura【写真】ジバコ・フランシスコをパウンドで削りまくった川村(C)TAKUMI NAKAMURA

13日(日)に東京都江東区のディファ有明で開催されたPANCRASE 273。約1年半ぶりの参戦となった川村亮は、7月に一慶を109秒でKOしているジバコ・フランシスコをフィニッシュ寸前まで追い込み、ジャッジ3名ともフルマークの完勝劇に終わった。

今回は北岡悟をセコンドにつけ、北岡の指示に忠実に戦い、MMAファイターとしての強さを見せつけた川村。北岡との信頼関係、またパンクラスの形についても語った。

――約1年半ぶりのパンクラス参戦で文句なしの判定勝利を収めた川村選手です。まずは盤石の勝利、おめでとうございます。

「自分のやるべきことをやりきったかなって感じですね。僕がこの10年で築き上げてきた周りの方々の協力あっての勝利だなって本当に思いました」

――KOこそ逃したものの完璧な試合運びでした。今回はセコンドに北岡悟選手の姿もありましたが、北岡選手がセコンドにつくのはいつぶりですか。

「いつぶりだろう…詳しくは覚えてないですけど、キング・モーとやった時以来かなぁ(2009年3月20日)。とにかくかなり久しぶりにセコンドについてもらって、練習そのものも1カ月くらい前から見てもらっていたんです。その練習中に言ってくれるアドバイスもドンピシャリで、僕がやっていることは全部見透かされているんで、北岡さんにアドバイスされたことを貫き通そう、と。

北岡さんからも『キツい時にキツいことを言ってやるからやりきれよ』と言ってもらえて、今回は本当に北岡さんに甘えきりました」

――北岡選手にセコンドを依頼した理由は何だったのですか。

「ずっと北岡さんとは交流があって、一緒にご飯を食べたり、連絡を取り合っていて、その流れで今回お願いしますということになりました。……やっぱり北岡さんもパンクラスなんですよ。(KEI)山宮さんもそうですけど、色んな経緯で今はパンクラスに所属していなくても、パンクラスを作ってきた人たちがいる。

船木(誠勝)さん、鈴木(みのる)さんがパンクラスを作って、それを近藤(現・有己空)さんや色んな先輩たちが継いで、その次に僕らがいて今のパンクラスがあると思うんです。僕はパンクラスを作ってきた人たちへの想いは強いし、僕はそれを代表して今のパンクラスに立たなきゃいけないと思っています」

――試合を見ていても川村選手が北岡選手のことを信頼し、北岡選手の指示通りに動いているのが分かりました。

「僕はラジコンですからね(笑)」

――久しぶりのセコンドでも違和感なく指示を聞けるものですか。

「やっぱりそこは”同じ”なんですよ。同じと言ったらおこがましいかもしれないけど、物事の考え方や捉え方が同じなんです。だから言われたことはすぐに分かります」

――短い時間でも北岡選手の指示がしっくりきたんですね。

「そう。しっくりきちゃったんですよね。ちょうど試合の1カ月くらい前に僕がこれでいいやと思っていたものが、明らかに間違っていて、それを北岡さんに指摘されたんです。それで試合前だったけど、考えていたことをガラリと変えて、それが試合でしっかり出せました。細かい部分かもしれないですけどね」

――自分の思い通りに戦うことが出来て、気持ちいい部分もあったのではないですか。

「いやぁ、そこは必死ですよ。3分3Rだから最初から出し切ろうと思ってフルで行きました」

【写真】最終回、北岡に送り出される川村(C)TAKUMI NAKAMURA

【写真】最終回、北岡に送り出される川村(C)TAKUMI NAKAMURA

――最終ラウンドに北岡選手からも「楽するな! キツい時にキツいことやれ!」という指示が出ていましたね。

「あれがドMの真骨頂です。でも考えてみてください。僕らは総合格闘技をやるために新弟子から入ってるんですよ。今の子たちからすれば考えられないことじゃないですか。ドMの真骨頂ですよ」

――それが試合後の「Pancrase is Ryo Kawamura」マイクや北岡選手や山宮選手たちとの記念撮影という行動につながったのですね。

「色んなパンクラスがあると思うんですよね。新しいお客さんもたくさん来ているけど、僕らみたいなパンクラスもあるし、まだあの金網で表現できるものはたくさんある。それに僕らは戦う場所でしか表現できないから、こういう時代のパンクラスもあるんだよというものを見せたいと思いました」

――さて川村選手は2016年、そのパンクラスでどんな試合をしていきたいと思っていますか。

「僕がパンクラスで試合をする時、絶対にパンクラスが僕を必要とする時が来ると思っていたんです。それで今回は急遽、オファーが来て試合をやったんですけど、これって試合をする運命だったんですよ。だから必ずまたパンクラスが僕を必要とする時が来る。その日のために僕は準備します。パンクラスは僕の家ですから」

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